この記事では
・気管虚脱の症状
・気管虚脱の治療法
・気管虚脱の治療費
・気管虚脱がペット保険の補償対象かどうか
犬の気管虚脱とは
犬の気管虚脱は、空気を出し入れする気管が途中で潰れてしまい、呼吸ができなくなる病気です。
小型犬の中高齢が発症しやすい病気とされていますが、中型犬や大型犬などの発症も目立ちます。初期症状では軽い咳、吐き戻す動作などが見られるのが特徴です。
【犬の気管虚脱】症状を解説
犬が気管虚脱になると、下記の症状が見られます。
・ガーガーというガチョウの鳴き声のような音
・水を飲んだときにむせる
・呼吸困難
・チアノーゼ
・失神
【犬の気管虚脱】原因は?
犬の気管虚脱は、これといった原因が解明されていませんが、遺伝的や軟骨異常、肥満、老化などが関係していると考えられています。
また、極度の興奮、暑い日の散歩など、過呼吸を引き起こしやすい状況下での発症も多いため、興奮や暑さも関係していると考えられます。
【犬の気管虚脱】気管虚脱になりやすい犬種
気管虚脱になりやすいのはポメラニアンやマルチーズといった小型犬(中高齢)ですが、中型犬・大型犬の中でもかかりやすい犬種があります。
・ポメラニアン
・ヨークシャー・テリア
・狆
・マルチーズ
・チワワ
・トイ・プードル
・パグ
・シー・ズー
・柴犬
・ブルドッグ
・スピッツ
・ビーグル
【気管虚脱にかかりやすい大型犬】
・ゴールデン・レトリーバー
・ラブラドール・レトリーバー
・ボクサー
【犬の気管虚脱】治療法と治療費を紹介
犬が気管虚脱になった場合、気管の状態よって治療法が異なります。
【犬の気管虚脱】投薬による治療
軽症の場合は気管を拡張する気管支拡張剤や、咳を止める鎮咳剤などの投薬を行うのが一般的です。
7割程度の犬が投薬治療で良好な経過が得られていますが、病状が進行すれば手術を行う必要があります。
【犬の気管虚脱】外科治療
病状が進行した場合や重症の場合は、気管にステントを入れて広げる手術を行わなくてはなりません。
また、虚脱部が頸部の気管の場合、気管を整復するリングプロテーゼを気管外に設置する手術を行う場合もあります。
犬の気管虚脱の手術費用は術式や症状にもよりますが、約40~70万円とかなり高額です。
【犬の気管虚脱】予防法を紹介
犬の気管虚脱は明確な原因が判明していないため、決定的な予防法が確率されていません。
しかし、疑わしい原因から発症しないように気をつけることはできます。
首輪のサイズを調節する
首輪のサイズがキツすぎると首が締め付けられ、気管を圧迫していまします。
適切な首輪のサイズは、首輪を取り付けて飼い主の指が2本入るくらいです。
緩すぎると散歩中に首輪が抜けてしまう可能性があるため、首輪のサイズが適切かどうかチェックしてみるといいでしょう。
散歩にはハーネスを利用する
首輪は、引っ張ったときに首が締め付けられやすいため、ハーネスを使用するのがおすすめです。
ハーネスは首より下の部分にひもがくるので、首への負担が少なく気管の圧迫も防げます。
ハーネスは、とくに引っ張りぐせのある犬に最適でしょう。
激しい運動や興奮を防ぐ
激しい運動や興奮状態が長く続くと意気が上がり、気管にも負担をかけてしまいます。
散歩は無理のない距離に設定し、高温多湿になる時間帯を避けるのがいいでしょう。
散歩中に犬が興奮してしまったら、その場に立ち止まったり、おすわりをさせたりして気持ちをクールダウンさせてあげるのがおすすめです。
肥満対策
太りすぎている犬の場合、喉にも脂肪がつき、気管を圧迫してしまう可能性があります。
肥満は気管だけでなくあらゆる臓器に負担をかけるため、体重は適正体重に収めましょう。
とくに去勢/避妊済みの犬は代謝が落ちて太りやすいため、注意が必要です。
ドッグフードは適量にし、散歩も無理のない範囲で積極的に行いましょう。
気管虚脱はペット保険で補償される?
多くのペット保険で気管虚脱は補償の対象となっています。
しかし、中には気管虚脱を補償の対象外としている保険会社・プランもあります。
重要事項説明書や保険約款を必ず確認するようにしましょう。
また公式HPにも必ず「保険金をお支払いできない事例や病名」という形で記載しています。
そちらも併せて確認するようにしましょう。
LINEからの相談であれば、難しい比較は一切なしでペット保険のプロによる個別相談が受けられます。この機会にぜひご登録ください。
気管虚脱を補償するペット保険をご紹介
保険会社 | 気管虚脱を補償するかどうか |
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犬の気管虚脱におすすめのペット保険は?
最後に、今回ペット保険比較アドバイザーでは犬の気管虚脱におすすめのペット保険(アニコム損保:ふぁみりぃ)とPS保険を紹介します。
アニコムのおすすめの理由としては
・通院、手術、入院を補償するフルカバー型のペット保険の中でも通院補償に手厚い
・獣医師の指示があれば酸素ハウスのレンタル代も補償の対象
また、気管虚脱の治療で使用されることがある酸素ハウスのレンタル費用も獣医師の指示があれば、補償の対象内であることを公式HP内で明記しています。
他社のペット保険では酸素ハウスに関わる費用は補償の対象外としているところがほとんどで、明記されていないことも多いため、気管虚脱が不安な飼い主様にはアニコム損保をおすすめします。
「ふぁみりい」は7歳11か月までのペットしか加入できませんが、「しにあ」では7歳以上であれば全てのペットが加入することができ、通院つきのふぁみりぃプランに移行する手段もあります。
一部PS保険は手術の補償金額が1回あたり最大10万円だったり不安な点はありますが、先天性疾患や更新時の対応が他社より優れています。
ただし、細かい補償内容や金額についてはもちろん違いがありますので必ず重要事項説明書や保険約款、パンフレットや公式HPを確認してください。
あくまで参考ですが、保険料重視であればPS保険、補償内容重視であればアニコム(ふぁみりぃ)に加入することをおすすめします。
メリット | デメリット | |
・複数回通院にも強い ・手術は一回当たり最大14万円まで補償(補償割合70%プラン) |
保険料が高い
※健康割増引制度により保険の利用状況によって割増引の適応【可】 |
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保険料が安い | ・1つの病気に対しての限度額・回数があり (更新時にリセットされない) ・手術は一回当たり最大10万円まで |
弊社の商品の保険期間は1年間ですが、ご契約には「継続契約特約」を適用して引受をさせていただいておりますので、解約等のお申し出がない限り満期後は、原則ご契約は自動的に継続となり、終身ご継続いただけます。
※ご注意
・ご契約者または弊社より別段の意思表示があった場合には、ご契約は継続となりません。
・自動的にご契約が継続とならない場合や、商品改定により保険料、補償内容などが変更となる場合があります。
引用:重要事項説明書
罹患した病気やケガにより保険の更新をお断りしたり、更新時の補償対象外にしたり、保険料を増額にすることはございません。(※保険料の改定などがあった場合、保険料は変わります。)
ケガ、病気の原因が生じた時が保険期間内であれば、皮膚病や外耳炎等の軽度の病気から、ガンや心臓病等の重大な病気まで補償の対象となります。
補償内容やそれぞれのデメリット等がより気になる場合は下記の記事を参考にしてください。
補足:先天性疾患が発症する前に!遅くとも7.8歳までには加入しよう
ペット保険は、加入する前に発症している先天性疾患や既に発症している病気や疾患は補償の対象外となります。
そのため、病気になってから保険に加入しようとしても、肝心のその病気の治療費は補償の対象外になってしまいます。
また、加入後に発見できた病気であっても先天性疾患を補償の対象外としているペット保険や、慢性疾患にかかると更新できない保険もあります。
また一般的にペット保険では8~12歳で新規加入年齢を設定していることがほとんどです。早いところでは7歳で新規加入を締め切るペット保険もあります。
「健康なうちに加入しないと意味がない」「また年齢制限に引っかからないから保険の選択肢が広がる」という意味で遅くとも7~8歳までにはペット保険の加入、少なくとも検討をすることをおすすめします。
補足ですが、アニコムやプリズムコールではシニア向けのペット保険商品もあります。
高齢・シニア向けのペット保険については下記の記事でも解説していますのでぜひ参考にしてください。
よくある質問
犬が気管虚脱になり手術が必要となった場合、費用はどれくらいですか?
愛犬のチワワ(子犬)が気管虚脱と診断されました。余命はどれくらいでしょうか?
ペット保険は必要?
ペットには公的な保険制度がありません。そのため治療費の自己負担額は100%です。
もしもの時に、お金を気にせずペットの治療に専念できるよう健康なうちにペット保険に入ることをおススメします。
また、病気になった後では加入を断られる可能性があります。
ペット保険比較表や記事を活用するのがおすすめ!
ペット保険比較アドバイザーでは、ペットに合った保険の選び方やペットの健康に関するお役立ち記事を公開しております。
記事と合わせて比較表も活用することで、ペットと飼い主様に合った保険を選ぶことができます。
また、保険会社のデメリット等も理解できるので、後悔しないペット保険選びができます。
ペット保険への加入を検討されている方はぜひご活用ください。
補足:先天性疾患が発症する前に!遅くとも7.8歳までには加入しよう
ペット保険は、加入する前に発症している先天性疾患や既に発症している病気や疾患は補償の対象外となります。
そのため、病気になってから保険に加入しようとしても、肝心のその病気の治療費は補償の対象外になってしまいます。
また、加入後に発見できた病気であっても先天性疾患を補償の対象外としているペット保険や、慢性疾患にかかると更新できない保険もあります。
また一般的にペット保険では8~12歳で新規加入年齢を設定していることがほとんどです。早いところでは7歳で新規加入を締め切るペット保険もあります。
「健康なうちに加入しないと意味がない」「また年齢制限に引っかからないから保険の選択肢が広がる」という意味で遅くとも7~8歳までにはペット保険の加入、少なくとも検討をすることをおすすめします。
補足ですが、アニコムやプリズムコールではシニア向けのペット保険商品もあります。
高齢・シニア向けのペット保険については下記の記事でも解説していますのでぜひ参考にしてください。
【犬の気管虚脱】まとめ
今回、ペット保険比較アドバイザーでは
・気管虚脱の症状
・気管虚脱の治療法
・気管虚脱の治療費
・気管虚脱がペット保険の補償対象かどうか