ふわふわの毛とくるんとしたしっぽが特徴的なポメラニアン。
まるでぬいぐるみのようなかわいい外見は、日本だけでなく、海外でも人気が高い犬種です。
この記事では、
- ポメラニアンの基本情報
- ポメラニアンのかかりやすい病気
- ポメラニアンがシニア期に気を付けること
- ポメラニアンにおすすめのペット保険
について解説します。
最後までお読みいただければ、長生きしてもらうためのケアについてわかるようになっています!
ぜひ最後までお読みください。
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ポメラニアンとは

祖先はジャーマンスピッツ
ポメラニアンはドイツが原産のジャーマンスピッツが祖先だと言われています。
ジャーマンスピッツは寒さの厳しい場所でそりを引く犬として活躍していました。
そのため、
- 体を守るために毛がふわふわ
- 冷たい空気を直接肺に送り込まない長めのマズル
という特徴のある体を持っています。
その後小型化が進み誕生したのがポメラニアンです。
ちなみに、ポメラニアンの原産地であるドイツでは、超小型のスピッツはツベルクスピッツと呼ばれています。
ポメラニアンの見た目
- 体高
-
18~25㎝
- 体重
-
約2㎏~5㎏
- 毛色
-
- 白
- オレンジ
- 茶色 など
ポメラニアンは上記のとおり、個体によって大きく違いが出る犬種です。
マズルも、長い子から短い子まで存在します。
被毛のカラーも淡色だったり複数色だったりと、他の犬種に比べ全体的に個体差の大きい犬種です。
ふわふわの毛でかなりボリュームのあるシルエットですが、実は骨格は細いのも特徴の1つです。
ふわふわの毛はダブルコートで、年間通してポメラニアンは抜け毛が多い傾向にあります。
特に1年に2回ある換毛期は抜け毛が多いので、ブラッシングは毎日かかさず行ってあげてくださいね。
近年はぬいぐるみや柴犬のようなカットをするポメラニアンも多いですが、本来はトリミングの必要はなく、滑らないように足回りの毛をカットする程度で大丈夫です。
また、ポメラニアンは寒さには強いですが暑さには弱い犬種です。
日々過ごす部屋はエアコンなどを使い、室温を適切に保ってあげるようにしましょう。
ポメラニアンの性格
ポメラニアンは活発な性格で運動することが大好きです!
甘えん坊で飼い主と遊ぶことが大好きなので、その気持ちにきちんと答えてあげてください。
一方、警戒心が強くちょっとしたことで吠えてしまいます。
声が甲高く響き渡ってしまうので、無駄吠えしないようにしつけはしっかり行いましょう。
賢い犬種なので、きちんとしつけをすれば学習するのもとても早いです。
ポメラニアンの平均寿命は?最高齢は何歳?
ポメラニアンの平均寿命は12~15歳程度とされています。
小型犬の平均寿命は14歳程度なので同じ程度です。
世界ギネス記録では、21歳8か月のポメラニアンもいます。
ポメラニアンだけでなく、犬の寿命は環境によって大きく異なります。
ポメラニアンに元気に長生きしてもらうためにも、生活環境はきちんと整えてあげましょう。
ポメラニアンの平均寿命を人間に換算すると?
犬は人間とは異なった歳のとりかたをします。
ポメラニアンの年齢を人間の年齢に換算すると以下のようになります。
犬の年齢 | 人間の年齢 |
---|---|
1歳 | 17歳 |
2歳 | 23歳 |
3歳 | 28歳 |
4歳 | 32歳 |
5歳 | 36歳 |
6歳 | 40歳 |
7歳 | 44歳 |
8歳 | 48歳 |
9歳 | 52歳 |
10歳 | 56歳 |
11歳 | 60歳 |
12歳 | 64歳 |
13歳 | 68歳 |
14歳 | 72歳 |
15歳 | 76歳 |
16歳 | 80歳 |
17歳 | 84歳 |
18歳 | 88歳 |
19歳 | 92歳 |
20歳 | 96歳 |
ポメラニアンの平均寿命である12~15歳は、人間でいうと64~76歳程度だと考えられます。
年齢に合わせて体の調子も変わってきます。
その時々に合わせてお世話の方法を変えていくこともとても大切です。
ポメラニアンの注意すべき病気
ポメラニアンは小型犬特有の病気を発症しやすい犬種です。病気の症状や特徴を事前に知っておけば早期発見と早期治療につながり、それが元気に長生きさせる1つになります。
ポメラニアンが注意すべき病気①【気管虚脱】
気管は本来筒の形をしており、そこに空気が通ることで呼吸をしています。この気管がつぶれたりゆがんだりすることで呼吸がしにくくなるのが気管虚脱です。
気管虚脱になる原因ははっきりわかっておらず、遺伝や肥満、老化などが要因にあげられます。
症状
気管虚脱になるとブーブー、ガーガーといった豚やアヒルの鳴き声のような呼吸音がします。軽度の場合すぐに症状が治まるため、気づかないことが多いです。
しかし、気管虚脱は自然に治ることはないため、放っておくとどんどん重症化し、最終的には呼吸困難に陥ってしまいます。
治療方法
軽度の場合は投薬などで経過観察になります。しかし投薬だけでは気管を治すことにはならないので、重度の場合は気管を広げる手術が行われます。
ポメラニアンが注意すべき病気②【膝蓋骨脱臼(パテラ)】
小型犬の関節疾患で発症する可能性が高いのが「膝蓋骨脱臼(しつがいこつだっきゅう)」です。パテラは膝蓋骨のことで脱臼の通称で呼ばれます。
膝蓋骨脱臼(パテラ)は膝蓋骨が正常な位置からずれてしまう病気です。多くは遺伝が原因で発症することが多いですが、高いところからの落下など膝に負担がかかることで発症することもあります。
症状
膝蓋骨脱臼(パテラ)の症状には以下の4つのグレードがあります。
グレード1
触診では膝蓋骨が外れるもののすぐに元に戻る状態です。普段の生活に支障が出ることがないため、無症状であることが多いです。
グレード2
足を曲げたり伸ばしたりすることで膝蓋骨が外れてしまう状態です。膝蓋骨が外れているときにはその足を床につけることができません。
グレード3
常に膝蓋骨が外れている状態です。そのため歩行するのが難しくなります。
グレード4
常に膝蓋骨が外れている状態かつ手で押しても元に戻すことができない状態です。最低限しか床に足を付けることができなくなります。
治療方法
グレードが低い場合は症状を抑える内科療法が行われます。しかし、これは完治することにはなりません。膝蓋骨を正常な位置に戻すには外科手術が必要です。
しかし、手術後の経過観察がとても重要になってくるため、手術をするかどうかは主治医とよく相談して決めることが重要です。
ポメラニアンが注意すべき病気③【アロペシアX】
アロペシアXは皮膚にかゆみなどが起こらず脱毛する病気で、ポメラニアンが発症することが多い病気です。なぜ発症するかという原因はわかっておらず、遺伝やホルモン異常、ストレスなどの要因が考えられるとされています。
症状
1~4歳くらいまでの間に以下のような症状が見られます。
・左右非対称の脱毛
・毛艶がなくなる
・被毛が乾燥している 等
脱毛などで見た目は痛々しくなりますが、命や健康にかかわる病気ではありません。
治療方法
ホルモン剤や毛の再生周期を整える薬などの投薬が行われます。しかし、効果は個体差があり、投薬を休んでしまうと症状が再発することがあります。
ポメラニアンが注意すべき病気④僧帽弁閉鎖不全症
僧帽弁は心臓の左心房と左心室を仕切っている弁のことです。僧帽弁閉鎖不全はこの僧帽弁に異常が起きることで左心房から左心室に血液が逆流してしまう病気です。
僧帽弁閉鎖不全は高齢の小型犬の発症が多い病気で、治療が遅れた場合肺水腫になり、呼吸困難になって死に至ることもあります。
症状
僧帽弁閉鎖不全は初期はほとんど症状が見られません。症状が進むと以下のような症状がみられます。
・疲れやすい
・舌が紫になっている
・咳が増える
・寝ている時間が増える 等
肺水腫になってしまうと数か月の余命になるといわれているため、異常が見られたらすぐに動物病院にかかるようにしましょう。
治療方法
症状によって治療は異なりますが、基本的に薬物療法や食事療法などによる治療が行われます。
犬の僧帽弁閉鎖不全症の手術費用はいくら?薬代や金額についても解説
ポメラニアンが注意すべき病気⑤流涙症
流涙症は涙が過剰に分泌して目の周りが濡れて涙やけなどができる病気です。流涙症になる原因には以下の2つがあります。
鼻涙管閉塞
流涙症の原因として最も多いのが鼻涙管閉塞です。これは目と鼻をつなぎ涙を出す機関である鼻涙管が先天的に細かったり詰まってしまうことで発症します。
眼瞼内反症
先天的にまつ毛が目に接触することで涙が出ます。
その他にも、アレルギーや緑内障など目の疾患で流涙症になることがあります。
治療方法
軽度であれば様子見になることもあります。重度の鼻涙管閉塞であると診断された場合、全身麻酔で鼻涙管のつまりを除去する手術が行われます。
ポメラニアン【老犬(シニア犬)】になったら起こることと対処法!
シニア犬は一般的に7歳を超えた年齢の犬をさします。シニア犬の時期になると若いころとは体調や暮らし方に少しずつ変化が起きます。
飼い主は臨機応変にポメラニアンに負担がかからない生活が送れるように環境を整えてあげることが大切です。
運動を怠らない
ポメラニアンは運動欲求が高い犬種です。肥満を抑えて健康を保ち、ストレスを溜めないためにもお散歩はかかさずに行ってあげましょう。雨の日など散歩に行けないときには、家の中で紐やボールなどを使って遊んであげてください。
ただし足腰に負担がかからないようにするために、段差や床で滑らないようにスロープを付けたりマットを敷くなどして環境を整えてあげましょう。
もしあまり動きたがらない場合は、飼い主さんが抱っこするかカートに乗せるなどして外を見せてあげると、ストレス発散につながります。
ハーネスで散歩する
前に記載したようにポメラニアンは気管は弱い犬種です。現在首輪をつけて散歩している方も多いかと思いますが、シニア期には気管に負担をかけないようにハーネスで散歩することをおすすめします。
また、興奮しすぎたり暑すぎる環境も気管に負担がかかるので、しつけをして興奮を抑えられるようにしたり、室内の温度調整を行い快適に過ごせるようにしてあげましょう。
肥満に気を付ける
肥満になるとさまざまな病気を発症しやすくなります。ポメラニアンは被毛がふわふわしているので太っても体形の変化に気づきにくいので注意が必要です。
月に1回程度は体重を計るようにし、体を触ってあばらが確認できるかどうかを確認するようにしましょう。
また、シニアになると若いころのように活発に動くことがなくなるため、若い時と同じ食事だと太ってしまうことがあります。
食事をシニア用などカロリーの低いものなどに切り替えてあげるなど食事内容を見直してみてください。
口内環境を清潔に保つ
犬は歯周病になるとさまざまな病気を発症してしまうリスクが高まります。歯ブラシや歯磨きシートなどで歯と歯茎の間をきれいに磨いてあげましょう。
子犬のころからデンタルケアをしていればよいのですが、そうではない場合、口の中を触られることを嫌がることがあります。その場合は根気よくしつけをするようにしましょう。
定期検診を受ける
現在ではさまざまな動物病院でドッグドッグのような全身の健康状態を確認できる検診を行っています。自分の症状を正確に伝えることができない犬の健康状態を知るために、年に1度は定期検診を受けるようにしましょう。
病気を早期発見、早期治療することは元気に長生きさせることにつながります。
ポメラニアンのペット保険選びで重視したい補償内容
ポメラニアンのペット保険を選ぶうえで重要なのが
②加入後に発症した先天性、遺伝性疾患も補償(水頭症、てんかん)
③更新時に条件が付くことのないペット保険(弁膜症等の慢性疾患)
④通院、手術、入院を補償するフルカバー型のペット保険
ポメラニアンにおすすめのペット保険!
ポメラニアンがペット保険に加入する上で、抑えておきたいポイントは下記の4つです。
- 1|かかりやすい病気を補償してくれる
-
- 歯周病
- 気管虚脱
- パテラ
- てんかん
- チェリーアイ
- レッグペルテス 等
- 2|加入後に発症した先天性疾患・遺伝性疾患も補償してくれる
-
- 水頭症
- てんかん 等
- 3|更新時に条件が付くことがない
- 4|通院、手術、入院までしっかり補償するペット保険
1|アニコム損保「どうぶつ健保ふぁみりぃ・ぷち・しにあ」
アニコム損保のペット保険は、
手術に特化した「どうぶつ健保ぷち」
通院・入院・手術が補償対象の「どうぶつ健保ふぁみりぃ」
シニアに特化した「どうぶつ健保しにあ」の3つから選べます。
中でも「どうぶつ健保ふぁみりぃ」は、通院まで補償してくれるため、些細な通院で発生した治療費も請求することができて安心です。
更に、アニコム損保のペット保険は、酸素ハウスのレンタル費用も補償の対象です。
心臓病や気管虚脱といった病気で使用されることがある酸素ハウス。
獣医師の指示があった場合は、酸素ハウスのレンタル費用が補償の対象となります。
現状、ペット保険で酸素ハウスにかかる費用を補償の対象とすることを明記しているのはアニコム損保だけで、他社のペット保険で補償する会社はありません。
ポメラニアンは弁膜症(心臓病)や気管虚脱といった病気にかかりやすい犬種になりますので、こういった費用も補償してくれるのがメリットの一つになるかと思います。
アニコム損保は比較的保険料が高いペット保険ではありますが、その分付帯サービスや補償内容が充実しているのが特長です。
アニコム損保「どうぶつ健保ふぁみりぃ」「どうぶつ健保ぷち」「どうぶつ健保しにあ」

アニコム損保では、ご家庭の予算やライフスタイルに合わせて最適な保険プランが選べます。「どうぶつ健保ふぁみりぃ」は通院・入院・手術をフルカバーしてくれるプランです。「どうぶつ健保ぷち」は入院と手術をカバーしてくれるプランで、ふぁみりぃの約1/3の保険料で加入することができます。「どうぶつ健保しにあ」は8歳以上から加入ができ、加入年齢の上限が無く、入院・手術の診療費を補償するプランとなっています。
補足|先天性疾患が発症する前に!遅くとも7.8歳までには加入しよう
ペット保険は、加入する前に発症している先天性疾患や、既に発症している病気や疾患は補償の対象外となります。
そのため、病気になってから保険に加入しようとしても、肝心のその病気の治療費は補償の対象外になってしまいます。
また、加入後に発見できた病気であっても先天性疾患を補償の対象外としているペット保険や、慢性疾患にかかると更新できない保険もあります。
一般的にペット保険では8~12歳で新規加入年齢を設定していることがほとんどです。
早いところでは7歳で新規加入を締め切るペット保険もあります。
「健康なうちに加入しないと意味がない」
「また年齢制限に引っかからないから保険の選択肢が広がる」
という意味で遅くとも7~8歳までにはペット保険の加入、少なくとも検討をすることをおすすめします。
よくある質問
- ポメラニアンのブラッシングのコツはありますか?
-
ポメラニアンの被毛はとてもふわふわしているので、他の犬種に比べてお手入れは難しいです。
ケアを怠るとすぐに毛玉になってしまいます。ポメラニアンのブラッシングはまずは毛をかき分けながら全体をコームで軽く梳かしてください。
上辺だけにコームを当てると、中の毛までに届かないことがあるため、毛をかき分けるのがコツです。
毛玉を見つけたら指で少しずつほぐしてあげましょう。その後、スリッカーブラシを全体に使ってあげてください。
シャンプーやトリミングは月に1度程度がおすすめです。 - ポメラニアンにおすすめの栄養素はありますか?
-
現在では犬用にさまざまなサプリメントが販売されています。
ポメラニアンの健康を保つために、いつもの食事に加えてあげるのもよいでしょう。骨の弱いポメラニアンにおすすめなのは、カルシウム、グルコサミン、リンなどです。
体重に合わせた量をあげるようにしてください。
摂りすぎると尿路結石になることがあるので注意が必要です。
ペット保険は必要?

ペットには公的医療保険制度がありません。
そのため診療費の自己負担額は100%です。
もしものときにお金を気にせずペットの治療に専念できるよう、ペット保険に加入することをおすすめします。
また、病気になった後では加入を断られる可能性があります。
ペットが元気なうちに加入を検討しましょう。
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ペットの健康に関するお役立ち記事や、詳しい比較表もご用意していますので、ご家族に合った後悔しない保険選びにご活用ください!
まとめ
今回は、
- ポメラニアンの特長
- ポメラニアンの平均寿命
- ポメラニアンのかかりやすい病気
- ポメラニアンの老後の過ごし方
について解説してきました。
犬は人間よりも早く年を取ります。
いつかは若いころのように元気に動かなくなってしまうこともあるでしょう。
それでも最後のときまで心地よい環境で過ごせるように、飼い主さんはさまざまなことに心配りをしてあげてください。
ペット保険比較アドバイザーでは、ペット保険に関する記事も掲載しております。
併せて比較表も活用することで、ペットと飼い主様に合った保険を選ぶことができます。
ぜひご活用ください!
