この記事では
・各社の更新時の対応
・高齢でも加入できるペット保険
・ペット保険を選ぶポイント
ペット保険が更新できないケース
ペット保険を更新する際は、前年度の保険利用歴や受診状況などをもとに審査が行なわれます。
ここでは、ペット保険を更新できない場合や、加入中に慢性疾患になった場合はどうなるのかなどを解説します。
更新できない場合
更新不可となるケースは各ペット保険の判断によって異なりますが、ペット保険の契約中に慢性疾患になった場合や各ペット保険会社が定めている補償額を使い切った場合は更新不可となる可能性があります。
また、契約書に不備があった(ペットの年齢や病歴を誤って記載していたなど)、保険料を滞納したことがある、などの場合も更新ができない可能性があるため要注意です。
加入中に慢性疾患になった場合
先に紹介した通り、加入中に慢性疾患になってしまった場合は条件付きでの更新となるか、更新不可となる可能性があります。
その条件とは「現在患っている慢性疾患を補償対象外とする」とされるケースが高く、ペット保険会社の判断によっては慢性疾患に起因する疾患も補償対象外とする条件を付けられることも。
ペット保険会社を選ぶ時は、更新時に条件なしとしているところを選ぶと安心です。
更新時の注意点
ペット保険の更新には、下記の3パターンがあります。
・条件付き更新…審査があり、条件は付く可能性があるが更新可能
・更新不可…審査があり、何らかの理由により更新不可になる可能性がある
現在ペット保険に加入している人は、自分がどのタイプの保険に入っているのかを確認しましょう。
また、これからペット保険に入ろうと思っている人は、自動更新タイプのペット保険を選ぶといいでしょう。
自動更新タイプのペット保険は保険料が年齢とともに上がっていきますが、今までと同じ補償内容で保険を継続できるのがメリットです。
ペットの最期の時まで安心して治療に専念できるように、ペット保険は条件なしで更新できるものを選びたいものですね。
更新時のペット保険各社の対応を紹介!
ペット保険は、それぞれの会社で更新時の対応が異なります。
ここでは、大手ペット保険の更新時の対応を紹介します。
PS保険
PS保険は自動更新のため、前年と同じ補償内容で保険を継続できます。
ただし、同じ傷病に対して発症から完治までの支払限度日数(通院:20日、入院:30日、手術:2回)を設けている点には注意が必要です。
他社と異なり、無条件で1年毎に支払限度日数がリセットされるわけではありません。同じ傷病の完治までに補償される支払限度日数が1回目の傷病発生日から通院だと上限日数20日(回)となっており、そのカウントは保険更新をまたいでも継続します。
その傷病が完治すると日数(回数)はリセットされるので再度補償適用が可能です。
また、起算日が1回目の傷病発生日で設定されるため、1回目の傷病発生日が前年度の保険期間の場合は次年度の補償日数カウントに含まれないためノーカウントとして扱ってもらえます。
公式HPにも、下記のように記されています。
罹患した病気やケガにより保険の更新をお断りしたり、更新時の補償対象外にしたり、保険料を増額にすることはございません。
(※保険料の改定などがあった場合、保険料は変わります。)
引用:PS保険
罹患した病気やケガにより保険の更新をお断りしたり、更新時の補償対象外にしたり、保険料を増額にすることはございません。(※保険料の改定などがあった場合、保険料は変わります。)
ケガ、病気の原因が生じた時が保険期間内であれば、皮膚病や外耳炎等の軽度の病気から、ガンや心臓病等の重大な病気まで補償の対象となります。
PS保険の特徴については、下記の記事で詳しく解説しているので参考にしてください。
SBIいきいき少短
SBIいきいき少短のペット保険は、更新時に条件が追加される場合や更新不可となる場合があります。
引用:ご契約のしおり・約款
アイペット損保|うちの子・うちの子ライト
アイペット損保は、条件なしでの更新が可能です。
前年度にかかった病気による条件追加や継続不可、保険の利用状況による保険料の割増がないので、長く治療をサポートします。
※保険料は、所定の年齢層において、対象ペットの年齢が上がることにより毎年変わります。
引用:公式HP
当社保険は保険金のお支払いを理由として、契約の継続をお断りすることはございません。終身でご継続いただけます。
引用:アイペットHP よくある質問「保険金が支払われた場合に、契約が継続ができないことはありますか?」
FPC|フリーペット保険
FPCの「フリーペット保険」は、基本的に自動更新されますが、更新については条件付きの更新となる可能性があります。
当社は、例えば入院・手術で多額の保険金請求が行われたためなど、個別の保険契約の保険金請求を受けたことを理由として、該当保険契約の更新をお断りしたり継続拒否したりすることはございません。原則終身でご継続いただけます。
※告知義務違反が認められた場合などには、保険契約を解除させていただくことがあります。ご契約に際して、お客さまにとって不利益になる事項等、特にご注意いただきたい事項は重要事項説明書に記載しておりますので、そちらでご確認ください。
引用:公式HP「よくあるご質問」
アニコム損保
アニコム損保も、契約期間中の傷病歴によって更新時に条件を付けられたり、継続を拒否されることはありません。
アニコム損保では、補償開始日以降に受傷したケガ、および待期期間終了後に発症した病気に関しては、契約を継続いただく限り、終身で補償が可能です。
※ペットショップで、「どうぶつ健保すまいるふぁみりぃ」、「どうぶつ健保べいびぃ」、「どうぶつ健保はっぴぃ」、「どうぶつ健保きずな」にお申込みいただいた場合、お引渡し日以降のケガ・病気が対象になります。
ご契約期間中の傷病歴により、契約条件が変わることはありませんので、ご安心ください。
なお、万が一、お申込み時に告知いただくどうぶつの健康状態について申告されていない既往歴が判明した場合には、この限りではございません。
引用:アニコム損保:よくあるご質問
弊社の商品の保険期間は1年間ですが、ご契約には「継続契約特約」を適用して引受をさせていただいておりますので、解約等のお申し出がない限り満期後は、原則ご契約は自動的に継続となり、終身ご継続いただけます。
※ご注意
・ご契約者または弊社より別段の意思表示があった場合には、ご契約は継続となりません。
・自動的にご契約が継続とならない場合や、商品改定により保険料、補償内容などが変更となる場合があります。
引用:重要事項説明書
アニコム損保の特徴については、下記の記事で詳しく解説しています。気になる人は参考にしてください。
ペット&ファミリー損保
ペット&ファミリー損保も基本的に自動更新で、保険金請求を理由に更新する時条件を付けられたり、更新謝絶になったりしないので安心です。
引用:公式HP
契約後の病気や怪我を理由にした補償内容の変更は一切なし。
安心して終身継続いただけます。
※保険期間は1年間です。1年毎の自動継続により、終身加入できます。継続の手続き方法の詳細は、「重要事項説明書」等をご覧ください。
引用:ペット&ファミリー
SBIプリズム少短|プリズムコール
SBIプリズム少短の「プリズムコール」は、病気やケガなどで保険金請求をした場合、条件付きの更新となる場合があります。
引用:公式HP
「特定疾病不担保特則」とは、保険会社が指定した病気やケガの治療費に対し保険金を支払わないという規定のことです。
保険金を支払わない条件は審査で決められます。審査基準はペット保険会社によってことなります。
ペット保険の加入・乗り換えを検討中の方へ
どのペット保険に入ろうか迷っている人や、今入っているペット保険に満足いっていない人は、終身まで継続しやすく安心できるペット保険を選ぶのがおすすめです。
ここでは、ペット保険を選ぶ際のポイントを紹介していきます。
高齢でも加入できるペット保険
すべてのペット保険では、新規加入年齢が設けられています。
多くのペット保険は新規加入年齢を7~9歳に設定していますが、中には10~12歳に設定しているところもあり、アニコムのシニアプランでは8歳以上であれば新規加入年齢制限がありません。老犬・老猫を飼っている人は新規加入年齢の高いペット保険を選ぶといいでしょう。
ただし、新規加入年齢を10歳以上に設定しているペット保険はそんなに多くはなく、選択肢は限られます。
保険料の安いペット保険
ペット保険は基本的にペットの最期の時まで入り続けるものだと考えます。
ペット保険はペットの年齢とともに徐々に保険料が上がっていくのが基本ですが、中にはシニア期に突入した途端に保険料が跳ね上がるところも…。
長い間ペット保険に加入するなら、月々の保険料は安いに越したことはありません。
ペット保険を選ぶ時は、しっかりとした補償内容で続けやすい保険料のところを選ぶのがおすすめです。
少数ですが、3~4歳上がるごとに保険料が上がるペット保険や、一定の年齢を越すと終身まで保険料が変わらないペット保険もあります。
補償内容をよく読む
ペット保険を選ぶ際は、公式HPはもちろん、重要事項説明書も細かくチェックしましょう。
公式HPや重要事項説明書には、補償内容について詳しく記載されています。
どういう病気が補償されるのかよりも、どういう病気が補償されないのかをチェックしておくと、いざという時に「保険金が降りなかった…」という事態を避けられます。
また、公式HPや重要事項説明書には更新時の対応についても記載されていますので、あわせてチェックしておきましょう。
ペット保険比較アドバイザーでは各保険会社の補償内容を他社と比較したうえで解説した記事も多数掲載しています。ぜひ参考にしてください。
よくある質問
現在加入中のペット保険で、保険金請求を理由に継続を断られました。慢性疾患のペットでも入れる保険はあるのでしょうか。
ペット保険に加入する前にコールセンターやメールから問い合わせてみるといいでしょう。ペット保険に加入する際は、ペットの現在の健康状態や傷病歴などを申告する必要があります。
更新条件なしのペット保険へ加入を迷っていますが、保険料が少し高いのがネックです。
万が一ペットが継続的治療を必要とする病気やケガをしてしまった場合、更新条件なしのペット保険に加入していると費用を気にせず安心して治療を継続していけます。
月々の保険料はやや高いですが、長い目で見ると更新条件なしのペット保険に入る方がおすすめです。
ペット保険は必要?
ペットには公的な保険制度がありません。そのため治療費の自己負担額は100%です。
もしもの時に、お金を気にせずペットの治療に専念できるよう健康なうちにペット保険に加入することをおすすめします。
また、病気になった後では加入を断られる可能性があります。
ペット保険比較表や記事を活用するのがおすすめ!
ペット保険比較アドバイザーでは、ペットに合った保険の選び方やペットの健康に関するお役立ち記事を公開しております。
記事と合わせて比較表も活用することで、ペットと飼い主様に合った保険を選ぶことができます。
また、保険会社のデメリット等も理解できるので、後悔しないペット保険選びができます。
ペット保険への加入を検討されている方はぜひご活用ください。
ペット保険比較アドバイザーでは公式LINEでの「ペット保険の適正診断」「保険相談サービス」を開始いたしました。
従来の比較表だけではわかりづらいペット保険の補償内容の範囲や充実度を踏まえたうえで、保険の募集人資格 を持った、ペット保険のプロが提案させていただきます。
【更新条件なしのペット保険】まとめ
今回、ペット保険比較アドバイザーでは
・各社の更新時の対応
・高齢でも加入できるペット保険
・ペット保険を選ぶポイント