犬の指間炎とは?原因や治った方法・対処方法をご紹介!
2023年9月15日
犬の指間炎は指の間に炎症を起こす病気です。ここでは犬の指間炎の原因や治療法、対処方法などをご紹介しています。犬の指間炎は再発をすることが多いので適切な対処をすることが重要です。
この記事では
・犬の指間炎の原因
・犬の指間炎の予防方法
犬の指間炎とは
犬の指間炎とは「指間皮膚炎」とも言います。
名前の通り、指と指との間に炎症が起き、皮膚の色が赤くなってしまう病気です。
悪化してしまうと、血や膿が溜まってコブ状のものができたり、皮膚がただれることがあります。
犬の指間炎の症状
犬の指間炎の初期症状は皮膚に赤みが出る程度です。そのため、症状に気づかない飼い主さんも多くいます。
散歩から帰ってきて毎日足を拭いたり洗ったりしていても、指の間は見逃しがちです。
犬は指の間にかゆみを感じるため、いつもより足を舐める時間や回数が増えることがあります。
早期に発見し早期に治療すればすぐに治る病気なので、日頃から愛犬の観察をすることがとても重要です。
犬の指間炎で考えられる原因
犬が指間炎を発症する原因は以下の事柄があります。
アレルギー
元々皮膚のバリア機能が弱いアレルギーを持っている犬は指間炎を発症しやすいです。
アレルギーの原因は、食べ物とそれ以外のものの2つがあります。
食べ物が原因の場合
食べ物の成分が体内で異物と判断されることでアレルギーを発症します。
アレルギーの症状は皮膚のかゆみ以外にも、下痢、嘔吐などの症状が出ることがあります。
アレルギーを出さないようにするには、アレルギーの原因となる食材を除去することが最も有効です。
犬がどのようなアレルギーを持っているかは、病院で検査することが重要です。
しかし、アレルギー反応が出ていても、それが原因でアレルギーを発症しているとは限りません。
原因を特定するためには、除去食試験を繰り返す必要があります。
食べ物以外の場合
アトピー性皮膚炎が持病である場合、ほこりやダニ、花粉など環境アレルゲンによりアレルギーが発症します。
環境アレルゲンを完全に取り除くのは難しいため、ステロイドや抗ヒスタミン剤、免疫抑制剤などの薬を使うのが一般的です。
また、アレルゲンを少しずつ投与して体に慣れさせる厳感作療法を行う方法もあります。
アレルギーがあるかどうかを調べるには?
アレルギーの検査は血液検査で行います。しかし、先も記載した通り、アレルギー反応が出てもそれらがかゆみや皮膚の赤みの原因になっていないこともあります。
しかし、アレルギー反応が出たものは、できるだけ避けておくのは無難といえるでしょう。
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アニコム損保に加入すると「腸内フローラ測定」が毎年無料で受けられます。有料でも検査キットを販売していますが、8,800円(税込)かかります。
ペットの腸内を検査し、腸内に存在する菌の状態や環境を測定することで健康状態の確認ができるという優れものです。
犬の場合は「アレルギー体質チェック」、猫の場合は「腎臓チェック」等ができます。特に猫の場合は腎不全の予防に備えることができます。
そして、こちらの腸内フローラ測定の検査結果が悪かった場合、アニコム損保指定の動物病院で、無料の健康診断(血液検査)を受けることができます。
細菌感染
膿皮症、マラセチア皮膚炎、カビなどの細菌感染が原因で指の間に炎症が起きることがあります。
皮膚の弱い犬は指の間にカビが増えることが多いので注意が必要です。
足をなめすぎる
足を舐めすぎると皮膚が赤みを帯びたり、腫れてしまうことで指間炎を発症することがあります。
指を舐めるのはかゆみや痛みを感じている場合だけでなく、ストレスであることもあります。
犬の足を確認し、ケガなどをしていない場合は、何を犬がストレスに感じているかを考えてみましょう。
できるだけ解消してあげられるように、一緒に遊ぶ時間を増やすなどしてみてください。
ケガによるもの
外に散歩に行き、その先で棘や小枝などが指の間に挟まるなどしてケガをしたことで炎症を起こすことがあります。
散歩のときはできるだけ茂みに入らないようにし、散歩から帰って足を気にするそぶりをしていたら注意深く確認してあげてください。
また、夏はアスファルトが高温になることでやけどをする、冬は肉球が乾燥してひび割れるなど、季節によって足にトラブルを起こすことがあります。
犬の指間炎の治療方法とは
犬が指間炎を発症したらできるだけ早く病院に行き、適切な治療を受けることが重要です。
犬の指間炎はさまざまな原因で発症するので、原因を取り除く治療が行われます。
犬の指間炎の治療は、主に塗り薬や飲み薬を使います。塗り薬はリンデロン軟膏やビクタス軟膏、ヒビクス軟膏等が処方されることが多いです。
塗り薬は1日1~2回、少量を指の間になじませる程度で大丈夫です。
床を滑ってしまったり、床についた薬を舐めてしまうことがあるんどえ、つけすぎないように量に気を付けてください。
また、薬を舐めてしまう犬にはエリザベスカラーを付けるなどしてあげましょう。
靴下や靴を嫌がらないのであれば、履かせてあげるのも効果的です。
どうしても舐めてしまうようであれば、獣医師さんに相談して飲み薬や注射など他の対応策が無いか相談してみましょう。
犬の指間炎の予防方法
犬の指間炎は家でケアすることで予防することができる病気です。
具体的にはどのように対応すればよいのかをご紹介します。
足をこまめに洗う
カビが増えやすい犬はこまめに足を洗い、清潔にすることをおすすめします。
その際には、犬用の抗真菌成分の入っているシャンプーを使うとよいでしょう。
ただし、犬用の抗真菌成分の入っているシャンプーは全身に使わないようにし、あくまでも足を洗う専用にしてください。
全身に利用すると皮膚が乾燥して荒れてしまうことがあります。
皮膚に炎症を起こしやすい犬は、全身用に低刺激の薬用シャンプーを使ってあげるとよいでしょう。
エリザベスカラーを付ける
犬が指を過剰に舐めてしまうと、指間炎が悪化してしまいます。
軽い指間炎であれば、舐めないようにするだけで症状が治まることが多いです。
エリザベスカラーは市販で販売しているので、家に常備しておくとよいでしょう。
ただし、エリザベスカラーを付けると、食事やお昼寝の時に邪魔になるので、配慮が必要です。
エリザベスカラーがストレスになってしまうようであれば、こまめに外してあげてください。
外している間は犬が指を舐めないように観察しておきましょう。
外用薬をつける
先にご紹介した犬の指間炎用の軟膏は市販で売っているものもあります。
また、繰り返し指間炎を発症する場合は、病院からもらったものが残っていることもあるでしょう。
病院に行くまでに時間がかかってしまうようであれば、家にある犬用の外用薬を使うのもよいでしょう。
ただし、オロナイン軟膏など人間用の軟膏や人間用の消毒液などは使わないようにしてください。
かえって悪化してしまう可能性があります。
あくまでも市販の外用薬は一時的にしのぐだけにし、動物病院で適切な治療を受けるようにしましょう。
肉球の間の毛を刈る
犬の指間炎は肉球の間に湿気がこもることで悪化してしまうことがあります。
犬の指の間の湿気を防ぐために、肉球の毛をバリカンで刈っておきましょう。
犬の肉球は皮膚が薄いので、家で飼い主が行うと傷をつけてしまうことがあります。
できればトリミングショップや動物病院でやってもらうようにするとよいでしょう。
犬によっては肉球の毛を刈ることで違和感を感じ、足を舐めたり噛んだりしてしまうことがあるので注意してあげてください。
サプリメントを使う
犬の指間炎は免疫力を上げることで防ぐことができる可能性があります。
犬用のサプリメントは数多くあるので、どれを使ってよいのかわからない場合は、獣医師に相談すると良いでしょう。
「オメガ3脂肪酸」には消炎効果が期待できるので、配合されているサプリメントやフードを使うのがおすすめです。
また、ヨーグルトをあげることで腸内環境を改善し、免疫力を上げる効果を期待することもできます。
ヨーグルトをあげすぎるとかえってお腹を壊してしまうこともあるので、体型にあった量を摂らせるようにしましょう。
よくある質問
犬が指間炎を何度も再発します。アレルギーは持っていません。どうすればよいですか?
指間炎になりやすい犬種はありますか?
ペット保険は必要?
ペットには公的な保険制度がありません。そのため治療費の自己負担額は100%です。
もしもの時に、お金を気にせずペットの治療に専念できるよう健康なうちにペット保険に加入することをおすすめします。
また、病気になった後では加入を断られる可能性があります。
ペット保険比較表や記事を活用するのがおすすめ!
ペット保険比較アドバイザーでは、ペットに合った保険の選び方やペットの健康に関するお役立ち記事を公開しております。
記事と合わせて比較表も活用することで、ペットと飼い主様に合った保険を選ぶことができます。
また、保険会社のデメリット等も理解できるので、後悔しないペット保険選びができます。
ペット保険への加入を検討されている方はぜひご活用ください。
【犬の指間炎とは?原因や治った方法・対処方法をご紹介!】まとめ
今回、ペット保険比較アドバイザーでは
・犬の指間炎は内服薬や外用薬で治療することが多い
・犬の指間炎は家の対処で予防することが可能