この記事では
・パグの平均寿命
・パグに元気に長生きしてもらうための飼い方
・パグがかかりやすい病気
・パグの老化のサイン
・パグにおすすめのペット保険
パグの特徴
パグはぺちゃっとした鼻が特徴的な「短頭種」の犬種です。
そのため、ブーブー鳴いたり、眠るといびきをかいたりします。
性格は明るく活発で、人にも犬にもフレンドリーです。
ただし、頑固な一面もあるためしつけは根気よく行いましょう。
昔から人気の高い犬種で、現在も多くの方に飼育されています。
起源
パグは2000年以上の歴史のある非常に古い犬種です。
原産国とされている中国では、古くから愛玩犬として仏教寺院や皇室などさまざまなところで飼育されていました。
しかし、犬種の成り立ちははっきりしておらず、国によっても呼び名が大きく変わる謎の多い犬種でもあります。
サイズ
パグの平均体高は25~35㎝程度で、平均体重は6~8㎏程度の犬種です。
体の大きさのわりにがっしりとした肉厚な体をしています。
鼻ぺちゃでしわのある顔と、垂れた耳がなんともかわいらしく、カールした尻尾も特徴的です。
パグは太りやすい犬種なので、1日30分程度の散歩が必要です。
ただ、暑さにも寒さにも弱いので、散歩の時間を調節したり、洋服を着せるなど気温によって調節してあげることが重要です。
毛色
パグの被毛は短いスムースコートです。
短く滑らかな毛質ですが抜け毛が多いので、週に2~3回のブラッシングが必要です。
毛色はシルバーやアプリコット、フォーン、ブラックなどがあります。
パグの寿命は何年?
パグの平均寿命は12~15歳ほどとされています。
一般的な小型犬の平均寿命が12~15歳程度なので、パグは平均的な寿命です。
しかし、パグは最長寿命のギネス記録にもなっており、その年齢は27歳で登録されています。
元気で長生きしてもらうためにも、日々の生活環境をきちんと整えてあげることが重要です。
パグの年齢換算表
犬と人間では年の取り方が大きく違います。
パグと人間の年齢の換算式を見比べてみましょう。
パグ | 人間 |
生後1か月 | 1歳 |
生後6か月 | 9歳 |
1歳 | 17歳 |
2歳 | 24歳 |
3歳 | 28歳 |
4歳 | 32歳 |
5歳 | 36歳 |
6歳 | 40歳 |
7歳 | 44歳 |
8歳 | 48歳 |
9歳 | 52歳 |
10歳 | 56歳 |
11歳 | 60歳 |
12歳 | 64歳 |
13歳 | 68歳 |
14歳 | 72歳 |
15歳 | 76歳 |
16歳 | 80歳 |
17歳 | 84歳 |
18歳 | 88歳 |
19歳 | 92歳 |
20歳 | 96歳 |
小型犬は一般的に、8歳を超えるとシニア期に入ります。
シニア期になると、人間の老化と同様に体にさまざまな変化が出てきます。
それまでの生活よりも、さらにさまざまなことに対して気を配るようにしましょう。
パグに元気に長生きしてもらうための飼い方
パグが元気に長生きしてもらうためには、日々のケアや生活環境などがとても重要です。
その中でもとくに気を付けるべきポイントについて解説いたします。
ワクチンや健康診断を定期的に受ける
犬は接種すべきワクチンが2種類あります。
・混合ワクチン
ブラッシングや皮膚のケアを日常的に行う
パグは皮膚の病気になりやすい犬種ですので、飼い主さんによる定期的なケアが必要です。
皮膚の清潔を保つためにも、週に2~3回はブラッシングをしたり、ペット用のウエットティッシュで体をふいたりするなどをしてあげてください。
とくに顔のしわの間は汚れがたまりやすいので、こまめにふいてあげましょう。
シャンプーのあとは、しわの間に水分が残らない様にきちんと乾かしてあげてください。
ブラッシングは皮膚を傷つけないように、ラバーブラシなど短毛種用のブラシを用意してあげましょう。
口腔内ケアや耳のケアを日常的に行う
犬は歯についた歯垢は、3日程度で歯石に代わります。
犬の7~8割の犬が口内に何らかのトラブルを抱えているとされており、口腔内のトラブルは体の不調につながることもあります。
パグはマズルが短いので、口腔内の衛生を保つことが難しい犬種です。
毎日歯ブラシや歯磨きシートを使うなどして、口腔内のケアをしっかり行いましょう。
また、パグは耳が垂れているので、耳の病気になりやすい犬種です。
耳の中を清潔に保つためにも、定期的にケアをしてあげることが重要です。
ただし、過剰に耳のケアをしすぎるとかえって炎症を起こしてしまうことがあります。
耳の汚れが目立つ時だけ、ペット用のウエットティッシュで耳の汚れを取るくらいにしておきましょう。
耳の汚れやにおいが気になる場合は、動物病院で対処してもらうことをおすすめします。
適正体重を保つ
パグは食べることが大好きな犬種なので、飼い主さんがきちんと食事量をコントロールしてあげないと簡単に太ってしまいます。
肥満はさまざまな病気を引き起こす原因になってしまうので、適正体重を保つことが重要です。
食事やおやつの量、散歩などをしっかりと管理して、太らせすぎないようにしましょう。
散歩は運動以外にも、リフレッシュや刺激を与えることにもつながります。
歩く量だけでなく、散歩のルートをこまめに変えるなどバリエーションを増やしてあげましょう。
生活環境を整える
パグは飼い主さんにずっとべったりと甘えていたい性格の個体が多いので、留守番に向いている犬種ではありません。
寂しすぎてストレスがたまり鳴いたりいたずらしたり、突然興奮して暴れることがあります。
いきなり長時間留守番させるのではなく、徐々に慣れさせることが大切です。
また、暑さや寒さに弱い犬種なので、普段過ごす部屋の空調管理を徹底するようにしましょう。
パグがかかりやすい病気
パグは犬種の特徴から気を付けたい病気がいくつか存在します。
その中でも代表的な病気を6つご紹介します。
パグ脳炎
パグ脳炎の正式名称は「壊死性髄膜脳炎」といいます。
この病気は大脳の皮脂の一部に炎症が起き、それが脳のさまざまな部位に広がっていくことでけいれんなど神経性の異常が起きるものです。
パグ脳炎といわれるように、1~3歳までのパグに多発する病気とされています。
遺伝で発症する病気であるとされており、悪化すると脳が壊死してしまうので、早期発見することが重要です。
主な症状
・けいれん
・旋回行動
・視力低下 など
治療方法
完治させる治療法はなく、抗てんかん薬や免疫抑制剤などで症状を抑えるのが一般的です。
短頭種気道症候群
短頭種に多く見られる病気で何らかの原因で気道が狭くなることを指します。
具体的には以下の症状があります。
・軟口蓋過長
・喉頭小嚢の外転
・喉頭虚脱
・気管低形成 等
主な症状
以下の症状が見られたら早めに動物病院を受診しましょう。
悪化すると呼吸困難になり、命にかかわることもあります。
・いびき
・苦しそうに呼吸している
・咳 など
治療方法
先天性の病気のため、完治させる方法はありません。
気道を広げる内服薬を使ったり、気道を広げるための手術を行います。
鼻腔狭窄
先に解説した短頭種気道症候群の1つです。
この病気は生まれつき鼻の穴が狭くなっていることで発症する病気で、呼吸がしにくいことで酸欠になりやすくなっています。
短頭種が原因で発症するため、予防法などはありません。
体温調節がうまくいかないため、過度な運動や夏には熱中症になりやすいため注意が必要です。
主な症状
・呼吸が荒い
・鼻水をよく飛ばす など
治療方法
症状を緩和するために、鼻腔を広げる手術をするのが一般的です。
内服薬で症状をおさえることはできますが、根本的な治療にはなりません。
軟口蓋過長
こちらも先に解説した短頭種気道症候群の1つです。
軟口蓋とは鼻腔と口腔を分ける弁のことで、それが長かったり扱ったりすると呼吸がしにくくなります。
鼻腔狭窄と同様に呼吸がしにくいため、過度な運動や熱中症に気を付ける必要があります。
主な症状
・ガーガーという呼吸をする
・呼吸がしにくそう
治療方法
根本的に症状をなくすためには、軟口蓋の長さや厚さを外科手術で通常のサイズにすることです。
ただし、場合によっては再び軟口蓋が伸びたり厚くなったりする場合あります。
内服薬で症状を抑えることもできますが、根本的な解決にはなりません。
皮膚疾患
パグの皮膚は先天的に弱く、皮脂が多い特徴があります。
そのため、皮膚病を起こしやすいので注意が必要です。
具体的には以下のような皮膚疾患があります。
・アレルギー性皮膚炎
・膿皮症
・脂漏性皮膚炎
・マラセチア皮膚炎 など
・細菌
・真菌
・寄生虫の感染
・ストレス など
外耳炎
パグの耳は垂れているので通気性が悪く、耳の病気になりやすいです。
主な症状
・耳垢が増える
・炎症を起こして赤くなる など
耳の疾患の原因はアレルギーや細菌などさまざまあるため、原因にあった治療を行うことが重要です。
パグの老化サイン
パグも年を取ると、老化のサインが出始めます。
シニア期に入ったら、パグに老化のサインがないかどうかよく観察するようにしましょう。
被毛の変化
人間が年を取ると白髪が増えてくるように、犬もシニア期になると顔の周りから少しずつ白髪が目立つようになります。
年を重ねると白髪の範囲が増え、体や足のまわりにも白髪が出るようになります。
皮膚の変化
もともと皮膚の弱いパグは年齢とともに、皮膚が乾燥しやすくなったり、皮膚が薄くなったりします。
また、皮膚にシミやイボができることもあります。
運動量の変化
筋力が低下したり、関節炎を起こして体に痛みがあることで運動したがらなくなることがあります。
また、寝ている時間が増えることもあります。
歩き方がおかしいなど異変がある場合は、動物病院を受診するようにしましょう。
パグの寿命を伸ばすためにペット保険の加入を検討しよう
ペットの医療費は人間とは異なり、医療費が100%かかります。
入院や手術が必要になったり、長期間の通院が必要になると高額な治療費が必要になってしまいます。
飼い主さんの負担を減らすためにも、ペット保険に加入しておくことはとても重要です。
かかりやすい病気が補償対象かチェック
パグには先に解説したようなかかりやすい病気が存在します。
ペット保険はすべての病気やケガに対して補償してくれるわけではありません。
補償対象外となっている病気やケガがあります。
例えば、小型犬が発症しやすいパテラや歯の病気は対象外であることが多いです。
ペット保険に加入する前に、パグのかかりやすい病気がペット保険で補償してくれるものかどうかを確認しておくことが重要です。
シニア時の保険料をチェック
ペット保険の保険料は、年齢を重ねるごとに値段が上がっていくものが多く存在します。
とくに、病気やケガにかかりやすくなるシニア期になると保険料が高額になることが多いです。
保険料がどのくらい必要になるのか、事前に調べておきましょう。
あとから保険料が払えなくなってしまっては元も子もありません。
保険料が飼い主さんの負担にならず、飼い主さんの求めている補償内容であるものを選択することが重要です。
よくある質問
パグを家族に迎えるためには、どのようにすればよいですか?
パグを飼うための準備にはいくらくらいかかりますか?
ペット保険は必要?
ペットには公的医療保険制度がありません。そのため診療費の自己負担額は100%です。
もしものときに、お金を気にせずペットの治療に専念できるよう健康なうちにペット保険に加入することをおすすめします。
また、病気になった後では加入を断られる可能性があります。
ペット保険比較表や記事を活用するのがおすすめ!
ペット保険比較アドバイザーでは、ペットに合った保険の選び方やペットの健康に関するお役立ち記事を公開しております。
記事と合わせて比較表も活用することで、ペットと飼い主様に合った保険を選ぶことができます。
また、保険会社のデメリット等も理解できるので、後悔しないペット保険選びができます。
ペット保険への加入を検討されている方はぜひご活用ください。
【パグの寿命はどのくらい?パグの特徴や長生きの方法などを解説】まとめ
今回、ペット保険比較アドバイザーでは
・パグの平均寿命
・パグに元気に長生きしてもらうための飼い方
・パグがかかりやすい病気
・パグの老化のサイン
・パグにおすすめのペット保険