ビジョン・フリーゼのなりやすい病気とは?犬種の特徴も解説!

ビジョン・フリーゼのなりやすい病気とは?犬種の特徴も解説!サムネイル

ビジョン・フリーゼがなりやすい病気として、外耳炎を代表とする皮膚疾患や膝蓋骨脱臼等の手術の可能性もある病気が挙げられます。遺伝性疾患は少ないので他の犬種より平均寿命は長めです。

 

ビジョン・フリーゼという犬種をご存じでしょうか?顔が丸いふわふわの被毛に覆われているかわいらしい見た目が特徴的な犬種です。
近年では人気が高くなってきている犬種なので、飼育を考えてい方も多いのではないでしょうか?

この記事では

・ビジョン・フリーゼの特徴
・ビジョン・フリーゼのなりやすい病気・
について解説します。
最後までお読みいただければ、ビジョン・フリーゼという犬種や、気を付けたい病気についてわかるようになっていますので、ぜひ最後までお読みください。


 

目次

ビション・フリーゼは遺伝的疾患が少ない犬種!

ビジョン・フリーゼの平均寿命は13~16歳と言われています。小型犬の平均寿命は14歳と言われているので、他の犬種に比べて寿命が長い犬種です。

ビジョン・フリーゼの寿命が長いのは他の犬種に比べて遺伝的疾患が少ないからだと言われています。

例えばチワワやトイプードルなど純血種の愛玩犬とされている小型犬は遺伝的疾患を抱えていることが多々あります。

 

ビジョン・フリーゼの歴史

ビジョン・フリーゼは「テネリファ」と呼ばれる犬種が起源と言われ、そもそもの発祥は地中海沿岸とされています。

しかし、飼育頭数の激減や世界大戦で全滅しかけてしまいます。それを防ぐためにフランスやベルギーの愛好家の手により復元改良され、ヨーロッパ全土で高い人気を得るようになりました。

その後アメリカに渡ったことで、世界的に人気の高い犬種となっていきました。

 

ビジョン・フリーゼの性格

小型犬の多くは神経質な性格であることが多いのですが、ビジョン・フリーゼは無駄吠えも比較的少ない温厚な性格の犬種です。

しかし、性格は快活で社交的ですし、運動も大好きです。甘えん坊な一面もあるので、しつけをしっかりしないと分離不安を起こすこともあるので注意が必要です。

 

ビジョン・フリーゼのサイズや被毛

ビジョン・フリーゼは体高が25~29㎝、体重は5㎏ほどの小型犬です。しかし、被毛がふわふわしているので、このサイズよりも大きく見えることが多いです。

被毛の色はホワイトのみで、その他の色をしているものはビジョン・フリーゼとされていません。

ピジョン・フリーゼはくるくるした柔らかい被毛です。アンダーコートとオーバーコートのダブルコートなのですが、ビジョン・フリーゼは抜け毛が少ないのが特徴の1つとなっています。

それは原産地である地中海がそもそも寒暖差があまりないからだとされています。

しかし、抜け毛がない分どんどんと被毛が伸びてしまうので、こまめなトリミングが必要です。トリミングの期間が大きく開いてしまうと毛玉ができるなどのトラブルを起こしてしまいます。

ビジョン・フリーゼの特徴的なカットスタイルに「パウダーパフ」と言われる顔を丸くカットするものがあります。このカットができたことでビジョンフリーゼの人気が高くなったとされています。

しかし、顔と耳を分けて丸くカットする「テディベアカット」もとてもよく似合うので、トリマーさんとよく相談してその子に合うスタイルにしてあげて下さい。

 

ビション・フリーゼがなりやすい病気

ビジョン・フリーゼは遺伝的疾患になりにくいですが、なりやすい病気がいくつかあります。

中には普段の生活で防げるものもあるので、日ごろの観察を怠らないようにしましょう。

 

ビジョン・フリーゼがなりやすい病気①急性湿潤性湿疹

急性湿潤性湿疹は別名「ホットスポット」と呼ばれている病気です。この病気は、皮膚が蒸れることで細菌感染しますが、アレルギーが原因で発症することもあります。

ビジョン・フリーゼのように被毛のアンダーコートが密集している犬種が発症しやすい傾向があります。また、ビジョン・フリーゼはもともと高温多湿に弱い犬種なので、一層注意が必要です。

発症すると発疹ができ、かゆみや痛みが出てきます。また、名前の通り急に発症してあっという間に進行するので、しきりに皮膚をかきむしったり舐める行動が出たらすぐに病院に連れて行きましょう。

早期に治療すれば数日で治すこともできます。

 

ビジョン・フリーゼがなりやすい病気②外耳炎

外耳炎は耳の中にダニや細菌が発生し、炎症が起きる病気です。

ビジョン・フリーゼのように耳が垂れている犬種は、耳の中に湿気がこもりやすいので発症しやすい傾向が高いです。

外耳炎になると耳にかゆみや痛み、赤みが出て、引っかくことで更に炎症が悪化します。また、耳垢も増えるので臭うことも多いです。

ビジョン・フリーゼは耳の中にも毛が生えているので発症傾向が高く確認しにくい犬種でもあります。耳の中の毛を短くカットしたり、定期的にイヤークリーナーを使ってケアしてあげましょう。

ビジョン・フリーゼがなりやすい病気③膝蓋骨脱臼

膝蓋骨脱臼は通称「パテラ」とも呼ばれる病気で、膝にある膝蓋骨が外れてしまう病気です。

軽症であれば無症状なころもありますが、重度になると歩くことが難しくなってしまいます。

小型犬は特にパテラになりやすく、その多くは先天性とされています。しかし、怪我や肥満などが原因でパテラになることもあるので注意が必要です。

またアニコム損保「家庭どうぶつ白書2019」によると、パテラの平均手術費用は22万円と高額になることも多いです。

 

ビジョン・フリーゼがなりやすい病気④尿路結石

尿路結石は尿の中のカルシウムやマグネシウムなどのミネラル分が結晶化し、結石になってしまう病気です。

膀胱に結石ができてしまうと血尿や頻尿になりやすく、尿道にできるとは尿時に強い痛みが出たり、排尿ができないこともあります。

尿道結石になる原因は食事や細菌感染などさまざまです。治療法は基本的に外科手術で取り除きますが、症状が軽度であれば食事療法で様子を見ることもあります。

尿道結石は一度発症してしまうと再発しやすい病気でもあるので、食事を徹底的に見直す必要があります。

 

ビジョン・フリーゼがなりやすい病気⑤眼疾患

ビジョン・フリーゼは抜け毛が少ないため被毛が伸び続けます。被毛は顔にもかかってしまっているので、トリミングを怠ると目に伸びた被毛が入ることがあります。

すると目の周りが気になってしまい、手でこすってしまうことで目を傷つけてしまい、結膜炎や角膜炎などを発症しまいます。

日頃から被毛が目にかかっていないかどうかこまめに確認をするようにしましょう。

 

ビジョン・フリーゼにおすすめの保険は?

ここではビジョン・フリーゼに合ったおすすめのペット保険、比較・選び方について解説します。

全てのペット保険で補償の対象外である去勢の費用等の項目は除き、あくまで保険会社・プランで比較し、差別化になるポイントに絞って解説します。

他サイトのようなランキング形式ではなく、あくまでビジョン・フリーゼ目線で解説していきます。

 

ビジョン・フリーゼのペット保険加入の選び方のポイント

①ビジョン・フリーゼのなりやすい病気が補償されるか確認
・膝蓋骨脱臼

②更新時に「特定の傷病や部位を補償の対象外とない」かどうか

③通院・入院・手術を補償するペット保険の中でも手術は他社より手厚いか

 

選ぶポイント①ビション・フリーゼのなりやすい病気が補償されるか

上記に記載しているチワワがなりやすい病気のうち、ペット保険会社によっては補償されない病気や傷病が存在します。

例えば、膝蓋骨脱臼を日本ペット少額短期保険「いぬとねこの保険」、プリズムコールでは補償しません。

ビジョン・フリーゼのためを思うなら、こういった病気が補償されるペット保険に加入するのが無難です。

特にパテラは要注意です。アニコム損保「家庭どうぶつ白書2019」によるパテラの手術の平均費用は22万711円となっており、高額な治療費になる可能性が高いです。

 

【ビジョン・フリーゼのなりやすい病気のうち補償の対象かどうか注意すべき病気

・膝蓋骨脱臼(パテラ)

選ぶポイント②更新時に「特定の傷病や部位を補償の対象外とない」かどうか

ビジョン・フリーゼは遺伝性疾患が比較的少ないですが、外耳炎や皮膚疾患、尿結石等の再発がしやすい、定期的な通院が必要な病気にかかりやすいです。

そのため、ビジョン・フリーゼのためにペット保険加入するのであれば下記の項目にも注意しましょう。

・更新時に「特定の傷病や部位を補償の対象外とすることがない」かどうか
ペット保険は基本的に1年の契約を毎年更新していくことで終身補償になるタイプの保険です。
つまり、1年ごとに継続更新の審査があります。
更新の際に、前年度にかかった傷病や、特に完治する見込みが少ない慢性疾患、部位に対して、「来年度から補償の対象外とする条件を加えてくる」保険会社も残念ながら存在します。
中には、「更新の際にこういった条件を付け加えることはありません。」と明記している保険会社もあります。
しかも、これらの項目はどの保険会社においても、公式HPの目立たない部分に書いてあったりして結構見落とします
ビジョン・フリーゼのなりやすい尿結石等を考えると、条件を付け加えないと明記している保険会社のほうが今後も安心です。
公式HPの「よくある質問:更新について」「保険金をお支払いできない事例」等のページで記載されていることが多いので、必ず一度は確認することをおすすめします。
また、ペット保険比較アドバイザーではそういった情報も一つの記事内でまとめていますのでぜひ一度ご確認ください。

選ぶポイント③通院・手術・入院を補償するペット保険の中でも手術に手厚い保険がおすすめ

ビジョン・フリーゼのなりやすい病気を踏まえると「パテラ等の手術で高額になりがちな病気」「外耳炎、尿結石等の長期に渡る通院が必要な病気」どちらにも対応ができるペット保険に加入するのが無難といえます。
そのため、ビジョン・フリーゼには通院・入院・手術を補償するフルカバー型のペット保険がおすすめです。
特に0歳のビジョン・フリーゼは思いがけない体調不良やケガも多いため、満遍なく備えられるフルカバー型のペット保険に加入するのがおすすめです。
またパテラはそこまで珍しくない傷病の割には、手術の平均治療費が約22万円と考えると、手術の備えに重視するのがおすすめです。
そのため
・手術一回当たりの上限金額が大きいペット保険
・日額制限がないペット保険

のいずれかを選ぶことをおススメします。

先ほどパテラの平均手術費用は約22万円とお伝えしましたが、補償割合70%の保険であれば15万4千円まで補償されないと損したように感じます。

しかし、多くの保険会社・プランが手術の1回あたりの上限金額を10万~14万程度で設定しています。

ちなみに、フルカバー型の中で手術補償の最大金額(回)はアイペットと楽天ペット保険の15万円です。

 

ペット&ファミリーを代表する日額制限が無いタイプのペット保険も手術補償に強いといえるのですが、その理由については下記の記事で解説していますので、ぜひ参考にしてください。

ビジョン・フリーゼにおすすめのペット保険をご紹介!

最後に今回ペット保険アドバイザーではビジョン・フリーゼにおすすめのペット保険を2社ご紹介します。

おすすめの理由としては上記で説明したチワワのペット保険の選び方ポイントや条件をすべて満たしているからです。

また、アニコムに関しては、「腸内フローラ測定」を年一で行えるため、ビジョン・フリーゼに多いアレルギー性の皮膚疾患の予防までできる予防型保険です。測定結果によっては血液検査も無料で受けることができます

ただし、細かい補償内容や金額についてはもちろん違いがありますので必ず重要事項説明書や保険約款、パンフレットや公式HPを確認してください。

あくまで参考ですが、補償内容重視であれば楽天ペット保険に加入することをおすすめします。そもそも病気にさせたくないと考える飼い主様にはアニコムがおすすめです。

ちなみに、気になる保険料を条件が近いプラン同士で比較すると、保険料が高い順に①アニコム、②楽天ペット保険、となります。※0~15歳までの保険料の総額

メリット デメリット
・「腸内フローラ測定」等の予防型サービスも付帯
・手術は一回当たり最大14万円まで保障(補償割合70%プラン)
保険料が高い
楽天ペット保険(スーパーペット保険) ・複数回通院にも強い
・手術は一回当たり最大15万円まで補償(補償割合70%プラン)
保険料が比較的高い

 

アニコム(ふぁみりぃ)

2年目以降のご契約継続について
弊社の商品の保険期間は1年間ですが、ご契約には「継続契約特約」を適用して引受をさせていただいておりますので、解約等のお申し出がない限り満期後は、原則ご契約は自動的に継続となり、終身ご継続いただけます。

※ご注意
・ご契約者または弊社より別段の意思表示があった場合には、ご契約は継続となりません。
・自動的にご契約が継続とならない場合や、商品改定により保険料、補償内容などが変更となる場合があります。

引用:重要事項説明書

※補償内容や保険料について必ず重要事項説明書保険約款もご確認ください
楽天ペット保険(スーパーペット保険)
楽天ペット保険のロゴ

更新時に条件を付けることはありません。
お申込時の条件で継続いただけます。
更新後は更新時におけるペットの満年齢の保険料が適用になります。
商品改定等により保険料、補償内容等が変更となる場合があります。その際は更新前にご案内いたします。

引用:よくある質問

※補償内容や保険料について必ず重要事項説明書保険約款もご確認ください
補償内容やそれぞれのデメリット等がより気になる場合は下記の記事を参考にしてください。

補足:先天性疾患が発症する前に!遅くとも7.8歳までには加入しよう

ペット保険は、加入する前に発症している先天性疾患は補償の対象外となります。

そのため、病気になってから保険に加入しようとしても、肝心のその病気の治療費は補償の対象外になってしまいます。

また、加入後に発見できた病気であっても先天性疾患を補償の対象外としているペット保険や、慢性疾患にかかると更新できない保険もあります。

また一般的にペット保険では8~12歳で新規加入年齢を設定していることがほとんどです。早いところでは7歳で新規加入を締め切るペット保険もあります。

「健康なうちに加入しないと意味がない」「また年齢制限に引っかからないから保険の選択肢が広がる」という意味で遅くとも7~8歳までにはペット保険の加入、少なくとも検討をすることをおすすめします。

補足ですが、アニコムやプリズムコールではシニア向けのペット保険商品もあります。しかし保険料も高くなり補償内容のグレードも普通のプランより下がってしまいます。

高齢・シニア向けのペット保険については下記の記事でも解説していますのでぜひ参考にしてください。

 

よくある質問

ビジョン・フリーゼを飼育する上で特に気を付けたほうがいいことはありますか?

ビジョン・フリーゼの被毛は他の犬種に比べて密度が高いことが特徴です。また被毛がくるくる状で抜け毛も少ないため、とてもからまりやすく毛玉ができやすいです。そのため、毎日のブラッシングはとても重要です。ブラッシングを行うことで皮膚病を防ぐことにもなります。トリミングは月に1度程度の頻度で行うとよいでしょう。
また、ビジョン・フリーゼは暑さにとても弱い犬種です。夏場は空調管理をしっかりしてあげてください。

ビジョン・フリーゼはどのくらいの散歩が必要ですか?

ビジョン・フリーゼは運動が大好きな犬種です。また、肥満は小型犬の健康を保つうえで防ぐことがとても大切です。1日1~2回、1回20分程のお散歩しましょう。雨の日は家の中でも十分遊んであげて下さい。ただし、床が滑ると怪我に繋がることもあるので、カーペットやマットを敷いてあげるとよいでしょう。

ペット保険は必要?

動物病院

ペットには公的な保険制度がありません。そのため治療費の自己負担額は100%です。

もしもの時に、お金を気にせずペットの治療に専念できるよう健康なうちにペット保険に加入することをおすすめします。

また、病気になった後では加入を断られる可能性があります。

ペット保険比較表や記事を活用するのがおすすめ!

ペット保険比較アドバイザーでは、ペットに合った保険の選び方やペットの健康に関するお役立ち記事を公開しております。

記事と合わせて比較表も活用することで、ペットと飼い主様に合った保険を選ぶことができます。

また、保険会社のデメリット等も理解できるので、後悔しないペット保険選びができます。

ペット保険への加入を検討されている方はぜひご活用ください。

【ビジョン・フリーゼのなりやすい病気とは?犬種の特徴も解説!】まとめ

今回、ペット保険比較アドバイザーでは

・ビジョン・フリーゼの歴史や性格などの特徴
・ビジョン・フリーゼのかかりやすい病気
について解説してきました。
ビジョン・フリーゼは被毛が他の犬種と比べて特殊なので、多少手間がかかります。しかし、小型犬の中では温厚な飼育しやすい性格なので、飼育しやすい犬種でもあります。
これからビジョン・フリーゼの飼育を考えている方や現在飼育されている方は、元気で健康な生活を送ってもらうために今一度環境を見直してみて下さい。
ペット保険比較アドバイザーではペット保険に関する記事も掲載しておりますので、ぜひご活用ください。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次