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犬のおしっこの回数は1日何回?正常なトイレの回数や病気等も解説!

2023年9月15日

犬の保険

 
犬のおしっこの回数は1日何回?正常なトイレの回数や病気等も解説!サムネイル
犬のおしっこの回数は、子犬は多く成犬になると減り老犬になるとまた少し増えます。回数が1日1.2回と少ない場合は尿路結石等の可能性もあり、早期発見に繋がるため日常的な確認は重要です。
犬は一日に数回おしっこをします。
おしっこの状態によっては何らかのトラブルを引き起こしていることもあり「おしっこの回数」は健康状態の指標にもなります。
ではおしっこの回数の変動により考えられる病気はどんなものがあるのでしょうか。

この記事では

・平均的なおしっこの回数
・おしっこの回数が減ったときの対処法
・考えられる病気
について解説します。
最後までお読みいただければ、「平均的なおしっこの回数」「おしっこが減ったときの対処法」についてわかるようになっていますので、ぜひ最後までお読みください。


犬の平均的なおしっこの回数は?

犬のおしっこの回数は飲水量や年齢により異なります

特に犬の年齢によりおしっこの回数は変動するため「回数の増減」により心配してしまうこともあるでしょう。

ここでは「犬の平均的なおしっこの回数」について解説します。

 

子犬の場合

子犬の場合は「1日に7~10回」が目安となります。

子犬は臓器の発達が未成熟な状態です。

膀胱も成犬に比べると小さく機能も低いためおしっこをしっかりためておくことができません。

そのためおしっこの回数が多く、一回の量は少ない傾向があります。

ちょこちょことおしっこをするためトイレの状態もこまめに確認しましょう。

 

子犬はトイレを失敗することも多いためトイレトレーニングをしっかり行うことをおすすめします。

 

成犬の場合

成犬の場合は「1日に3~5回」が目安となります。

成犬になると体の機能も成熟し膀胱でしっかりおしっこをためられるようになります。

そのためおしっこの回数も減ります

 

ただ散歩中などはマーキングをするために頻回おしっこをすることもあります。

 

老犬の場合

老犬の場合は「1日に5~6回」が目安となります。

老犬になるとおしっこの回数が少し増加します。

 

成犬と比べると「全身の筋肉量の低下」や「免疫力の低下」などがみられるようになります。

それと同時におしっこを排泄するための筋肉も低下します。

そのためおしっこの回数が少し増えます。

 

さらに年齢を重ねるとトイレに間に合わなくなるというトラブルも起こります。

介護が必要になると垂れ流し状態になることもあります。

 

平均的な回数以上におしっこをしている場合は「頻尿」となります。

おしっこは回数が多ければいいというわけではなく頻尿も何らかの病気が原因という可能性があります。

一度かかりつけの動物病院を受診することがおすすめです。

 

おしっこのチェック項目

犬のおしっこの回数は健康の指標にもなりますがチェックする項目は回数だけではありません。

回数以外にも「色」「尿量」なども大事なポイントです。

ここでは「おしっこのチェック項目」について詳しく解説します。

おしっこのチェック項目として「色」があげられます。

健康のときのおしっこは「薄い黄色」の色をしています。

・朝起きたとき
・運動後
・水分不足の状態

では少し濃い黄色になります。

濃い黄色のおしっこは一時的であれば問題ありません。

・毎回おしっこの色が濃い
・赤みがかったおしっこ
・白く濁っている
・キラキラしている
・水のように薄いおしっこ

などがみられるときは早めに動物病院を受診しましょう。

 

尿量

おしっこのチェック項目として「尿量」があげられます。

犬のおしっこの量は

・犬の体重1kgあたり28ml〜47ml/日
が基準となります。
おしっこの量により「多尿」「乏尿」「無尿」という状態があります。
・多尿
犬の体重1kg当たり50ml以上/日
・乏尿

犬の体重1kgあたり7ml以下/日
・無尿
犬の体重1kgあたり2ml以下/日
となります。
これらの状態は何らかの病気が原因となっている可能性が高いです。
特に1日尿が出ない状態は危険です。
1日1回もしくは1日2回でも尿量が少なければ病気の可能性があります。
命に関わる状態に陥る可能性もあるためできるだけ早く動物病院を受診しましょう。

 

飲水量の計り方

飲水量の計り方として「500mlのペットボトルを活用する」ことがおすすめです。

500mlペットボトルに犬が飲める水を入れておき犬が飲む水をそこから出します。

ペットボトルに残った水を計り1日に犬が飲んだ量を計算します。

 

飲水量を測定するときは犬に水を与えることを忘れてしまうこともあります。

犬が十分に水を飲むことができるように配慮しましょう。

 

おしっこのトラブルの対処法

犬のおしっこの回数は毎日変動がありますが極端に減ってしまう場合は何らかのトラブルを起こしている可能性があります。

犬のおしっこの回数が減る原因として「飲水量の減少」があげられます。

他にも「トイレのトラブル」が原因となることがあります。

ここでは「おしっこのトラブルの対処法」について解説します。

 

水や水飲み場を見直す

おしっこのトラブルには「水や水飲み場を見直す」ことがおすすめです。

おしっこのトラブルの原因として水分量が少ないことがあげられます。

・水が汚れている
・水飲み場が汚い
・こまめに掃除をしていない

などの状態だと水をあまり飲まなくなることがあります。

そのため

・こまめに水を交換する
・新鮮な水を用意する
・容器も毎日洗う
・水飲み場の変更

などを心がけましょう。

子犬や老犬は水飲み場が遠すぎて水を飲まないこともあります。

水飲み場を犬が休む場所の近くに設置することもおすすめです。

 

食事から水分を摂取する

おしっこのトラブルには「食事から水分を摂取する」ことがおすすめです。

ドッグフードには

・ドライフード
・半生フード
・ウェットフード

があります。

 

ドッグフードの中では「ウェットフード」の一番水分量が多いです。

あまり水を飲まない場合はウェットフードを与えてみることをおすすめします。

 

ドッグフードの中では「ドライフード」が一番水分量が少ないです。

ドライフードでも水分量を多くする方法があります。

 

ドライフードにお湯を加えふやかす方法です。

そのまま与えてしまうと犬が火傷をしてしまうため人肌程度に冷めてから与えましょう

 

ドライフードをふやかす方法は

・体調不良
・お腹の調子が悪い
・元気がない
・食欲がない

などのときにもおすすめです。

 

トイレ環境の見直し

おしっこのトラブルには「トイレ環境の見直し」がおすすめです。

犬の中にはトイレが汚れていることを嫌がることがあります。

トイレを嫌がってしまうと犬はおしっこを我慢してしまいます。

おしっこを我慢してしまうと「膀胱炎」などの病気を引き起こす可能性があります。

我慢できずにトイレ以外で排泄することもあるためできるだけトイレは清潔を保つようにしましょう。

 

おしっこの回数が減ったときに考えられる病気

おしっこの回数は犬の体調にも関わります。

おしっこの回数が減ると何らかの病気が原因となっている可能性があります。

ここでは「おしっこの回数が減ったときに考えられる病気」について解説します。

 

尿路結石症

尿路結石症は腎臓から尿道までの尿路に結石がみられる病気です。

尿路結石は

・細菌感染
・ストレス
・食事
・遺伝

などが原因で引き起こされます。

他にも飲水量が減ることで結石ができやすくなります。

 

症状として

・血尿
・頻尿
・排尿痛
・お腹を痛がる

などの症状がみられます。

膀胱炎や尿道炎などの病気を併発することもあり早めに治療を受けることが望ましいです。

 

結石は体の中で大きくなってしまうと手術をして取り除かなければいけなくなります。

手術となると体の負担も大きく治療費も高額になる傾向があります。

 

尿路結石症を予防することは難しいです。

遺伝的に尿路結石症を発症する可能性が高い場合は定期的に健康診断を受けることをおすすめします。

 

膀胱炎

膀胱炎は何らかの原因により膀胱が炎症を起こす病気です。

膀胱炎は

・細菌感染
・結石症
・腫瘍
・ストレス

などが原因で引き起こされます。

他にもトイレを我慢することにより発症することもあります。

 

症状として

・血尿
・頻尿
・排尿痛
・お腹を痛がる
・元気や食欲がなくなる

などがみられます。

膀胱が炎症を起こしている状態なため発熱がみられることもあります。

膀胱炎も進行すると完治までの時間が長引くため早めに治療を受けましょう。

 

慢性腎臓病

慢性腎臓病は腎臓の機能が徐々に低下していく病気です。

腎臓は病状が進行し手から出ないと症状がみられない部位で沈黙の臓器とも呼ばれます。

慢性腎不全は

・細菌感染
・免疫の異常
・外傷
・薬物などによる中毒
・心筋症やショック
・尿路閉塞

などが原因としてあげられます。

 

症状としては

・多飲多尿
・頻尿
・貧血
・嘔吐
・元気や食欲がなくなる
・体重減少

などがみられます。

慢性腎不全は少しずつ腎臓の機能が低下していくため初期症状はほとんどありません

症状がみられるときにはすでに進行していて治療の施しようがないというケースも少なくありません。

定期的に健康診断を受けて腎機能の状態を確認することがおすすめです。

 

他にもブドウ(レーズン)を犬に与え無いように注意しましょう。

ブドウ(レーズン)は犬の腎臓にかなりの負担をかけます。

そのため犬には絶対に与えてはいけない食材の一つです。

食べ物に関しても体に害を与えることがあるため食事内容には注意しましょう。

 

前立腺肥大症

前立腺肥大症は去勢手術をしていないオス犬にみられる病気です。

前立腺はオスにしかない臓器なのでメスは発症することはありません。

前立腺肥大は

加齢

が原因で引き起こされます。

加齢により男性ホルモンが低下しホルモンバランスが崩れることにより発症しやすくなります。

 

症状として

・便秘
・排便困難
・血尿
・尿がでにくくなる

などがみられます。

初期の段階では無症状のことが多いです。

定期的に健康診断を受けるか早めに去勢手術を受けることをおすすめします。

 

おしっこの回数が増えたときに考えられる病気

おしっこの回数が減ったときだけでなく増えたときにも何らかの病気が原因となっていることがあります。

そのため回数が増えたからといって安心してはいけません。

ここでは「おしっこの回数が増えたときに考えられる病気」について解説します。

 

糖尿病

糖尿病は膵臓から分泌されるインスリンが十分に機能しなくなることで引き起こされる病気です。

インスリンは血中のブドウ糖の代謝を調節する役割があります。

そのため糖尿病では血中のブドウ糖が異常に高くなります。

 

糖尿病では

・多飲多尿
・体重減少
・食欲がなくなる
・下痢
・嘔吐

などがみられます。

進行すると

・意識障害
・昏睡状態
などを引き起こします。
そのまま死に至ることもある怖い病気です。
できるだけ早く治療を始めることが望ましいため何か気になることがあれば早めに動物病院を受診しましょう。

クッシング症候群

クッシング症候群は副腎から分泌されるコルチゾールが過剰に分泌されることにより引き起こされる病気です。

犬ではよくみられる病気の一つです。

 

クッシング症候群では

・多飲多尿
・脱毛
・皮膚の色素沈着
・呼吸が早くなる
・お腹が膨れてくる
・運動を嫌がる

などがみられます。

 

クッシング症候群は免疫力が低下し糖尿病を併発することもあります。

一生涯薬を飲まなければいけないため動物病院を定期的に受診する必要があります。

他の疾患

他にも

・慢性腎臓病
・副甲状腺機能亢進症
・副腎皮質機能低下症
・子宮蓄膿症
・尿崩症
・肝臓病
などの病気の可能性もあげられます。
気になる症状がある場合は早めに動物病院を受診しましょう。

よくある質問

犬のおしっこの間隔や頻度はどれくらい?

犬のおしっこの回数は年齢により異なります。間隔や頻度に関しても犬により異なります。食事内容や水分量などにも変動されるものでもあり、個体差もあるため普段から犬のようすを観察することをおすすめします。

犬のおしっこがでない。動物病院を受診するべき?

犬のおしっこが1日出ていないのであれば早めに動物病院を受診しましょう。しかし、中には外でなければおしっこをせずに飼い主が気づかぬうちに済ませているということもあります。ただ様子を見ることで病状が悪化してしまう可能性があるため、かかりつけの獣医師に相談することをおすすめします。

ペット保険は必要?

ペットには公的な保険制度がありません。そのため治療費の自己負担額は100%です。

もしもの時に、お金を気にせずペットの治療に専念できるよう健康なうちにペット保険に加入することをおすすめします。

また、病気になった後では加入を断られる可能性があります。

ペット保険比較表や記事を活用するのがおすすめ!

ペット保険比較アドバイザーでは、ペットに合った保険の選び方やペットの健康に関するお役立ち記事を公開しております。

記事と合わせて比較表も活用することで、ペットと飼い主様に合った保険を選ぶことができます。

また、保険会社のデメリット等も理解できるので、後悔しないペット保険選びができます。

ペット保険への加入を検討されている方はぜひご活用ください。

【犬のおしっこの回数は?対処法や考えられる病気について】まとめ

今回、ペット保険比較アドバイザーでは

・平均的もおしっこの回数
・おしっこの回数が減ったときの対処法
・考えられる病気
について解説してきました。
犬にとっておしっこの回数は健康の指標となります。
おしっこの回数が減っても増えても何らかの病気が考えられます。
考えられる病気としては泌尿器疾患だけでなく腎疾患などもあげられます。
放置することで治療費がかかるだけでなく一生涯治療をしなければいけない状態になることもあります。
犬のおしっこの状態は毎日確認し健康に生活できるようサポートしてあげましょう。
ペット保険比較アドバイザーではペット保険に関する記事も掲載しておりますので、ぜひご活用ください。