飼いやすい犬を選ぶ際には、性格やお手入れのしやすさなどを考慮しましょう。特に犬の飼育初心者は、しつけのしやすさや懐きやすさが重要です。初めて飼うのなら、室内で飼いやすい小型犬がおすすめです。終生飼育を覚悟し、生活スタイルと照らし合わせてしっかりと検討しましょう。
この記事では
・お手入れが楽な犬種
・初めてでも飼いやすい犬種
「飼いやすい犬」とは?
「飼いやすい犬」とは主に
だと考えられます。そのため犬を飼う際にはポイントを抑えておくと、「飼いやすい種類」や「育てやすい犬」となりやすいでしょう。
「飼いやすい犬」のポイントとして3つあげられます。
- サイズ
- 気質や性格
- お手入れのしやすさ
犬を飼育する際には、最初に「サイズ」で検討しましょう。広さにもよりますが、マンションなど庭がなく室内犬として飼育するなら、小型犬~中型犬が良いでしょう。
また、犬の「気質や性格」も重要です。特に一緒に暮らす家族の中に子供がいる家庭では、穏やかで優しい気質であることが求められます。
加えて「お手入れのしやすさ」も忘れてはいけないポイントの一つです。犬の品種によって抜け毛の量やトリミングの有無など異なります。
日々の生活にお手入れの時間をどれくらい確保できるかによっても、飼いやすさが変わってくるでしょう。
飼いやすい犬ランキング【小型犬・中型犬・大型犬のサイズ別に解説】
飼いやすい犬種をサイズ別に人気ランキングでまとめました。
ショップやブリーダーで犬を選ぶ際の参考にしてください。
小型犬
小型犬のランキングは下記のとおりです。
- キャバリア・キング・チャールズ・スパニエル
- パグ
- ビションフリーゼ
- トイプードル
- ペキニーズ
一つずつ解説していきます。
1位.キャバリア・キング・チャールズ・スパニエル
性格 | 攻撃性が少なく、優しくて穏やか |
---|---|
抜け毛 | 多め |
お手入れ | ブラッシング |
「キャバリア・キング・チャールズ・スパニエル」は一般的に「キャバリア」と呼ばれ、友好的で柔軟性がある性格が特徴です。
初対面の人や犬とも仲良くできて、飼い主さんの性格や生活スタイルに合わせられる柔軟性を持っています。
遊び好きで優しいため、小さな子供との生活でもトラブルが少ないでしょう。
被毛は柔らかく絡みやすいため、1日1回のブラッシングが必要です。トリミングの必要はありませんが、夏場はカットする場合があります。
2位.パグ
性格 | 陽気でのんびり屋 |
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抜け毛 | 多い |
お手入れ | ブラッシング |
パグは一言で言えば「性格が良い」犬種です。犬種関係なく誰とでも友好的に接し、仲良くできます。
優しく攻撃性が少ないことから子供がいる家庭にも人気です。
短毛種なので抜け毛の心配がないように思われますが実はダブルコートなため、短い毛が多く抜けます。
皮膚のマッサージを兼ねて、ブラッシングは定期的に行いましょう。
3位.ビションフリーゼ
性格 | 活発で人懐っこい |
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抜け毛 | 少ない |
お手入れ | トリミング、ブラッシング |
ふわもこで人気が高いビションフリーゼは愛嬌があり、人懐っこい犬種です。協調性も見られ、他の犬とも仲良く遊ぶことができます。
素直でしつけもしやすく、マンションなどの集合住宅でも飼いやすい犬種といわれています。
ふわふわの毛質はダブルコートで、抜け毛は少ないです。ただし伸び続けるためカットの必要があります。
やわらかい毛質で毛玉ができやすいので、定期的なブラッシングを行いましょう。
4位.トイプードル
性格 | 賢くフレンドリー |
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抜け毛 | 少ない |
お手入れ | トリミング、ブラッシング |
トイプードルはしつけのしやすさと人懐っこい性格で、長年上位に入る人気犬種です。
多頭飼いする人も多く、初心者向けの犬種ともいえるでしょう。
被毛はシングルコートで、抜け毛は少なめです。こまめな掃除の心配はありませんが、トリミングが必要となります。
また巻き毛は絡みやすく放置すると毛玉になるため、定期的にブラッシングを行いましょう。
ビションフリーゼはダブルコート、トイプードルはシングルコートなため、ビションフリーゼの方が被毛に厚みがあります。
5位.ペキニーズ
性格 | マイペースで独立心旺盛 |
---|---|
抜け毛 | 多め |
お手入れ | ブラッシング |
ペキニーズはキュートな見た目とふわふわの被毛で、近年人気がある犬種です。かわいい見た目に反して性格はクールで、「性格は猫っぽい」といわれています。
一方で信頼関係を築くと忠実で甘えん坊な面を見せてくれ、一緒に暮らすと飽きないでしょう。
被毛はダブルコートなため抜け毛は多めで、ブラッシングをしないと絡まります。基本的にトリミングは必要ありませんが、毛玉防止や夏場などはカットをする場合があります。
中型犬
中型犬の飼いやすい犬種ランキングは次の通りです。
- 柴犬
- ビーグル
- ウェルシュコーギー
- ボーダーコリー
- ジャックラッセルテリア
一つずつ解説していきましょう。
1位.柴犬
性格 | 勇敢で忠実 |
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抜け毛 | 多め |
お手入れ | ブラッシング |
昔から日本で愛されてきた柴犬は、現在でも不動の人気です。
猟犬として働いていたこともあり飼い主さんに忠実で、自分より大きな獲物にも立ち向かう勇敢さも兼ね備えています。
被毛はダブルコートで、抜け毛はかなり多めです。換毛期にはもう1頭の柴犬ができるほど毛が抜けます。
短毛なため放置しても毛が絡むことはありませんが、皮膚の健康のため、定期的なブラッシングで古い毛を落としてあげましょう。
2位.ビーグル
性格 | 陽気で活発 |
---|---|
抜け毛 | 多め |
お手入れ | ブラッシング |
ビーグルは明るく朗らかで、運動好きな犬種です。群れで狩りをしていたことから協調性と社交性が高く、筋肉質でスタミナがあります。
アクティブな飼い主さんだと、一緒に出掛けてよい相棒になるでしょう。
被毛はダブルコートで抜け毛は多めです。
トリミングは必要ありませんが、定期的にブラッシングを行うことで皮膚の健康が保てます。
3位.ウェルシュコーギー
性格 | 活発で遊び好き |
---|---|
抜け毛 | 多い |
お手入れ | ブラッシング |
胴長短足と大きな耳という、かわいらしいフォルムで人気が高いウェルシュコーギー。性格は天真爛漫で遊び好きです。
もともと牧羊犬として働いていたことから体力も十分あります。
被毛はダブルコートで抜け毛はかなり多めです。定期的にブラッシングを行うと、皮膚の健康が保てます。
基本的にトリミングの必要はありません。ただし、足先やお尻など部分的なカットを行うと汚れにくく、手入れが楽になるでしょう。
4位.ボーダーコリー
性格 | 知能と運動能力が高い |
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抜け毛 | 多い |
お手入れ | ブラッシング |
ボーダーコリーは、スタミナもあり賢い犬種です。頭を使うことが得意で飲み込みが早く、しつけをすればすぐに覚えるでしょう。
そのうえ運動能力が高いので、アジリティーやディスクなどのドッグスポーツでは上位入賞の常連として知られています。
アクティブな飼い主さんなら良いパートナーになれるでしょう。
被毛はダブルコートで、抜け毛は多めです。毛は柔らかく、抜け毛を放置すると毛玉になるためブラッシングは必要です。
トリミングはなくても大丈夫ですが、暑さ対策で夏場だけカットする場合があります。
5位.ジャックラッセルテリア
性格 | 元気で活発 |
---|---|
抜け毛 | 多い |
お手入れ | ブラッシング |
ジャックラッセルテリアはとにかくパワフルで好奇心旺盛です。キツネ狩りで活躍していたこともあり、自分よりも大きな相手に立ち向かう勇敢さも持っています。
筋肉質でスタミナもあり、なんにでも興味を示します。一方で家族に対する優しさもあるので、子供がいる家庭でも一緒に遊べるでしょう。
被毛はダブルコートで、抜け毛は多めです。こまめにブラッシングをしてあげましょう。
大型犬
大型犬の飼いやすい犬種ランキングは下記のとおりです。
- ゴールデンレトリバー
- ラブラドールレトリバー
- シベリアンハスキー
- スタンダードプードル
- バーニーズマウンテンドッグ
一つずつ解説していきます。
1位.ゴールデンレトリバー
性格 | 愛情深く友好的 |
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抜け毛 | 多め |
お手入れ | ブラッシング |
ゴールデンレトリバーは、長年人気がある犬種です。愛情豊かで、子供がいる家庭でも穏やかに暮らせます。
ゴールデンレトリバーは鳥を回収する役割を担っていたため、スタミナがあります。キャッチボールなどで運動させましょう。
被毛はダブルコートで抜け毛はかなり多めです。毛は長く柔らかいので、ブラッシングをしないと毛玉ができます。
部分的なカット以外はトリミングの必要はありませんが、夏場などは全身カットをする場合があります。
2位.ラブラドールレトリバー
性格 | 賢く、温厚で優しい |
---|---|
抜け毛 | 多い |
お手多い | ブラッシング |
盲導犬として有名なラブラドールレトリバー。優しく穏やかで、素直な性格が特徴です。
その温厚さから、子供がいる家庭でも安心して過ごせます。
また知能が高いことも知られており、十分なスタミナもあります。泳ぎが得意なので、夏場はマリンスポーツを一緒に楽しめるでしょう。
被毛はダブルコートで、抜け毛は多めです。定期的なブラッシングで皮膚の健康を保ちましょう。
3位.シベリアンハスキー
性格 | 友好的で優しい |
---|---|
抜け毛 | 多い |
お手入れ | ブラッシング |
シベリアンハスキーは、オオカミのような容姿とは裏腹に甘えん坊で陽気な性格が特徴です。
寒冷地で仲間たちと一緒にそりを引く役割を果たしていたため社会性があり、知的な一面もあります。
スタミナも十分で体を動かすのが大好きです。おもちゃを使って、トレーニングをしながら遊んであげましょう。
被毛はダブルコートで、抜け毛は非常に多めです。換毛期には抜け毛が溜まってしまわないよう、毎日のブラッシングが必要です。
4位.スタンダードプードル
性格 | 賢くおおらか |
---|---|
抜け毛 | 少ない |
お手入れ | トリミング、ブラッシング |
スタンダードプードルは「スタンプ―」とも呼ばれ、トイプードルの原形の犬種です。
トイプードルよりも穏やかといわれており、従順で遊び好き。そのため、障害物を使用したアクティビティでは才能をいかんなく発揮するでしょう。
抜け毛はほとんどなく、お手入れは簡単です。ただし毛が伸び続けるため、月に1回程度のトリミングを行う必要があります。
自宅でもブラッシングをしてあげて、毛の絡まりを防ぐのと同時にふわふわの被毛を維持しましょう。
5位.バーニーズマウンテンドッグ
性格 | 温和で愛情深い |
---|---|
抜け毛 | 多い |
お手入れ | ブラッシング |
バーニーズマウンテンドッグは体が大きく、心根が優しい犬種です。家族に対して甘えん坊で、運動好きな一面も持っています。
もともとは荷物を引いたり牛や羊を追ったりしていたため、スタミナが豊富です。アウトドアでもアクティブに楽しめるでしょう。
被毛はダブルコートで、抜け毛は多めです。
皮膚の健康を保つためにも、定期的なブラッシングが必要です。
【手のかからない】お手入れが楽な犬種
お手入れが楽で「手のかからない」ポイントには2点あげられます。
- 毛が抜けにくい
- 毛が短い
毛が抜けにくい犬種は掃除の手間が少なくなり楽です。同時にトリミングの必要もなければほとんど手がかからないでしょう。
また毛が短いと毛玉の心配がなく、ブラッシングが少なくて済みます。
それぞれ犬種の特徴を理解しておきましょう。
パピヨン
抜け毛が少なく、トリミングも必要ない
パピヨンは、蝶が羽を広げたような大きな耳が特徴です。被毛は下毛がないシングルコートで、抜け毛は少ないでしょう。
一方で毛玉ができやすいため、ブラッシングは欠かせません。
基本的にトリミングが必要ない犬種ですが、飾り毛の部分カットや夏場のサマーカットなど、状況に応じて行う場合があります。
ミニチュア・ピンシャー
毛が短くブラッシングが少ない
ミニチュア・ピンシャーは「ミニピン」とも呼ばれ、非常に毛が短い犬種です。毛玉の心配がなく、お手入れは楽でしょう。
一方で抜け毛は多めです。短毛のシングルコートは短いサイクルで毛が生え変わるので、抜け毛が思っているよりも多くなります。
皮膚の健康のために、1週間に1回~2回のブラッシングを行いましょう。ラバーブラシや獣毛ブラシなどで皮膚を傷つけないようにブラッシングをしてあげてください。
ミニチュアダックスフンド
トリミングが必要ない
ミニチュアダックスフンドはトリミングの必要がない犬種です。一番毛が長い「ロングコート」でもカットしなくてよく、サロンに連れていく手間がありません。
その一方で、抜け毛は多めです。「ロングコート」は毛玉ができやすいので、ブラッシングが必要です。
毛が短い「スムースコート」だと毛玉の心配はなくなります。そのため極力手入れを楽にしたいのであれば、スムースコートを選ぶと良いでしょう。
イタリアン・グレーハウンド
毛が短くブラッシングが少ない
イタリアン・グレーハウンドは「イタグレ」とも呼ばれ、非常に毛が短い犬種です。毛玉の心配がなく、1週間に1回~2回程度のブラッシングで済みます。
ただしミニピン同様シングルコートなため、予想以上に毛が抜けるので要注意です。
出先などであまり毛を飛ばしたくない場合には、洋服を着せるなどで対策を行うと良いでしょう。
狆(ちん)
抜け毛が少なくトリミングが必要ない
美しい被毛と愛らしい顔立ちが特徴な狆(ちん)は、シングルコートなため抜け毛が少なく、トリミングが必要ない犬種です。
ただし汚れやすい部分のカットやかわいくするための全身カットなどを行う場合があります。
一方で被毛は柔らかくしなやかで毛玉になりやすいため、ブラッシングは定期的に行いましょう。
初めてでも飼いやすい犬種
初めて犬を飼う際に抑えておきたいポイントは主に
- 人懐っこさ
- しつけのしやすさ
でしょう。
初心者は、小型犬~中型犬が室内飼いしやすくおすすめです。
愛情深く活発な「ミニチュアシュナウザー」
明るく遊び好きなミニチュアシュナウザーは「最良の家庭犬」ともいわれています。賢く忍耐強い面も持ち合わせており、小さな子供とも仲良く遊べるでしょう。
きちんとしつけを行えば、優秀な番犬にもなります。
ダブルコートのわりに抜け毛は多くなく、掃除の手間は少ない方です。ただし毛は伸びるので、トリミングの必要があります。
社交的で甘えん坊な「フレンチブルドッグ」
フレンチブルドッグは、陽気でなつきやすく誰とでも仲良くなれます。飼い主さんに対しては忠実で甘えん坊なため、しつけはしやすいでしょう。
毛は短くブラッシングだけで済むためお手入れは簡単です。
顔のしわに汚れが溜まりやすいので、濡れたタオルなどで拭いてあげましょう。
愛情深く適応能力に優れている「チワワ」
チワワは飼い主さんへの愛情が深い犬種です。新しい環境にもすぐに馴染む子が多いのも特徴です。
室内飼いしやすい小さいサイズで運動量が多くなく、共働きでも飼いやすいのも人気の秘密でしょう。
毛が短い「スムースコート」だと毛玉の心配がなく、お手入れも簡単です。
穏やかで親しみやすい「シーズー」
中国宮廷で大切にされていたシーズーは、優雅でおっとりとしています。愛情深い一面もあり、小さな子供がいる家庭でも安心して飼えるでしょう。
実は遊び好きで、活発に動くこともできます。利口でしつけがしやすく、初心者向けの犬種です。
被毛は抜けにくい一方、トリミングが必要です。毛を長くしておくのも美しいのですが、手入れのしやすさを考えると、短くカットしておく方が楽でしょう。
活発で甘え上手な「マルチーズ」
純白の被毛が魅力的なマルチーズ。性格は朗らかで明るく、人懐っこさがあります。
飼い主さんには従順で甘えん坊な一面もるため、たくさんスキンシップを取ってあげましょう。トレーニングを兼ねて遊んであげると、しつけもすぐに入ります。
被毛は抜け毛が少ない一方、トリミングが必要です。カットしないと伸び続けるため、月に1回程度のトリミングを行いましょう。
よくある質問
犬飼うならどの犬種が飼いやすい?
小さな子供がいる場合には「穏やかで優しい犬種」、犬と一緒にアクティブに活動したい場合には「運動量が多い犬種」など、飼い主さんの生活スタイルを見極めて犬種を決めることが重要です。
ショップに犬を買いに行って、可愛いだけで決めてはいけませんか?
生活スタイルに合わせて選ぶのもいいのですが、第一印象も大事です。
飼育方法や注意点をタッフにきちんと説明してもらい、終生飼育の覚悟が重要です。
ペット保険は必要?
ペットには公的な保険制度がありません。そのため治療費の自己負担額は100%です。
もしもの時に、お金を気にせずペットの治療に専念できるよう健康なうちにペット保険に加入することをおすすめします。
また、病気になった後では加入を断られる可能性があります。
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ペット保険への加入を検討されている方はぜひご活用ください。
【犬の飼いやすいランキング!大型犬や初心者におすすめの犬種も紹介】まとめ
今回、ペット保険比較アドバイザーでは
・お手入れが楽な犬種
・初めてでも飼いやすい犬種
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