柴犬の平均寿命は14~15歳と比較的長生きで26歳まで生きたギネス記録もあります。豆柴ここでは柴犬の平均寿命と長く生きてもらうためのコツ、かかりやすい病気についてご紹介します。
この記事では
・柴犬に長生きしてもらうコツ
・柴犬がかかりやすい病気
柴犬の平均寿命は14.5歳で、17歳頃まで生きる場合も多い
柴犬の平均寿命は14.5歳とされています。しかし、近年では17歳以上生きる柴犬もいます。
今では飼育環境も良くなってきていますし、獣医学も年々発達してきています。
柴犬だけでなく、多くの犬が今後さらに寿命が延びるとされています。
ギネス記録を持つ超ご長寿犬も
柴犬の中には平均寿命を大きく超えて長生きした柴犬も多くいます。
その中でギネス記録に認定された最高齢の柴犬は、26歳8ヶ月まで生きた柴系雑種のプースケ君です。
人間でいうと125歳まで生きたことになります。
毛色やオス・メスによる違いはなし
柴犬には赤や黒、白など様々な毛色があります。柴犬が長生きする理由に毛色がかかわっているというデータはありません。
また、オス・メスによる寿命の違いもありません。柴犬はどんな犬であっても長生きする可能性があります。
豆柴や小豆柴の寿命に、明確な違いは見られない
柴犬の中には体が小柄な豆柴や小豆柴という種類がいます。
近年では豆柴や小豆柴の人気が高くなっており、飼育されている方も多いのではないでしょうか。
豆柴や小豆柴の寿命は15~16歳とされていますが、きちんとしたデータがあるわけではありません。
豆柴や小豆柴など体が小さくても寿命が短かったり長いなどという根拠はありません。
年齢を換算すると、柴犬の15歳は人間の76歳
柴犬の年齢は人間に換算すると以下のような計算になります。
犬の年齢 | 人間の年齢 |
1歳 | 15歳 |
2歳 | 24歳 |
3歳 | 28歳 |
4歳 | 32歳 |
5歳 | 36歳 |
6歳 | 40歳 |
7歳 | 44歳 |
8歳 | 48歳 |
9歳 | 52歳 |
10歳 | 56歳 |
11歳 | 60歳 |
12歳 | 64歳 |
13歳 | 68歳 |
14歳 | 72歳 |
15歳 | 76歳 |
16歳 | 80歳 |
17歳 | 84歳 |
18歳 | 88歳 |
このように、柴犬は1歳までに人間にすると15歳程度になります。以降1年を経つごとに人間にすると4歳づつ年を重ねます。
柴犬は7~8歳くらいにシニア期に入ります。人間にすると44歳程度なので人間にすると中年にあたります。
それならまだ早いのでは、とお考えになるかもしれません。しかし、柴犬は7~8歳頃から次第に体の調子が変わってきます。
シニア期に入ったら今までよりもより柴犬を観察し、おかしなことが無いかどうかを確認するようにしましょう。
柴犬は他の犬種より長生きする
犬は一般的に体の小さい小型犬の方が長生きするとされています。柴犬は中型犬にありますが、比較的長生きする犬種です。
たとえば小型犬の中でも人気の高いトイプードルの平均寿命は14.7歳ですし、チワワは13.7歳となっています。
柴犬に長生きしてもらうためのコツ
寿命が長いとされている柴犬ですが、長生きしてもらうためには適切な生活環境を整えてあげることが重要です。
外飼いはせず、安全な室内飼いをする
一昔前は柴犬は外で飼育されていることが多かったです。
しかし、屋外での飼育は夏の暑さで熱中症になることや冬の寒さ、ノミやダニなどの虫で病気になるリスクがあります。
屋外で飼育すると飼い主の目が行き届かない時間が多いので、いたずらや事故などにあう可能性も高いです。
外飼いは犬にとって大きなストレスになるかもしれません。
犬は室内で飼育し、常に様子を確認できるようにしましょう。
室内では誤飲誤食をしないように気を付けたり、高低差で怪我をしないように工夫するなどして、生活環境を整えてあげてください。
柴犬の性格を知り、ストレスを与えない
柴犬は個体によっては構ってほしがる子であったり、好きにさせてほしい子がいます。
自分の愛犬がどのような性格なのかを把握し、ストレスにならないようなスキンシップをするようにしましょう。
しかし、体に触ることに慣れさせておかなければ、普段の体調管理ができません。
飼い主さんが体を触っても嫌がらないようにトレーニングをしておくようにしましょう。
毎日の食事は何より大事。愛犬に合ったフードを与えよう
ドッグフードはさまざまな種類が販売されています。しかし、その中には劣悪な材料を使っているものも多く存在しています。
ドッグフードを購入するときには必ず裏面に記載されている原材料を確認しましょう。
保存料や着色料、よくわからないものが配合されているものは避けるようにしてください。
特に安価に販売されているドッグフードには注意が必要です。
また、パピー用やシニア用など年齢に合った食事を選ぶことも重要です。
食事は体重に合わせた量をあげるようにしましょう。一度にすべてを食べてしまう犬には、1日2~3回に分けてあげるようにしてください。
ブラッシングやデンタルケアをかかさない
柴犬は換毛期に多くの毛が抜けるのが特徴です。抜け毛をそのままにすると皮膚が蒸れてしまい皮膚病の原因になります。
普段のブラッシング以上にこまめにケアをしてあげてください。
また、デンタルケアも重要です。デンタルケアを怠ると歯周病になり、悪化すると内臓など他の病気を併発することもあります。
毎日の歯磨きは必ず行ってください。歯ブラシを嫌がるようであれば歯磨きシートでもかまいません。
口の中を触っても嫌がらないように子犬の時からトレーニングすることが大切です。
歯磨きが難しい場合は、トレーニングを行いながら歯磨きガムを使うなどしてデンタルケアができるようにしましょう。
体重管理をする
犬が太りすぎると糖尿病などの病気やケガを引き起こす原因になってしまいます。
柴犬は太りやすい犬種なので注意が必要です。
柴犬は大きさに個体差があるため、適正体重を獣医師に確認しておくようにしましょう。
また、見た目による肥満確認のボディコンディションスコア(BCS)も有効です。
ボディコンディションスコアは以下のようなものです。
BSC1(痩せ) | 肋骨や骨盤が見た目で確認できる。触ると脂肪が確認できない。 |
BSC2(やや痩せ) | 腰のくびれや腹部の吊り上がりが謙虚。触ると肋骨が確認できる。 |
BSC3(通常体格) | 腰のくびれや腹部の吊り上がりが確認できる。触ると脂肪の下に肋骨があることがわかる。 |
BSC4(やや肥満) | 腰のくびれや腹部の吊り上がりがやや確認できる。触ると脂肪があるが肋骨は確認できる。 |
BSC5(肥満) | 腰のくびれや腹部の吊り上がりがほとんどない。触ると厚い脂肪があることがわかる。 |
太りすぎないように食事やおやつの量を適正に管理し、運動をするようにしてください。
定期検診をする
今では多くの動物病院がワンドッグを行っています。1年に1度は定期検診をして、体に異変が無いかどうかを確認しましょう。
柴犬に長生きしてもらうためにも、発見した病気は早期発見、早期治療を行うことが大切です。
適切な量の散歩をする
犬の散歩は肥満予防だけでなく、ストレス発散や認知症予防にもなります。健康を維持するためにも1日2回、30分程度の散歩をするようにしましょう。
雨などで散歩に行けない場合は、家の中でいっしょに遊んであげるなどして、毎日運動できる環境を作ってあげましょう。
去勢や避妊手術をする
避妊や去勢を行うことは発情期のストレスや病気のリスクを減らすことができます。
しかし、全身麻酔での手術になりますし、ホルモンバランスが崩れるので太りやすくなります。
避妊や去勢にはメリットやデメリットがあります。
しかし、子どもを産ませる予定が無いのであれば、去勢や避妊手術をした方が長生きさせる可能性が高くなります。
獣医師と相談しながら検討してみることをおすすめします。
特にシニア犬は注意!かかりやすい病気をチェック
シニアになるとさまざまな病気にかかりやすくなります。
体調に異変がないかどうかを日頃からよく確認するようにしましょう。
アトピー性皮膚炎
柴犬は皮膚の弱い犬種です。アトピー性皮膚炎は食べ物やハウスダスト、ノミなどアレルギーが原因で発症する病気です。
柴犬はその他にも膿皮症などの皮膚炎を発症しやすいです。
皮膚をかゆがったり肌が赤くなっているなど異変があるときは動物病院を受診するようにしましょう。
外耳炎
アレルギー性である場合や、細菌感染、耳ダニなどさまざまな原因で発症する病気です。
重症化すると完治するまでにかなりの時間がかかってしまいます。
特に湿気の多い時期に発症しやすいので、部屋の湿度管理や定期的な耳掃除をするようにしましょう。
ただし、耳掃除をしすぎるとそれが原因で外耳炎になるので注意しましょう。
白内障
シニア期に入った犬は白内障や緑内障など目の病気を発症しやすいです。白内障や緑内障は進行を抑えることしかできません。
白内障や緑内障になると視力が低下することがあります。
散歩はできるだけ交通量の少ない場所に行くようにしたり、障害物の少ない場所を選ぶようにしましょう。
前庭疾患
平衡感覚に異常が起きることで起こる病気です。シニア犬が発症することが多く、発症しても症状が数日~数週間でおさまることが多いです。
ふらつきや首が傾く、目が揺れるなどの症状が見られたらすぐに動物病院を受診しましょう。
認知症
人間同様に犬も認知症になります。特に柴犬などの日本犬は認知症になりやすいとされているのです。
認知症には完治することはできず、症状を遅くする治療になります。
昼と夜が逆転したり同じところをぐるぐる回り続けるなど普段と違う態度が見られるようになったら動物病院を受診するようにしましょう。
僧帽弁閉鎖不全
心臓にある僧帽弁が正常に動かなくなることで血液が逆流して発症する病気です。
気づかないうちに進行してしまうことがあり、ある日突然亡くなってしまうことがあります。
シニアになると洞不全症候群など心臓に関わる病気を発症しやすくなります。
定期検診などで心臓に異常が無いかどうかを確認することが重要です。
膝蓋骨脱臼(パテラ)
膝にあるお皿のような骨(膝蓋骨)が外れてしまうことで発症します。柴犬は内側に外れてしまう内方脱臼を発症しやすいとされています。
高いところから飛び降りたり、フローリングなどで滑ってしまうことなどで発症します。
スロープを付けたりカーペットや滑り止めを敷くなど生活環境を整えて病気の発症を防ぐようにしましょう。
よくある質問
柴犬がシニアになるとどんな症状が現れますか?
柴犬も介護はどのようにすればいいですか?
ペット保険は必要?
ペットには公的な保険制度がありません。そのため治療費の自己負担額は100%です。
もしもの時に、お金を気にせずペットの治療に専念できるよう健康なうちにペット保険に加入することをおすすめします。
また、病気になった後では加入を断られる可能性があります。
ペット保険比較表や記事を活用するのがおすすめ!
ペット保険比較アドバイザーでは、ペットに合った保険の選び方やペットの健康に関するお役立ち記事を公開しております。
記事と合わせて比較表も活用することで、ペットと飼い主様に合った保険を選ぶことができます。
また、保険会社のデメリット等も理解できるので、後悔しないペット保険選びができます。
ペット保険への加入を検討されている方はぜひご活用ください。
【柴犬の平均寿命はどのくらい?長生きさせるコツもご紹介!】まとめ
今回、ペット保険比較アドバイザーでは
・柴犬が長生きしてもらうコツ
・柴犬がかかりやすい病気
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