ジャックラッセルテリアがなりやすい病気は?目や糖尿病には注意!
この記事では
・ジャックラッセルテリアの医療費
・ジャックラッセルテリアにおすすめのペット保険
ジャックラッセルテリアの特徴
ジャックラッセルテリアは「ジャック」の愛称で呼ばれ、特徴は
・サイズ:体高25㎝~30㎝ 体重5㎏~8㎏
・毛質:3種類、毛色:4種類
・寿命:12歳~16歳
です。
性格
「テリア」といえば頑固な気質を持っているのですがジャックラッセルテリアはそれほど持ち合わせていません。
そのため、初めて「テリア」をお迎えする人にはおすすめの犬種です。ただし豊富な運動量が重要であることを覚えておかなければいけません。
粘り強く獲物と対峙していたという猟犬時代の背景から、ただの散歩では満足できないこともあります。
獲物を捕らえる経験に近い、ボール遊びといったバリエーション豊富な運動も必要です。
獲物を見つけたときに吠えて飼い主に知らせるタイプの猟犬なので、運動欲求が満たされないと持て余したエネルギーを発散するために過剰に吠えるといった行動が現れる可能性があります。
ジャックラッセルテリアは人間と行動することを好むためスポーツやトレーニングを一緒に行うといいでしょう。
その知能と運動能力の高さで最高のパートナーとなること間違いなしです。
サイズ
ジャックラッセルテリアは小型犬に分類され、体つきは筋肉質で引き締まっており、たくましい四肢をもっています。
標準的な体型の場合には脂肪がほとんどないスマートな体型なので、見た目で腰のくびれがなかったりお腹回りが垂れているようなら肥満を疑いましょう。
毛質、毛色
ジャックラッセルテリアの毛質は
・スムースコート
・ブロークンコート
の3種類です。
柔らかい毛質の長毛タイプがラフコートでウェーブがかかっており、カットでスタイルを楽しむことができます。
スムースコートは3種類の中で毛が1番短く、ジャックラッセルテリアの筋肉質な美しいボディを表すことができます。
ブロークンコートは長い毛と短い毛、柔らかい毛と固い毛が混ざり合っており、毛量が一番多い毛質になります。
加えて毛色は4種類です。
・ホワイト&ブラック
・トライカラー
・ホワイト
ジャックラッセルテリアといえばこの色というほどポピュラーな色がホワイト&タンです。
ホワイト&ブラックはホワイトのベースカラーに一部ブラックが混じるカラーで、成長するとトライカラーになる可能性もあり、楽しみなカラーでもあります。
ホワイトのベースカラーにタンとブラックのマーキングが入るカラーをトライカラーと呼びます。
混ざり方は個体によって変わるため、個性が出やすい毛色です。
4種類の毛色の中で1番珍しいのがホワイトになります。
タンやブラックの斑点が一切混じることない真っ白のジャックラッセルテリアは大変珍しいです。
寿命
日本の家庭犬の平均寿命は約14歳と言われています。ジャックラッセルテリアは小型犬なため犬全体の平均よりも寿命は長めです。
また15歳以上のジャックラッセルテリアも多く見かけることができます。
ジャックラッセルテリア自身病気が少ない犬種であるため、健康管理がしっかりできればそれ以上の長寿も望めます。
ジャックラッセルテリアがなりやすい病気
ジャックラッセルテリアは健康的で丈夫な犬種だと言われています。
そんなジャックラッセルテリアにも気を付けたい病気があり、その中の一つとして糖尿病があげられます。
- 糖尿病とは
- ホルモンの一種であるインスリンの働きが悪くなることで、血液中の糖が多くなってしまう病気
原因は肥満という後天的な要因だけでなく、膵臓の機能が低下してしまい糖尿病になってしまう先天的なケースが多いとされています。
・いつもと同じ量のご飯を食べているのに痩せてきた
など疑わしい症状が見られたら獣医師に相談して下さい。
また下記でも説明しますが犬が糖尿病になるとほぼ100%の割合で白内障も併発します。
膝蓋骨脱臼(パテラ)
ジャックラッセルテリアがなりやすい病気は他にも膝蓋骨脱臼(パテラ)があります。
- 膝蓋骨脱臼(パテラ)とは
- 膝の関節部分にある皿の位置がずれてしまう病気
ジャックラッセルテリアがパテラにかかるのは多くが遺伝的な要因です。
もともと関節や骨が先天的に弱い性質を持っており、パテラが起こりやすい構造になっているからだと言われています。
場合によると手術が必要になることがありますが、膝周りの関節が変形する前の若いうちに手術をするのがベストです。
パテラは早期に発見し「床を滑らないようにする」「ジャンプを控える」などの環境を改善することで重症化を防ぐことができます。
・たまに足を上げたままになる
のようないつもと違う様子が見られたら早めの診察が重要です。
白内障
ジャックラッセルテリアは白内障にかかりやすいと言われています。
- 白内障とは
- 水晶体の一部や全部が白濁する病気。
老化によるもの(加齢性)と、そうでないもの(非加齢性)の2つに分類することが出来る。
ジャックラッセルテリアの白内障の多くは非加齢性です。また糖尿病になるとほぼ100%で白内障も併発します。
非加齢性の白内障のほとんどは遺伝性で、加齢による白内障よりも症状の進行が速いのが特徴です。
白内障と診断された場合、初期には病気の進行を遅らせる点眼薬による治療を行います。
白内障は手術も有効です。
最近は犬の白内障手術を行う病院は増えてきており、技術の進歩によって成功率も格段に上がっています。
他の目の病気にはかかりにくいですが、遺伝的に白内障にかかりやすいため動物病院での定期的な眼検査で早期発見に努めることが重要です。
【補足:白内障・ブドウ膜炎(左目)の実際の治療費】
期間/回 | 合計治療費 | |
通院 | 6日 | 45.400円 |
入院 | 5日 | 114,600円 |
手術 | 1回 | 249,200円 |
合計金額 | 409,200円 |
※PS保険での実際の保険金請求額を参考にした金額になります。
歯の咬耗、破損
ジャックラッセルテリアは噛む遊びが大好きなことから歯の咬耗や破損が見られます。
- 歯の咬耗とは
- 固いものを噛んでエナメル質や象牙質が摩滅すること
ヒヅメや骨、ケージなど硬い物を噛むとすり減ったり折れるなど歯が破損してしまいます。
問題なのはエナメル質や象牙質が修復するよりも早い咬耗や摩耗です。
急激に咬耗して歯の中に存在する神経(歯髄)が一部外界に露出するとそこから感染し、歯髄炎などを引き起こしてしまいます。
そのため留守番などの時に与えるおもちゃや与え方には注意が必要です。
ジャックラッセルテリアの医療費、治療費について
ジャックラッセルテリアは健康な体を持つことから、こまめに動物病院に通うことは少ないといえます。
そのためペットの医療費がどれくらいかかるのか知らない人も多いのではないでしょうか。
しかしジャックラッセルテリアがかかりやすいと言われる病気もあることから、ペットの医療費について知っておく必要があります。
ペットの医療費は高額!?
ペットの医療費は人間と比べて高額になります。
その理由は
です。
人間の場合は健康保険証を提示すれば3割負担で治療を受けることができます。
しかし犬の場合は公的医療保険がないため全額負担となってしまいます。
加えて医療費は金額が固定されていないことから病院によってバラバラです。
最新設備の高度医療だと医療費が高額になってしまう可能性は十分あります。
治療にかかる費用
動物病院でかかる各種費用について、日本獣医師会「家庭飼育動物(犬・猫)の診療料金実態調査(平成27年度)」より中央値を紹介します。
項目 | 中央値 |
初診料 | 1,386円 |
再診料 | 726円 |
入院料(犬・小型) | 2,729円 |
歯石除去 | 8,849円 |
局所麻酔 | 2,085円 |
全身麻酔 | 10,020円 |
椎間板ヘルニア(片側椎弓切除) | 76,108円 |
引用:日本獣医師会「家庭飼育動物(犬・猫)の診療料金実態調査(平成27年度)」
- 中央値とは
- 小さい順(大きい順)に並べたときに真ん中に位置する値のこと。
極端に大きな数字がある場合などでは平均値よりも実感に近い数字を得られます。
治療以外でかかる費用
治療以外でかかる費用については一般社団法人ペットフード協会「令和2年 全国犬猫飼育実態調査」からドッグフードやおやつの1カ月当たりの中央値を紹介します。
項目 | 中央値 |
ドッグフード | 2,500円 |
おやつ | 1,000円 |
引用:一般社団法人ペットフード協会「令和2年 全国犬猫飼育実態調査」
ちなみに犬に必要な狂犬病予防接種と混合ワクチンの中央値は以下の通りでした。
項目 | 中央値 |
狂犬病予防接種 | 2,944円 |
犬混合ワクチン(5種・6種) | 6,388円 |
犬混合ワクチン(8種・9種・10種) | 8,180円 |
引用:日本獣医師会「家庭飼育動物(犬・猫)の診療料金実態調査(平成27年度)」
これらは最低限の費用で、ケージやおもちゃなどの雑貨がプラスでかかることになります。
ジャックラッセルテリアにおすすめのペット保険
ここではジャックラッセルテリアに合ったおすすめのペット保険、比較・選び方について解説します。
全てのペット保険で補償の対象外である去勢の費用等の項目は除き、あくまで保険会社・プランで差別化になるポイントに絞って解説します。
他サイトのようなランキング形式ではなく、あくまでジャックラッセルテリア目線で解説していきます。
ジャックラッセルテリアのペット保険加入の選び方のポイント
・膝蓋骨脱臼(パテラ)
・歯肉炎や歯周病
②加入後に発症した先天性、遺伝性疾患が補償されるか③通院・手術・入院を補償するフルカバー型のペット保険の中でも手術は他社と比較しても手厚いか
④更新の際に「来年度からの傷病や部位補償の対象外」とする可能性がないか
①ジャックラッセルテリアのなりやすい病気が補償されるか確認
ペット保険は保険会社によって補償する病気や、補償の対象外となる項目が異なります。
中にはジャックラッセルテリアがなりやすい高額治療が必要なパテラを補償の対象外としているペット保険も存在します。例えば「プリズムコール」や「日本ペット少額短期保険:いぬとねこの保険」ではパテラが補償の対象外です。
特に下記傷病・疾患は保険会社によって補償されるかが異なりますので、必ず保険約款や重要事項説明書を確認することをおすすめします。
また歯科治療は「歯に触れる治療であれば補償対象外だが、歯肉の治療であれば補償の対象」といった具合でより複雑です。
また公式HPでも「保険金のお支払いできない事例」の中に記載されていることがほとんどですので必ず確認しましょう。
・歯周病や歯肉炎
②加入後に発症した先天性、遺伝性疾患が補償されるか
ジャックラッセルテリアがなりやすい、「白内障」は先天性、遺伝性の要素も大きい疾患です。
全てのペット保険で加入前に発症している先天性、遺伝性疾患は基本的には補償の対象外となってしまいますが、加入後に発症した先天性、遺伝性疾患を補償するかどうかは保険会社によって異なります。
こちらも併せて公式HP内の「保険金をお支払いできない事例」や保険約款・重要事項説明書を確認しましょう。
せっかく保険に加入するのであれば、ジャックラッセルテリアのために白内障にも備えができるようにしましょう。
③通院・手術・入院を補償するフルカバー型のペット保険の中でも手術補償の手厚さを重視するのがおすすめ
ジャックラッセルテリアがなりやすい病気である「糖尿病」は長期もしくは複数回の通院治療が必要になる疾患です。また「膝蓋骨脱臼(パテラ)」や「骨折」は外科手術を伴う高額治療がちになりやすいです。
そのため、ジャックラッセルテリアには「通院・手術・入院を補償するフルカバー型のペット保険」に加入することがおすすめです。
また、膝蓋骨脱臼(パテラ)は平均手術費用が約22万円、骨折でも10万円以上かかることが多いことから、ジャックラッセルテリアにはフルカバー型の中でも手術補償が他社より手厚いペット保険に加入することをおすすめします。
特に
④更新の際に「来年度からの傷病や部位補償の対象外」とする可能性がないか
ほとんどのペット保険が一年契約となっており、契約を毎年更新していくことで終身の補償となっています。
つまり、ペット保険に加入すると毎年契約更新の審査があります。
中には「前年度にかかった傷病や慢性疾患」等の、特に治る見込みが少ない、再発の可能性が高い慢性疾患を、更新の際に「来年度から補償の対象外とします。」と条件を付け加えてくる保険会社があります。
もちろん中には「更新の際に条件を付け加えることはありません」といった記載をしているペット保険もあります。
ジャックラッセルテリアがなりやすい「糖尿病」はかかってしまったら一生の付き合いが必要な病気です。
そのため、加入を検討しているペット保険会社の「更新時の対応」についても必ず確認することをおすすめします。
また、ペット保険比較アドバイザーではそういった情報も一つの記事内でまとめていますのでぜひ一度ご確認ください。
ジャックラッセルテリアにおすすめのペット保険をご紹介!
最後に、今回ペット保険比較アドバイザーではジャックラッセルテリアにおすすめのペット保険を2社ご紹介します。
おすすめの理由としては上記で説明したジャックラッセルテリアのペット保険の選び方、ポイントや条件をすべて満たしているからです。
一部PS保険は手術の補償金額が1回あたり最大10万円だったり不安な点はありますが、先天性疾患や更新時の対応が他社より優れています。
ただし、細かい補償内容や金額についてはもちろん違いがありますので必ず重要事項説明書や保険約款、パンフレットや公式HPを確認してください。
あくまで参考ですが、保険料重視であればPS保険、補償内容重視であればアニコム(ふぁみりぃ)に加入することをおすすめします。
メリット | デメリット | |
・複数回通院にも強い ・手術は一回当たり最大14万円まで補償(補償割合70%プラン) |
保険料が高い
※健康割増引制度により保険の利用状況によって割増引の適応【可】 |
|
保険料が安い | ・1つの病気に対しての限度額・回数があり (更新時にリセットされない) ・手術は一回当たり最大10万円まで |
弊社の商品の保険期間は1年間ですが、ご契約には「継続契約特約」を適用して引受をさせていただいておりますので、解約等のお申し出がない限り満期後は、原則ご契約は自動的に継続となり、終身ご継続いただけます。
※ご注意
・ご契約者または弊社より別段の意思表示があった場合には、ご契約は継続となりません。
・自動的にご契約が継続とならない場合や、商品改定により保険料、補償内容などが変更となる場合があります。
引用:重要事項説明書
罹患した病気やケガにより保険の更新をお断りしたり、更新時の補償対象外にしたり、保険料を増額にすることはございません。(※保険料の改定などがあった場合、保険料は変わります。)
ケガ、病気の原因が生じた時が保険期間内であれば、皮膚病や外耳炎等の軽度の病気から、ガンや心臓病等の重大な病気まで補償の対象となります。
補償内容やそれぞれのデメリット等がより気になる場合は下記の記事を参考にしてください。
補足:先天性疾患が発症する前に!遅くとも7.8歳までには加入しよう
ペット保険は、加入する前に発症している先天性疾患や既に発症している病気や疾患は補償の対象外となります。
そのため、病気になってから保険に加入しようとしても、肝心のその病気の治療費は補償の対象外になってしまいます。
また、加入後に発見できた病気であっても先天性疾患を補償の対象外としているペット保険や、慢性疾患にかかると更新できない保険もあります。
また一般的にペット保険では8~12歳で新規加入年齢を設定していることがほとんどです。早いところでは7歳で新規加入を締め切るペット保険もあります。
「健康なうちに加入しないと意味がない」「また年齢制限に引っかからないから保険の選択肢が広がる」という意味で遅くとも7~8歳までにはペット保険の加入、少なくとも検討をすることをおすすめします。
補足ですが、アニコムやプリズムコールではシニア向けのペット保険商品もあります。
高齢・シニア向けのペット保険については下記の記事でも解説していますのでぜひ参考にしてください。
よくある質問
我が家のジャックラッセルテリアは太っていません。それでも糖尿病にかかりますか?
その場合は遺伝性のもので膵臓の機能が低下して糖尿病を発症するケースが多く見られます。
ジャックラッセルテリアの寿命は長いですか?
ジャックラッセルテリアは小型犬であることから寿命は長めです。
基本的には病気も少ない犬種ですので、健康管理がしっかりできればさらに長生きできるでしょう。
ペット保険は必要?
ペットには公的な保険制度がありません。そのため治療費の自己負担額は100%です。
もしもの時に、お金を気にせずペットの治療に専念できるよう健康なうちにペット保険に入ることをおススメします。
また、病気になった後では加入を断られる可能性があります。
ペット保険比較表や記事を活用するのがおすすめ!
ペット保険比較アドバイザーでは、ペットに合った保険の選び方やペットの健康に関するお役立ち記事を公開しております。
記事と合わせて比較表も活用することで、ペットと飼い主様に合った保険を選ぶことができます。
また、保険会社のデメリット等も理解できるので、後悔しないペット保険選びができます。
ペット保険への加入を検討されている方はぜひご活用ください。
【ジャックラッセルテリアはなりやすい病気がある?寿命は長いの?】まとめ
今回、ペット保険比較アドバイザーでは
・ジャックラッセルテリアの医療費
・ジャックラッセルテリアにおすすめのペット保険