MENU
入ってはいけないペット保険とは?ワースト4や最悪な選び方も解説!

【犬のワクチン】子犬は何回必要?種類や費用、接種時期について解説

【犬のワクチン】子犬は何回必要?種類や費用、接種時期について解説サムネイル
ご家庭に迎えたワンちゃんが新しい暮らしに馴れてきたらワクチン接種を検討しましょう。
ワクチン(予防接種)は、愛犬を感染症から守るために不可欠です。

この記事では

・子犬のワクチンと接種時期
・子犬のワクチンと予防できる病気や費用
・子犬のワクチン接種で気を付けるポイント
について解説します。
最後までお読みいただければ「子犬のワクチン接種のタイミングや種類・費用」「ワクチン接種で気を付けること」などがわかるようになっていますので、ぜひ参考にしてください。
目次

「犬のワクチン」とは

犬にも人間と同様に、感染症を予防するためのワクチン(予防接種)があります。

犬のワクチンは大きく分けて2種類あり、法律で義務づけられている「狂犬病」任意接種の「混合ワクチン」です。

混合ワクチンには2~11種までの病気に対するワクチンが混合されており、どのワクチンを使用するかは犬のライフスタイルにより異なります。

子犬のうちに打つワクチンは何回?

子犬を家族に迎えたら、感染症予防のためにワクチン接種を検討しましょう。

特に抵抗力の弱い子犬は、ワクチン接種をしていないと死亡率の高い感染症にかかる可能性があります。

【子犬の内に打つワクチンの種類】

狂犬病(狂犬病予防法で義務づけられている)

混合ワクチン(任意接種だがすべての犬が接種すべきワクチンもある)

【子犬期に打つワクチンの回数】

。狂犬病・・・・・1回

・混合ワクチン・・3回

混合ワクチンは犬の状態やタイミング、獣医師の考え方によって2~4回の接種パターンもあります。

子犬の一般的なワクチン接種のスケジュール

【ワクチン接種スケジュール】 

混合ワクチン接種 例
1回目 生後2か月 8週齢(生後42~60日に初回接種
2回目 生後3か月 12週齢
3回目 生後4か月 16週齢
狂犬病ワクチン
19週齢
混合ワクチン接種が終わってから3週間後以降

基本は

・初回接種は生後42~60日の間に実施
・その後3~4週間の間隔を空けて計3回の接種

※ワクチン接種のスケジュールは各動物病院によって多少異なります。

例外として、母犬が出産1年以内にワクチン接種をしていない場合や、子犬が何らかの理由で初乳を十分に飲めていない場合は初回のワクチンを生後30日から接種することが可能です(21日~28日間隔で3回接種)。

子犬のうちに3回もワクチンを打つ理由

ここでは、なぜ複数回のワクチン接種が必要なのか、子犬の免疫(抗体)について説明します。

生まれたての赤ちゃんは、母犬の初乳を飲むことで母犬の持っている抗体(移行抗体)をとりあえず受け取ります。

初乳
出産後に数時間から数日の短期間だけ分泌される特別な母乳で、この中には母犬の持っている抗体が多く含まれている。子犬は腸から移行抗体を吸収して母犬の持っている抗体を獲得します。

母犬から受けとった移行抗体は42~150日で効果が消失すると言われており、病気を予防するためには抗体が消失する前にワクチン接種が必要になります。

ここで問題になるのが移行抗体がなくなるまでの期間のばらつきで、病気の種類や犬の個体差によってかなり差が出てきます。

移行抗体が残っている間にワクチン接種をすると、移行抗体がワクチンを跳ね返してしまいます。

ワクチン接種が遅くなると、犬が無防備な状態になり、感染のリスクが高まります。

ということで、ワクチン接種はタイミングがとても重要になります。

ワクチン接種は「回数」が多いほど効果が強くなるわけではなく、ちょうどよいタイミングで接種するのが重要です。

1回目の接種はまだ移行抗体の残っている犬が多く、効果が得られていないことも考えられます。

次いで2回目の接種を行い、ここではかなりの確率でワクチンが有効になるでしょう。

念のために3回目のワクチンを接種する、というのが一般的なワクチン接種です。

初めてワクチン接種をする成犬は何回打つ?

犬の感染症には治療が難しく、死亡率の高いものもあるため、ワクチン接種は重要と言えます。

子犬期にワクチン接種をしていない犬が成犬になって初めてワクチンを受ける場合

【狂犬病】の場合 1回

未接種犬を迎えた日から30日以内/忘れていた場合は気づいたらすぐ

次年度からは毎年1回、狂犬病予防法で定められている予防注射期間に受ける(4/1~6/30日)

狂犬病の予防接種は4月からが新年度に切り替わるため2月までに接種した場合はその年の注射期間に接種する。
3月に接種した場合は4月からの年度に接種したとみなされるので次回は翌年の注射期間に接種する。

【混合ワクチン】の場合

・4週間間隔で2回接種

成犬の一般的なワクチン接種のスケジュール

犬のワクチン接種は大きく分けて2通りがあります。

狂犬病 義務 全ての犬に年1回のワクチン接種が義務づけられている(狂犬病予防法)
混合ワクチン 任意 毎年、前回の接種から1年後に追加接種

近年、WSAVA(世界小動物獣医師会)の規定に準じて
・コアワクチンは成犬に対しての追加接種期間を3年に1回
・ノンコアワクチンは1年に1回

とする動物病院も増えてきています。コアワクチンは特に重要とされているワクチンであり、抗体価の持続期間にも個体差があるため、毎年抗体価を測定しながら対応する必要があります。

どのような方法でワクチンを接種するかは、各動物病院によって異なります。

狂犬病ワクチンと混合ワクチンの時期が重なる場合の順番は?

順番は決まっていませんが、

狂犬病予防ワクチン ⇒ 混合ワクチン 1週間以上間隔をあける
混合ワクチン ⇒ 狂犬病ワクチン   3週間以上間隔をあける

のが一般的です。

子犬が打つワクチンの種類

犬のワクチンは以下のように分類されます。

狂犬病ワクチン 義務
混合ワクチン 任意 コアワクチン 致死率が高く、全ての犬が接種を必要とされている
ノンコアワクチン 地域やライフスタイルによって感染の危険性があれば接種が必要

【混合ワクチンの組み合わせ】 混合ワクチンは何種類かのワクチンが混合されています。

【コアワクチン】

2種 3種 4種 5種 6種 7種 8種
犬ジステンバー
犬伝染性肝炎
犬アデノウイルスⅡ型
犬パルボウイルス

【ノンコアワクチン】

犬パラインフルエンザ
犬コロナウイルス
犬レプトスピラ
(イクテモヘモラジー型)
犬レプトスピラ
(カニコーラ型)

※ 現在日本で確認されているレプトスピラの亜種は5種あります。予防するにはそれぞれの型に対するワクチンが必要です

9~11種の混合ワクチンはレプトスピラの異なる型が追加されます。

子犬はどのワクチンを選ぶべき?

混合ワクチンは内容によってどの病気の予防ができるか異なります。

何種がいいのかは、ライフスタイルや住環境を考慮して獣医師と相談しながら選びましょう。

獣医師は地域の感染症発生状況も把握しているので、適切なワクチンを提案してくれます。

【混合ワクチン接種の目安】

5種・6種 普通の住宅街に住んでいる、室内飼い、散歩道は舗装道路
8種 自然豊かな地に住んでいる、外で遊ぶ機会が多い
10種 海や山、川遊びのレジャーに連れて行く
家族に小さな子供やお年寄りがいる
レプトスピラは人獣共通の感染症です。そのため抵抗力の弱い幼い子供や高齢の方がいる家庭では接種がすすめられる場合があります。

※ ワクチン接種後、免疫ができるまでには2週間程度かかります。

※ 5種と6種の違い、7種と8種の違いは「犬コロナウイルス」のワクチンが含まれているか否かの違いです。

ワクチンの費用はどれくらい?

犬のワクチン接種の費用は地域や動物病院によってまちまちです。

おなじ地域の動物病院でも、費用は異なる場合もあります。

【混合ワクチン料金 目安】

参考:令和5年発表 家庭飼育動物(犬・猫)の診療料金実態調査 調査結果(日本獣医師会)

種類 料金 調査全体に
占める割合
中央値
狂犬病 2,000~3,000円 37.0% 4,000円
3,000~5,000円 59.0%
混合ワクチン
(5種・6種)
5,000~7,500円 72.4% 6,250円
7,500~10,000円 14.4%
混合ワクチン
(8・9・10種)
5,000~7,500円 31.1% 8,750円
7,500円~10,000円 51.7%

子犬のワクチン接種で予防できる病気

ワクチン接種で100%病気を防ぐことはできませんが、発症しても症状の重症化を防げます。

犬ジステンパー
ウイルス感染症
伝染力が強く死亡率の高い病気。特に子犬は要注意
感染犬の目やにや唾液などの分泌物・排泄物から感染
感染すると体内のリンパ節で増殖して全身に広まるため症状は多種多様
・発熱、鼻水、目やにといった風邪のような症状
・食欲不振、下痢、嘔吐といった消化器症状など
・痙攣や麻痺などの神経症状
・鼻や肉球(パッド)の皮膚が硬くなる症状(ハードパッド)もこの病気の特徴
犬伝染性肝炎

アデノウイルスⅠ型

感染犬の目やにや唾液などの分泌物・排泄物から感染
症状:嘔吐や下痢など胃腸症状を示し、進行すると肝炎を起こす
子犬で死亡率の高い病気
犬アデノウイルスⅡ型(犬伝染性喉頭気管炎) 乾いた咳を主症状とする感染力の強い呼吸器の病気
症状:咳、発熱、食欲不振、くしゃみ、鼻水など
他の病原体との混合感染により症状が重くなり、肺炎を起こし死亡することもある。治療は長期化することが多い
犬パルボウイルス
感染症
感染経路:飛沫感染・接触感染
感染力が強く、死亡率も高い(特に子犬やシニア犬)
症状:腸炎型:激しい嘔吐、血液様下痢、重度の脱水
心筋型:心筋炎
犬パラインフルエンザ感染症 犬アデノウイルスⅡ 型感染症と同様に乾いた咳を主症状とする感染力の強い呼吸器の病気
他の病原体との混合感染により症状が重くなり、肺炎をの原因になることもある
ケンネルコフを引き起こす原因の一つ
犬コロナウイルス感染症 保菌している犬の糞から感染する
症状:胃腸炎(下痢や嘔吐など)
成犬の場合は症状の軽いことが多いが、子犬は症状が強く、ほかのウイルスの感染を併発すると脱水を起こすなど命の危険を伴うことがある
犬パルボウイルスとの混合感染では症状が重くなることがある
犬レプトスピラ レプトスピラと呼ばれる細菌による感染症。ネズミなど感染した動物の尿が感染源になり、排泄物やそれが溶け出た土や川から感染する
感染する場所として山や川ネズミの多い地域(山や田畑が近い、飲食店街など)
他の家畜や人にも感染する人獣共通の感染症(ズーノーシス)
症状;症状がみられない不顕性型は、そのまま自然治癒
出血型(粘膜の点状出血や嘔吐、下痢がみられる)や黄疸型(黄疸や出血症状、血色素尿がみられる)がある
いずれにしても死亡率の高いことが知られている
狂犬病 年1回のワクチン接種が法律で義務付けられている唯一の感染症。犬の狂犬病は人にも感染し、激しい神経症状を伴い、発症すると治療法はなくほぼ100%死亡する

子犬のワクチン接種で気をつけるポイント

ワクチンを注射すると、体の中で免疫力を上げるためにさまざまな反応が起こり、犬の体に負担をかけます。

そのため接種の前後は静かに過ごせるように配慮しましょう。

ワクチン接種前に気を付けること

・犬の体調を整えておく
・激しい運動や興奮などしないように配慮
・シャンプーも控える

室内遊びやお客さんの訪問などでも過度の興奮で疲れてしまわないように注意が必要です。

ワクチン接種当日に気を付けること

・体調チェック ⇒ 気になる症状があれば見送る
・受診は午前中に ⇒ 副作用が出たときに対応できるように
・接種後は30分くらい動物病院の近くで過ごす
・帰宅後も健康状態のチェック
・静かに過ごせるように配慮
・運動や興奮、シャンプーは控える

ワクチン接種後2~3日は安静に

ワクチン接種後しばらくは接種当日と同様に、健康状態の観察をしながら静かに過ごせるように配慮しましょう。

万一、副作用が出ている場合でも2~3日以内に消失することがほとんどです。

心配ならば動物病院に電話で相談して指示にしたがいましょう。

まれにアレルギー反応を起こすケースがあることを知っておく

犬も人と同様にワクチン接種で副作用の出ることがあります(発症率0.6%程度)。

これはワクチンに対するアレルギー反応です。

・顔面が腫れる(血管浮腫)
・蕁麻疹
・発熱
・元気がない 食欲がない 吐気
・注射部位の痛みや痒みなど

これらの症状は接種後、短時間で現れる場合が多いですが、半日くらい経過してから症状が出るケースもあります。

ほとんどの場合が短期間に消失しますが、ミニチュアダックスフンドはレプトスピラの入った混合ワクチンで副作用を起こしやすい傾向にあるので注意が必要です。

確率は少ないながら(1万頭に7頭)、重度のアレルギー反応(アナフィラキシー)をおこす場合もあり、死亡例も報告されています。

そのため、ワクチン接種後30分程度は動物病院近くで過ごして様子を見ましょう。

【アナフィラキシーの症状】

・血圧の低下
・ふらつき
・チアノーゼ
・呼吸障害
・循環障害
・けいれんなど重篤な症状

同時接種はNG

狂犬病と混合ワクチンの同時接種は禁止されているわけではありませんが犬への体の負担が大きく、また万一副反応が出た場合、どのワクチンに対するものかがわからないために一般的には行われていません。

ワクチン接種をして健康体のうちにペット保険の加入を検討しましょう

ワクチンはいずれのペット保険でも補償の対象外になっております。

しかし、病気になってからだと治療中の病気は補償の対象外となる条件付きの加入になってしまいます。

ですので、ワクチンを打って病気にかかることを防ぎ、健康体のうちにペット保険に加入することをおすすめします。

よくある質問

子犬の外出はいつまでダメなのでしょうか?

ワクチン接種が終わって免疫ができるまでに2週間程度かかります。そのため3回目の混合ワクチン接種が終わった2週間後から外出が可能です。しかし、子犬にとって重要な「社会化期間」は3~13週齢と言われており、ワクチンプログラムの終了を待っていると間に合いません。考え方にはいろいろあると思いますが、2回目のワクチンが終了したら安全性に配慮しながら出かけて、色々な経験をするとよいでしょう。それ以前でも飼い主さんが抱っこして外に出ることは全く問題はありません。

犬のワクチンを打ち忘れていた場合どうすればよいでしょうか?

狂犬病ワクチン、混合ワクチンともに気づいたらすぐに接種しましょう。

ペット保険は必要?

ペットには公的医療保険制度がありません。そのため診療費の自己負担額は100%です。

もしものときに、お金を気にせずペットの治療に専念できるよう健康なうちにペット保険に加入することをおすすめします。

また、病気になった後では加入を断られる可能性があります。

ペット保険比較表や記事を活用するのがおすすめ!

ペット保険比較アドバイザーでは、ペットに合った保険の選び方やペットの健康に関するお役立ち記事を公開しております。

記事と合わせて比較表も活用することで、ペットと飼い主様に合った保険を選ぶことができます。

また、保険会社のデメリット等も理解できるので、後悔しないペット保険選びができます。

ペット保険への加入を検討されている方はぜひご活用ください。

【子犬のワクチンは何回必要?】まとめ

今回、ペット保険比較アドバイザーでは

・子犬のワクチンと接種時期
・子犬のワクチンと予防できる病気や費用
・子犬のワクチン接種で気を付けるポイント
について解説してきました。
子犬を家族に迎えたらワクチン接種は受けておきましょう。
ドッグランやペットホテルなど、多くの犬が出入りする施設利用の際にもワクチン接種の証明書を求められる場合があります。
なにより、恐ろしい感染症から犬を守るためには不可欠です。
ペット保険比較アドバイザーではペット保険に関する記事も掲載しておりますので、ぜひご活用ください。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次