ギネス認定された猫の年齢は?平均寿命や長く生きるコツについて解説!
2024年4月5日
この記事では
・猫の平均寿命
・寿命が長い猫種と短い猫種
・猫に長生きしてもらう飼い方のコツ
猫の平均寿命は15歳前後
猫の平均寿命は、2023年の一般社団法人ペットフード協会の調べによると15.79歳という結果でした。
この結果から、だいたい15歳前後が猫の平均寿命と言えるでしょう。
犬全体の平均寿命は14.62歳なので、犬よりも猫の方が長く生きる傾向があることがわかります。
猫の平均寿命は、近年で伸び続けていて、2010年から比較すると1.43歳も伸びています。
さらにさかのぼると、2000年の猫の平均寿命は7.9歳でした。なんと20年で約2倍も伸びたことになります。
猫の平均寿命が伸びている理由には、獣医療の発展、良質なフードの開発、飼育環境の改善などがあげられます。
愛猫家にとっては、猫の寿命が伸びていることはとても嬉しいニュースですよね。
今後もさらに医療の発展やフードの開発は進んでいき、猫の平均寿命はさらに伸びることが期待できます。
猫の年齢のギネス記録は26歳と329日
存命中の猫の年齢最高記録として、2022年11月にギネス認定された猫がいます。
ギネス認定されたのは、「フロッシー」という名の、イギリスに暮らす黒と茶のサビ猫です。
記録された年齢は26歳と329日、人間の年齢に換算するとなんと120歳に相当します。
フロッシーは1995年12月、イングランド北西部リバプールにある病院の近くで野良猫として生まれました。
すぐに病院の職員が里親になりましたが、新たな飼い主は10年後に亡くなってしまい、飼い主の妹さんに引き取られます。
しかし妹さんも14年後に亡くなり、その息子と3年間暮らした後、イギリスの猫保護団体に引き取られました。
この団体が獣医師の記録を調べると、フロッシーは27歳になっていることが判明。
そして2022年8月に新たな里親となったのが、老猫の介護経験があるグリーンさんです。
グリーンさんによると、フロッシーは目は見えず、耳もよく聞こえないですが健康状態は良好で、人懐こく遊ぶのが大好きな猫だそう。
これまで生きた中で史上最長寿と認定されている猫の「クリームパフ」はm2005年8月に38歳と3日で息を引き取りました。
現在、フロッシーはすでに28歳。フロッシーにもまだまだ長生きしてもらいたいですね。
参考:人間だと120歳の猫、ギネスで世界最高齢と認定 まだまだ遊び好き
猫の年齢を人間に換算すると?
愛猫が人間でいうと何歳くらいなのか気になりますよね。
猫は人間よりも早いスピードで成長し、歳をとっていきます。
諸説ありますが、猫の年齢を人間の年齢に換算すると以下のようになるので参考にしてください。
猫 | 人間 |
1ヶ月 | 1歳 |
3ヶ月 | 5歳 |
6ヶ月 | 9歳 |
9ヶ月 | 13歳 |
1歳 | 17歳 |
2歳 | 24歳 |
3歳 | 28歳 |
4歳 | 32歳 |
5歳 | 36歳 |
6歳 | 40歳 |
7歳 | 44歳 |
8歳 | 48歳 |
9歳 | 52歳 |
10歳 | 56歳 |
11歳 | 60歳 |
12歳 | 64歳 |
13歳 | 68歳 |
14歳 | 72歳 |
15歳 | 76歳 |
16歳 | 80歳 |
17歳 | 84歳 |
18歳 | 88歳 |
19歳 | 92歳 |
20歳 | 96歳 |
21歳 | 100歳 |
この表を見ると、子猫から成猫の1歳になるまではとても早いスピードで成長します。
1歳半頃には人間の成人年齢(20歳)にまで達し、2歳からは1年に4年ずつ歳を重ねていくことが分かります。
11歳には人間で言う還暦(60歳)、21歳になると人間の100歳に。
2歳以上の猫の年齢を人間の年齢に換算する際は、以下のような計算式になります。
猫のライフステージの目安は、大きく分けて1歳までが「子猫期」、1歳〜10歳までが「成猫期」、10歳を超えると「高齢期」になります。
高齢期を超えると、動きが鈍くなったり、毛艶が悪くなるなど少しずつ老化現象が見られるようになってきます。
最近では、20歳を超える猫も珍しくありません。猫の20歳を人間の年齢に換算すると96歳です。
猫も歳をとれば、今まで以上のケアが必要となってきます。
猫の平均寿命が伸びているということは、飼い主さんが高齢猫のお世話をする機会も増えるということです。
老化現象の現れ方は、猫によっても違います。
愛猫の変化にすぐに気付いてあげられるよう、毎日の体調や行動をよく観察し、食事・水分がしっかり摂れているかなど、注意して見てあげるようにしましょう。
【猫の年齢】品種によって寿命が違う?寿命が長い猫と短い猫
猫の品種によっても平均寿命に少し違いがあります。
品種によって平均寿命が違う理由は、遺伝によってかかりやすい病気が違うことがあげられます。
ここからは、寿命が長い猫の品種と寿命が短い猫の品種について解説します。
寿命が長い猫の品種
猫は、基本的に純血種よりも雑種の方が長生きする傾向にあります。
雑種の猫は、さまざまな血統が混ざり合うことで強い血筋へと変化し、特定の遺伝子疾患にかかりづらいことが理由としてあげられます。
以下は、2021年度のアニコム家庭どうぶつ白書「猫種別の平均寿命」の結果から、寿命が長い順にランキングにしたものです。
順位 | 品種 | 平均寿命 |
1位 | ラグドール | 15.9歳 |
2位 | 日本猫 | 15.5歳 |
3位 | 混血猫 | 15.2歳 |
4位 | ペルシャ | 15.1歳 |
5位 | アメリカン・カール | 14.4歳 |
6位 | ベンガル | 14.3歳 |
7位 | チンチラ | 14.2歳 |
8位 | ソマリ | 14.1歳 |
8位 | アビシニアン | 14.1歳 |
雑種の日本猫と混血猫を抜いて、純血種のラグドールが1位という結果に。
ラグドールは、純血種の中でも平均寿命が長い傾向があることで知られています。
理由のひとつに、他の猫と比べて成長が遅く、1歳になった後の成長もゆっくり進むことがあげられます。
成猫になるまで2〜4年程度かかると言われているので、ゆっくり成長を見守ることができる猫種です。
2位・3位の日本猫と混血猫はいわゆる雑種で、いつも上位に見られる種類です。2020年の統計では日本猫が1位でした。
他にも、ペルシャやアメリカン・カール、ベンガルなどの猫種も、寿命が長い傾向があると言えるでしょう。
寿命が短い猫の品種
以下は、寿命が長い猫種のランキングの続きとなります。
順位 | 品種 | 平均寿命 |
9位 | ロシアンブルー | 14.0歳 |
9位 | マンチカン | 14.0歳 |
9位 | ノルウェージャン・フォレストキャット | 14.0歳 |
10位 | スコティッシュ・フォールド | 13.9歳 |
11位 | アメリカン・ショートヘアー | 13.8歳 |
11位 | サイベリアン | 13.8歳 |
12位 | ブリティッシュ・ショートヘアー | 13.1歳 |
13位 | メイン・クーン | 13.0歳 |
14位 | エキゾチック・ショートヘアー | 12.8歳 |
15位 | ラガマフィン | 12.5歳 |
16位 | ミヌエット | 9.2歳 |
ランキングを見ると、マンチカン、エキゾチック・ショートヘアー、ラガマフィン、ミヌエットなどは平均寿命に届いておらず、寿命が短い傾向のある品種と言えます。
中でもミヌエットの平均寿命が9.2歳と短いですが、比較的に新しい品種で日本での飼育頭数が少ないため、データが不足していることも考えられます。
寿命の長さは品種だけでなく、体質や飼育環境によっても大きく違ってくるため、一概にはどの品種が長生きするとははっきり言えません。
中には、品種による平均寿命を超えてもっと長く穏やかに暮らしている猫もいます。
ランキングはそこまで気にしすぎず、ひとつの参考として見るといいでしょう。
【猫の年齢】野良猫の寿命は5年程度
野良猫の寿命は5歳程度と言われていて、飼い猫と比べると約10歳の差があります。
暑い夏や寒い冬、雨風などの過酷な環境下であること、食事の確保が難しいことなどが寿命に影響しています。
とくに子猫は、成猫になる前に栄養失調や冬の寒さに耐えられず命を落としてしまうこともあるでしょう。
野良猫の子猫の生存率は50%以下と言われています。
また、感染症やケンカによるケガ、交通事故などで命を落とす野良猫も多いです。
野良猫は、飼い猫のように病気予防のためのワクチンを接種するわけではないので病気にかかりやすいという点もあります。
もし病気になったりケガをしても、適切な処置を受けられず、そのまま亡くなってしまうことが大半なのです。
【猫の年齢】猫に長生きしてもらうには?飼い方のコツ
愛猫に長生きしてもらうために、飼い主さんは何ができるでしょう。
ここから、猫の飼い方のコツについて5つ解説します。
室内で飼う
野良猫だけでなく、室内飼いと室外飼いによっても平均寿命に差があることがわかっています。
一般社団法人ペットフード協会によるデータでは、2023年の「外に出ない」猫の平均寿命は16.25歳、「外に出る」猫の平均寿命は14.18歳という結果に。
飼い猫でも外に出ることで、感染症や交通事故に遭うリスクが高まるため、寿命が短くなる傾向があります。
最近はマンションに住む飼い主さんが増え、完全室内飼いの猫が増えていることも猫の寿命が伸びている理由のひとつでしょう。
愛猫に長生きしてもらいたければ、外飼いよりも室内飼いがおすすめです。
適度な運動をさせる
室内飼いは長生きする傾向があるものの、運動量が少なくなることが懸念されます。
運動量が少ないと筋肉量が減って、肥満になりやすくなるので注意が必要です。
肥満はさまざまな病気を引き起こす要因となり、リスクとして、糖尿病、高脂血症、心臓病、尿路結石症、関節炎などがあげられます。
家の中でも活動量が上がるように、上下運動ができるようなキャットタワーを設置してあげるとよいでしょう。
猫は、走り回れる広さよりも、上下運動ができる環境をつくることが重要です。
また、猫が追いかけられるようなおもちゃを使って遊ぶと、運動不足の解消のほか、猫の狩猟本能が刺激され、ストレスを減らす効果も期待できます。
食事に気を使う
人間と同じで猫が長生きするためには、食事に気を使うことも大切です。
食事は、良質な猫専用のフードを与えるようにしましょう。
フードは「総合栄養食」と書かれたものを選んで主食として与えます。
総合栄養食は猫のための栄養を考慮してつくられたフードで、総合栄養食を与えてさえいれば、猫が必要な栄養をバランスよく摂ることができます。
キャットフードのパッケージ裏などに書かれた量を参考にして与えるようにしましょう。
年齢によって必要なカロリーや栄養素は違うので、猫の年齢に応じて選ぶことも大切です。
また、人間の食べ物は、猫にとって塩分や糖分が非常に高く肥満につながるため、避けるようにしましょう。
肥満はさまざまな病気を引き起こします。
食事やおやつの与えすぎには注意して、愛猫を太らせないことが大切です。
ストレスを与えない
ストレスを与えないことも、猫が長く生きるための大切な秘訣となります。
猫にとってストレスのかからない生活環境を、飼い主さんが整えてあげましょう。
猫はとてもきれい好きで繊細な動物です。
室内を清潔に保ち、温度・湿度の管理をすることはもちろん、愛猫がいつでも飲める新鮮な水と清潔なトイレを準備しましょう。
とくに水分不足は腎臓や膀胱に悪影響を与え、慢性腎不全や膀胱炎、尿路結石など、病気発症の要因となります。
水分補給がしやすいように、愛猫が飲みやすい器で飲みやすい場所にいくつか置いておくのがおすすめです。
また、猫が落ち着ける隠れ家のような場所をつくってあげることも大切です。
猫にとって快適な環境を整えることは、ストレスの軽減となり、それが猫の健康にもつながります。
病気やケガに備える
猫をお迎えしたらまずは病気予防のためにワクチンを必ず受けましょう。
室内飼いでも、飼い主さんが外からウイルスや細菌を持ち帰って感染してしまう可能性もあるため、ワクチンは必ず打たなければなりません。
ノミダニ予防も同様に、定期的に行うようにしましょう。
また、性別に関わらず避妊・去勢手術を受けておくことがおすすめです。
避妊・去勢手術をしておけば、生殖器関連の病気を防げるうえ、発情期中のストレスや問題行動もなくなります。
手術をするタイミングは、かかりつけの獣医師さんとよく相談してください。
いざという時に、信頼できるかかりつけの動物病院を持つことも大切です。
信頼できる病院で定期的に健康診断を受けましょう。
猫は不調を隠そうとする習性があるので、症状が現れた時には病気が進行していることも多いです。
定期的な健康診断は、病気の早期発見につながります。
健康な成猫なら1年に1回、高齢期に入ったら半年に1回は健康診断を受けるようにしましょう。
【猫の年齢】愛猫が安心して長生きできるペット保険
猫におすすめのペット保険をご紹介!
最後に今回ペット保険アドバイザーでは猫におすすめのペット保険を2社ご紹介します。
一部PS保険は手術の補償金額が1回あたり最大10万円だったり不安な点はありますが、先天性疾患や更新時の対応が他社より優れています。
ただし、細かい補償内容や金額についてはもちろん違いがありますので必ず重要事項説明書や保険約款、パンフレットや公式HPを確認してください。
あくまで参考ですが、保険料重視であればPS保険、補償内容重視であればアニコム(ふぁみりぃ)に加入することをおすすめします。
メリット | デメリット | |
・複数回通院にも強い ・手術は一回当たり最大14万円まで補償(補償割合70%プラン) |
保険料が高い
※健康割増引制度により保険の利用状況によって割増引の適応【可】 |
|
保険料が安い | ・1つの病気に対しての限度額・回数があり (更新時にリセットされない) ・手術は一回当たり最大10万円まで |
弊社の商品の保険期間は1年間ですが、ご契約には「継続契約特約」を適用して引受をさせていただいておりますので、解約等のお申し出がない限り満期後は、原則ご契約は自動的に継続となり、終身ご継続いただけます。
※ご注意
・ご契約者または弊社より別段の意思表示があった場合には、ご契約は継続となりません。
・自動的にご契約が継続とならない場合や、商品改定により保険料、補償内容などが変更となる場合があります。
引用:重要事項説明書
罹患した病気やケガにより保険の更新をお断りしたり、更新時の補償対象外にしたり、保険料を増額にすることはございません。(※保険料の改定などがあった場合、保険料は変わります。)
ケガ、病気の原因が生じた時が保険期間内であれば、皮膚病や外耳炎等の軽度の病気から、ガンや心臓病等の重大な病気まで補償の対象となります。
補償内容やそれぞれのデメリット等がより気になる場合は下記の記事を参考にしてください。
猫の保険料を抑えて加入したい方
愛猫のために保険に入ってあげたいけど、保険料もできるだけ抑えたい方におすすめのペット保険を
ご紹介いたします。リトルファミリー少額短期保険『わんデイズ・にゃんデイズ』は「手厚い補償」を「低価格」を実現した新しい保険です。完全ペーパーレスでクレジットカード払い、Webで手続きが完了する現代にマッチした保険です。日額制限が無く免責金額の設定が無い等の大きなメリットのある反面、歯科治療などが補償されないというデメリットもあります。
また、すでに既往症や何らかの症状がある場合、加入ができない場合がございます。ペット保険は体に異変が生じない元気な時に加入しておきましょう。
- メリット
- 保険料が安い
限度額の中では日額・回数制限の設定がない
- デメリット
- 歯科治療が補償の対象外
窓口精算ができない
よくある質問
かぎしっぽの猫は寿命が短いというのは本当ですか?
長生きするネコの特徴は?
ペット保険は必要?
ペットには公的医療保険制度がありません。そのため診療費の自己負担額は100%です。
もしものときに、お金を気にせずペットの治療に専念できるよう健康なうちにペット保険に加入することをおすすめします。
また、病気になった後では加入を断られる可能性があります。
ペット保険比較表や記事を活用するのがおすすめ!
ペット保険比較アドバイザーでは、ペットに合った保険の選び方やペットの健康に関するお役立ち記事を公開しております。
記事と合わせて比較表も活用することで、ペットと飼い主様に合った保険を選ぶことができます。
また、保険会社のデメリット等も理解できるので、後悔しないペット保険選びができます。
ペット保険への加入を検討されている方はぜひご活用ください。
【ギネス認定された猫の年齢は?平均寿命や長く生きるコツについて解説!】まとめ
今回、ペット保険比較アドバイザーでは
・猫の平均寿命
・寿命が長い猫種と短い猫種
・猫に長生きしてもらう飼い方のコツ