【飼い主が解説】チワワの抜け毛事情・普段のお手入れについて解説
こんにちは!
ペット保険アドバイザー・ナエバです。
この記事ではチワワの抜け毛について解説していきます。
気になる抜け毛対策についても、実際にチワワを飼っているナエバが解説していきます。
ナエバ家では「ダブルコートのロングコートチワワ」「ポメ×柴MIX(どちらの犬種も絶賛ダブルコート)」「最強のダブルコートの雑種猫」がいます。
チワワの抜け毛事情!構造から換毛期まで
それではさっそく、まずはチワワの抜け毛の実態をみていきましょう。
チワワの毛の構造
まず、チワワの毛、というと、
・ロングコート
の2種類に分けられます。
いちばんわかりやすい、見た目の違いですね。
そしてさらに、次のパターンがあります。
このパターンは、スムース・ロングともにあるため、
②ロングコート×シングルコート
③スムースコート×ダブルコート
④ロングコート×ダブルコート
の、4種類が存在します。
毛のお手入れは、もちろんスムースコートの方がロングコートより手軽です。
ですが、それ以上に、シングルコートとダブルコートの違いでかなり左右されますので、手軽さの順序は上記の順番通りとなります。
つづいて、お手入れの基準を決めるシングルコートとダブルコートについて、詳しく説明します。
シングルコートについて
シングルコートのチワワに換毛期はありません。そのため毛が抜けることも少ないです。
表面のメインの毛→オーバーコートと言います。それしか生えていないため、通気性もよく、暖かい地域の犬種にみられるパターンです。
チワワの祖先は、メキシコのテチチという犬と言われており、温暖な地域の犬種だと推測されています。
品種改良の過程で、「シングルコート」「ダブルコート」2種類の毛皮をもつチワワが生まれたといわれています。
「諸説あり」です。一番濃厚な説をご紹介しています。
ダブルコートについて
ダブルコートのチワワには換毛期があります。そのため毛が抜けることが多い品種です。
ダブルコートのチワワは、【オーバーコート(上毛)】と【アンダーコート(下毛)】をもっています。
保温・保湿に強い品種であり、寒い地域原産の犬種に多く見られる特徴です。
そしてダブルコートのチワワには、人間の衣替えと同じように、毛が生え代わる「換毛期」が存在します。
チワワの換毛期は春と秋
シングルコートのチワワには換毛期がなく、ダブルコートのチワワには換毛期があります。
日本では春と秋の年2回「換毛期」があります。
春の換毛期は、その前の冬用の毛皮を脱ぎ捨てることになります。そのため1年の中でも一番抜け毛が多くなる時期になります。
秋の換毛期は、夏用の毛を脱ぎ捨て、冬用の毛が生え代わります。春に比べると抜け毛は少ないです。
この毛が抜ける時期を、「抜け毛対策期間」として、しっかり対策すれば乗り越えられます。
もちろん換毛期だけじゃなく、普段から心がけておきたい「お手入れ方法・抜け毛対策」。
実際にチワワを飼っている筆者が解説していきます。
抜け毛に悩まされない!基本の対策
換毛期だけではなく、普段からスケジュールにしておいたりなど習慣化しておくと、換毛期もこわくありません。
そんな基本のお手入れは
②シャンプー
③コロコロ
④お洋服もあり
ダブルコートのロングコートチワワと、ポメ×柴MIX(どちらの犬種も絶賛ダブルコート)、最強のダブルコートの雑種猫がいるナエバ家でも、実際に対策しています。
【チワワの抜け毛】対策①ブラッシング
基本中の基本です。
間違った使い方さえしなければ、ブラッシングは犬にとって最高のメンテナンスです。
②毛玉を防止する
③汚れを取り除ける
④皮膚の血行がよくなる
⑤スキンシップになる
⑥異変の早期発見
⑦見た目がきれいになる
…ざっとあげても、こんなにもメリットがあります。
間違った使い方をしない、といっても、難しいことはありません。
②力をいれすぎない(自分の腕などで試して、痛くない程度に)
③犬に合わせたブラシを使う
※これからご説明します
この3点を意識しましょう。
③の「犬に合わせたブラシ」ですが、以下を参考にしてください。
シングルコート | ダブルコート | |
短毛種 | ラバーブラシ | 短毛用スリッカーブラシ ラバーコーム |
長毛種 | ピンブラシ 長毛用スリッカーブラシ コーム ラバーブラシ |
長毛用スリッカーブラシ コーム ラバーブラシ |
こちらは、ブラシの参考画像です。
アンダーコート専用です。長毛種用と短毛種用があるので、気をつけて選びましょう。
力を入れすぎると皮膚を傷つけるので、優しく、毛の流れに沿って使用しましょう。
面白いように古いアンダーコートが取れますが、やりすぎるとまだ抜けていない毛もこそぎ取ってしまうので、様子を見ながら使用してください。
細かい針金状のブラシです。
力を入れすぎると皮膚を引っ掻いてしまうし、ブラシも曲がってしまいます。力を入れずに、毛の流れに沿って把手の方に引く向きで使用してください。
このブラシの先が丸くなっているものが、ピンブラシです。
汚れを取り除いたり、毛の流れを整えて艶を出すのに役立ちます。
馬や豚など、動物の毛で作られているので、この名がついています。
ゴムでできていて、マッサージ効果も得られます。
シングルコートの短毛種など、毛が少なくて皮膚にすぐ届いてしまう子は基本ラバーブラシを使用してあげてください。
①基本は背中からゆっくりと、毛の流れに沿ってブラッシング
②頭の毛は非常に柔らかいので、毛種にかかわらず、ラバーブラシで!
③脚や尻尾などは、長毛種は絡みやすい毛質になっていることが多いので、スリッカーやピンを使うときは特にゆっくりと
④お腹は毛が薄く、皮膚が特にデリケート。ラバーブラシで優しく
⑤シングルコートの短毛種は、最後に濡れタオルでさっと拭いてあげてもいいです
【チワワの抜け毛】対策②シャンプー
サロンでもおうちでもどちらでもOK、シャンプーも大切なお手入れです。
目安は月に1〜2回です。チワワは皮膚がデリケートなので、頻度のあげすぎには注意してください。
シャンプーもメリットがたくさん!適正な温度で、優しくマッサージしてあげてくださいね。
人間の肌と犬の肌は根本的に全然違います。
また、香料の面でも、人間用のシャンプーではかなり香りが強いです。場合によっては、香りが強いストレスを与えかねないので、そういう意味でもタブーです。
犬用シャンプーも、安価なものから高価なオーガニックのものまで多種多様にありますが、原則、ちゃんと犬用であれば問題ありません。
あとは、飼い主さんのこだわりや、ワンちゃんに合うか合わないかで選んでください。
シャンプータイムが苦手なワンちゃんには、一度の手間で済むような、コンディショナーと一体型のものが良さそうです。
シャンプー前にブラッシングをして、汚れや絡みを取り除いておく
②温度は37〜38℃、人間の肌で少しぬるいかなというくらいがベスト
③いきなり上からシャワーをかけずに、最初は足先の方から濡らしていく
④全身をしっかり湿らせる(ダブルコートはお湯を揉み込むように)
⑤シャンプーは直接つけず、手で泡立ててから
⑥優しくマッサージするように。話しかけながら洗うと、スキンシップに
⑦すすぎ残しは皮膚炎や悪臭の元!しっかりと丁寧にすすぐ
⑧すすぎ終えたら、手早くタオルドライ(チワワでもバスタオル2枚くらい使いたいところ)
⑨ドライヤーを使う場合は、つい近づけすぎて火傷させないように注意!
シャンプーの手順の参考にしていただければうれしいです。
【チワワの抜け毛】対策③コロコロ
犬だけにとどまらず、動物と暮らすなら必須アイテムです。
お洋服やカーペット、ソファなどについた毛を取るのはもちろん、例えば、ワンちゃんの寝床には常にタオルやシーツなどを敷いておき、それをまめに取り替えるだけでも抜け毛の広がりを抑えられます。
そのタオルを、お洗濯する前にコロコロ。
お洋服も意外と毛がついていますので、お洗濯前に軽くコロコロ。
(これ、効きます!)
車の中もコロコロ。
(ワンちゃんを乗せていなくても、洋服についた毛が意外と入り込んでいたりします)
原始的な方法ではありますが、これが意外と違いが出るんです。
ナエバ家には、粘着タイプの大きいコロコロ・小さいコロコロ、エチケットブラシ型のコロコロの3種類がリビングに常備されています。なんとなく暇があると、コロコロ転がしています。
ひっつくところがないくらい粘着コロコロを転がし切ると、新しく剥がすとき、妙な達成感があって楽しいです。笑
【チワワの抜け毛】対策④お洋服
小さな体に大きな目のチワワは、それだけでぬいぐるみのような可愛さ。
なので、お洋服を着せている方も多いですね。
チワワは寒さに弱い犬種なので、冬場は寒さ対策にもなっています。
そして実は、お洋服を着せることは抜け毛対策にも非常に有効!
お洋服を着ている間は毛が抜け落ちにくいですし、脱がせた時に軽いブラッシング&お洋服コロコロで、かなりの抜け毛を回収できます。
お出かけ時には、エチケットとしても心がけたいところです。
②サイズは適正なものを!(小さすぎると体を締め付けてしまい、大きすぎると転倒など事故の元に)③ストレスにもなるので様子を見て、着せっぱなしはダメ
④ダニなどの温床にもなるので、清潔にお洗濯したものを
以上の点に気をつけて、上手に活用しましょう。
普段からの観察は重要!その抜け毛、病気かも!?
ここまで、チワワの毛の構造・抜け毛対策、についてお話をしてきました。
確かに、お掃除の手間や衛生面で、抜け毛は困りものです。
けれど、それはワンちゃんを迎えて暮らしていく上で、パパさんママさんである私たちがしてあげるべきお世話です。愛犬が元気で幸せでいてくれれば、それが一番です。
問題は…その抜け毛が「病気のサイン」の場合!
わかりやすい皮膚疾患な場合もあれば、体の内部で起こっている危険な病気のサインな場合もあるのです。
ちょっと見てみましょう。
【チワワの抜け毛からわかる病気】①皮膚病
アトピー性皮膚炎、ダニなどによる疥癬、薬物などでの化学反応、皮脂バランスが崩れての湿疹…などがこれに当たります。
皮膚病が原因で脱毛している場合には、見た目ですぐに発見しやすいです。
日頃のブラッシングの際に。また、体を撫でるなどのスキンシップの際に注意をしておきましょう。
基本的には外用薬で対応することがほとんどですが、原因によっては点滴や注射などでの治療になることもあります。
詳しくは下記の記事でも解説していますので、気になるかたはぜひ参考にしてください。
【チワワの抜け毛からわかる病気】②クッシング症候群
副腎質ホルモンの分泌異常で起こります。
体の両側、対照的に脱毛するのが特徴です。
放置しておくと、糖尿病や心臓病など他の疾患を引き起こす恐れがあり、最悪の場合それらの合併症で死んでしまうこともあります。
治療は原因にもより、腫瘍が原因での分泌以上の場合は外科手術になりますが、ほとんどの場合はホルモンの分泌をコントロールする投薬治療です。
【チワワの抜け毛からわかる病気】③甲状腺機能低下症
甲状腺から分泌されるホルモンの分泌異常(減少)で起こります。
代謝の重要なサイクルを担っているのが甲状腺ホルモンであるため、そのホルモンが減少してしまうことで、基本的な代謝機能が低下。
運動を嫌がるようになったりなど、だるそうになるのも特徴です。
基本的には、ホルモン剤を投与する治療になります。
【チワワの抜け毛からわかる病気】④パターン脱毛症
チワワにも比較的多い疾患で、明確な原因はまだ解明されていません。遺伝的なものが強い、と言われています。
左右対称に脱毛しますが、多い箇所は、耳・鼻先・首周り・胸・お腹、その他尻尾の周辺にも起こります。
ホルモン剤の投与で対応しますが、ワンちゃんによっては効果がない場合もあります。
基本的には、投薬で症状を止めても、あくまで見た目的な問題でしかないため、ワンちゃんの負担になると判断された場合には投薬治療は行われないことが多いようです。
症状として抜け毛が起こる病気はこれだけではありませんが、外的なものが原因でない脱毛の場合は、ホルモン異常が原因なことが多いようですね。
人間でも、ホルモン異常が起こると、大変体がつらく、苦しいものです。
普段からの観察を通して、早期発見に繋げていきましょう。
【チワワの保険】ペット保険の比較・選び方のポイント
ここではチワワに合ったペット保険の比較・選び方について解説します。
全てのペット保険で補償の対象外である去勢の費用等の項目は除き、あくまで保険会社・プランで差別化になるポイントに絞って解説します。
他サイトのようなランキング形式ではなく、あくまでチワワ目線で解説していきます。
チワワのペット保険加入の選び方のポイント
・膝蓋骨脱臼
・てんかん
・チェリーアイ
・加入後に発見された先天性、遺伝性疾患②てんかんや心臓病に手厚い補償がされるか
・加入後に発見された先天性・遺伝性疾患が補償するかどうか
・更新時に「特定の傷病や部位を補償の対象外とない」かどうか③通院・入院・手術を補償するペット保険の中でも手術は他社より手厚いか
選ぶポイント①チワワのなりやすい病気が補償されるか確認しよう
上記に記載しているチワワがなりやすい病気のうち、ペット保険会社によっては補償されない病気や傷病がいくつか存在します。
チワワのためを思うなら、これらの病気が補償されるペット保険に加入するのが無難です。
特にパテラは要注意です。アニコム損保「家庭どうぶつ白書2019」によるパテラの手術の平均費用は22万711円となっており、高額な治療費になる可能性が高いです。
【チワワのなりやすい病気のうち補償の対象かどうか注意すべき病気】
・てんかん
・チェリーアイ
選ぶポイント②加入後の発症した先天性疾患や更新時の対応に注意
チワワはてんかんや水頭症の脳関連の病気になる可能性が高く、先天的なものである可能性も決して低いわけではありません。
また、僧帽弁閉鎖不全症等の心臓病にかかりやすく、上記のてんかんも含めて、完治させることが難しい病気や疾患にもなりやすいです。
そのためチワワのためにペット保険加入するのであれば下記の項目にも注意しましょう。
・更新時に「特定の傷病や部位を補償の対象外とすることがない」かどうか
選ぶポイント③通院・手術・入院を補償するペット保険の中でも手術に手厚い保険がおすすめ
・日額制限がないペット保険
のいずれかを選ぶことをおススメします。
フルカバー型の中で手術補償の最大金額(回)はアイペット(うちの子)15万円 アニコム(ふぁみりぃ)14万円です。
ペット&ファミリーを代表する日額制限が無いタイプのペット保険も手術補償に強いといえるのですが、その理由については下記の記事で解説していますので、ぜひ参考にしてください。
チワワにおすすめのペット保険をご紹介!
最後に今回ペット保険アドバイザーではチワワにおすすめのペット保険を2社ご紹介します。
おすすめの理由としては上記で説明したチワワのペット保険の選び方ポイントや条件をすべて満たしているからです。
一部PS保険は手術の補償金額が1回あたり最大10万円だったり不安な点はありますが、先天性疾患や更新時の対応が他社より優れています。
ただし、細かい補償内容や金額についてはもちろん違いがありますので必ず重要事項説明書や保険約款、パンフレットや公式HPを確認してください。
あくまで参考ですが、保険料重視であればPS保険、補償内容重視であればアニコム(ふぁみりぃ)に加入することをおすすめします。
メリット | デメリット | |
・複数回通院にも強い ・手術は一回当たり最大14万円まで補償(補償割合70%プラン) |
保険料が高い
※健康割増引制度により保険の利用状況によって割増引の適応【可】 |
|
保険料が安い | ・1つの病気に対しての限度額・回数があり (更新時にリセットされない) ・手術は一回当たり最大10万円まで |
弊社の商品の保険期間は1年間ですが、ご契約には「継続契約特約」を適用して引受をさせていただいておりますので、解約等のお申し出がない限り満期後は、原則ご契約は自動的に継続となり、終身ご継続いただけます。
※ご注意
・ご契約者または弊社より別段の意思表示があった場合には、ご契約は継続となりません。
・自動的にご契約が継続とならない場合や、商品改定により保険料、補償内容などが変更となる場合があります。
引用:重要事項説明書
罹患した病気やケガにより保険の更新をお断りしたり、更新時の補償対象外にしたり、保険料を増額にすることはございません。(※保険料の改定などがあった場合、保険料は変わります。)
ケガ、病気の原因が生じた時が保険期間内であれば、皮膚病や外耳炎等の軽度の病気から、ガンや心臓病等の重大な病気まで補償の対象となります。
補償内容やそれぞれのデメリット等がより気になる場合は下記の記事を参考にしてください。
補足:先天性疾患が発症する前に!遅くとも7.8歳までには加入しよう
ペット保険は、加入する前に発症している先天性疾患や既に発症している病気や疾患は補償の対象外となります。
そのため、病気になってから保険に加入しようとしても、肝心のその病気の治療費は補償の対象外になってしまいます。
また、加入後に発見できた病気であっても先天性疾患を補償の対象外としているペット保険や、慢性疾患にかかると更新できない保険もあります。
また一般的にペット保険では8~12歳で新規加入年齢を設定していることがほとんどです。早いところでは7歳で新規加入を締め切るペット保険もあります。
「健康なうちに加入しないと意味がない」「また年齢制限に引っかからないから保険の選択肢が広がる」という意味で遅くとも7~8歳までにはペット保険の加入、少なくとも検討をすることをおすすめします。
補足ですが、アニコムやプリズムコールではシニア向けのペット保険商品もあります。
高齢・シニア向けのペット保険については下記の記事でも解説していますのでぜひ参考にしてください。
チワワの「もしも」に備えて・・・
抜け毛から見つかることがある病気のお話をしました。
前の項でお話しした病気の場合は、ほとんどが通院で治療することになるものです。
通院治療は何日間かに及ぶ場合が多く、その都度、診察料もかかります。
そして残念ながら、ペットには公的な保険制度がありません。そのため治療費の自己負担額は100%です。
もしもの時に、お金を気にせずペットの治療に専念できるよう、健康なうちにペット保険に入ることをおススメします。
ペット保険比較アドバイザーでは、ペットに合った保険の選び方やペットの健康に関するお役立ち記事を公開しております。
記事と合わせて比較表も活用することで、ペットと飼い主様に合った保険を選ぶことができます。
ペット保険への加入を検討されている方はぜひご活用ください。