ビーグルがなりやすい病気は?目の病気や遺伝性疾患について解説!
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この記事では
・ビーグルのなりやすい病気の治療法について
・ビーグルのなりやすい病気の対策
ビーグルがなりやすい病気①椎間板ヘルニア
ビーグルは「椎間板ヘルニア」になりやすい犬種です。
椎間板ヘルニアは背骨の間にある椎間板というクッションが何らかの原因により飛び出てしまい神経を圧迫してしまう病気です。
症状として「歩行障害」「下半身麻痺」「腰の痛み」などがあげられます。
椎間板ヘルニアは進行してしまうと歩くことができなくなる可能性もあるためできるだけ早く動物病院を受診することが望ましいです。
治療法
椎間板ヘルニアは初期段階であれば「ステロイドを投薬」することで様子を見ます。
進行すると入院管理で投薬治療や手術などが必要になります。
対策
椎間板ヘルニアの対策として「激しい運動を控える」「適切な体型を保つ」「腰に負担をかける行動の制限」などがあげられます。
激しい運動とはフリスビーやアジリティーなどの体を動かす運動です。
ジャンプなども腰に負担をかけるためソファーや階段の上り下りなどはさせないように環境を整えます。
さらに適切な体型を保つためにも適切な食事量、適切な運動を心がけましょう。
【補足:椎間板ヘルニアの実際の治療費】
期間/回 | 合計治療費 | |
通院 | 9日 | 133,830円 |
入院 | 7日 | 114,200円 |
手術 | 1回 | 182,420円 |
合計金額 | 430,450円 |
※PS保険での実際の保険金請求額を参考にした金額になります。
ビーグルがなりやすい病気②糖尿病
ビーグルは「糖尿病」になりやすい犬種です。
糖尿病はインスリンというホルモンが不足することで血糖値が上昇する病気です。
糖尿病の原因はインスリンが分泌されなくなった「依存性糖尿病」とインスリンの働きが弱くなる「インスリン非依存性糖尿病」があります。
症状として「多飲多尿」「尿量の増加」「食欲の増加」「体重減少」などがみられます。
治療法
糖尿病の治療法は「インスリン注射」などです。
基本的に一生涯注射をうつため病気と向き合っていくことが必要です。
治療をすすめながら食事内容や運動量なども大切になるため、かかりつけの獣医師さんと診療方針をしっかり相談しましょう。
対策
糖尿病の対策として「適切な体型を維持」「適切な食事や運動」などがあげられます。
肥満にならないように適切な食事や運動を心がけましょう。
一度太ってしまうと痩せるまでにはかなりの時間がかかります。
日頃から肥満にならないように注意しましょう。
ビーグルがなりやすい病気③ 白内障
ビーグルは「白内障」になりやすい犬種です。
白内障とは目の水晶体が白く濁る病気で「視力の低下」「物にぶつかる」などの症状がみられます。
「老化」だけでなく「糖尿病」「その他の病気」から発症する場合もあるため注意しましょう。
治療法
白内障の治療法は「点眼薬や内服薬の処方」などです。
白内障の治療は基本的に進行を遅らせるためのものになるため完治することはありません。
完治させるためには手術により水晶体を交換するなどが必要ですが、手術ができる動物病院が限られているため難しいです。
他の病気から発症している場合はその病気の治療が必要となります。
対策法
白内障の対策は特にありません。
そのため早期発見早期治療が大切です。
【補足:白内障・ブドウ膜炎(左目)の実際の治療費】
期間/回 | 合計治療費 | |
通院 | 6日 | 45.400円 |
入院 | 5日 | 114,600円 |
手術 | 1回 | 249,200円 |
合計金額 | 409,200円 |
※PS保険での実際の保険金請求額を参考にした金額になります。
ビーグルがなりやすい病気・症状4. クッシング症候群
ビーグルは「クッシング症候群」になりやすい犬種です。
クッシング症候群とは副腎皮質ホルモンが過剰に分泌されることで引き起こされる病気です。
症状として「多飲多尿」「腹部膨満」「筋肉の減少」「対照的な脱毛」などがみられます。
クッシング症候群は自然に発症するケースと副腎皮質ホルモン製剤の長期投与により引き起こされる医原性があります。
治療法
クッシング症候群の治療法は「内服薬の投与」などです。
血液検査を行い検査の結果により内服薬の量を調節し投薬を行います。
基本的に一生涯内服を飲まなければいけないため注意が必要です。
腫瘍が原因の場合は「手術」や「放射線治療」を行うこともあります。
対策
クッシング症候群の対策はありません。
何か気になる症状があれば動物病院を受診しましょう。
ビーグルがなりやすい病気⑤ てんかん
ビーグルは「てんかん」になりやすい犬種です。
てんかんとは何らかの原因によりけいれん発作が起きる病気です。
脳に何らかの異常が見られる場合となんの異常も見られない場合もあります。
症状には「全身性発作」「部分発作」があります。
進行すると全身性発作が続きけいれんがおさまらずに意識を失ってしまう可能性もあります。
治療法
てんかんの治療法は「抗てんかん薬の投薬」などです。
定期的に血液検査を行い抗てんかん薬の量を決め投薬します。
発作を抑えるために内服薬を与えるため途中で与えなくなってしまうとてんかん発作が悪化してしまうため注意が必要です。
対策
てんかんの対策は特になく早めに発見することが望ましいです。
いつもと様子がおかしい場合は早めに動物病院を受診し相談することをおすすめします。
ビーグルがなりやすい病気・症状6. 皮膚病
ビーグルは「皮膚病」になりやすい犬種です。
皮膚病は「細菌」「真菌」「寄生虫」「アレルギー」などが原因で引き起こされます。
症状として「皮膚の痒みや赤み」「フケ」「脱毛」「炎症」などがみられ、痒みがひどい時はぐっすり眠ることができないほどです。
皮膚炎は進行すると完治までに時間がかかるため早く動物病院を受診しましょう。
治療法
皮膚炎の治療法は「内服薬の投与」「薬用シャンプー」などです。
皮膚炎は皮膚を清潔に保つことが必要になるためブラッシングや薬用シャンプーなどを行う必要があります。
さらに高栄養な食事や十分な睡眠をとれるように心がけましょう。
対策
皮膚炎の対策として「掃除」「皮膚のお手入れ」などがおすすめです。
犬が生活する場所はこまめに掃除を行い清潔を保ちましょう。
さらに定期的にシャンプーをすることで皮膚や被毛を清潔にすることも大切です。
ビーグルがなりやすい病気⑦膝蓋骨脱臼
ビーグルは「膝蓋骨脱臼」になりやすい犬種です。
膝蓋骨脱臼は後ろ足の膝にある膝蓋骨が脱臼することで引き起こされます。
原因は先天性と後天性があり症状が進行すると「足をあげて歩く」「歩行障害」「足の痛み」などがみられます。
治療法
膝蓋骨脱臼の治療法は「内服薬の投与」「手術」などです。
グレードや症状によっては手術が必要となりますが、あまりに進行している場合は手術ができないこともあるため早めに治療を受けましょう。
アニコム損保「家庭どうぶつ白書2019」によると、パテラの手術の平均費用は22万711円となっています。
対策
膝蓋骨脱臼の対策として「足に負担をかけない」ことが大切です。
床に滑り止めマットを活用することやソファーや階段の上り下りなどは注意しましょう。
ビーグルがなりやすい病気⑧ 外耳炎
ビーグルは「外耳炎」になりやすい犬種です。
外耳炎は外耳道に炎症が起こることで引き起こされます。
原因として「細菌」「真菌」「寄生虫」などがあげられ「耳の痒み」「耳垢の増加」「耳が臭い」などの症状がみられます。
治療法
外耳炎の治療法は「耳洗浄」「点耳薬や内服薬の投与」などです。
原因に合わせて点耳薬や内服薬が処方されますが、寄生虫の場合は駆虫薬が処方されます。
対策
外耳炎の対策として「耳のお手入れ」がおすすめです。
定期的に耳の中を確認し汚れが見られる場合はコットンなどで拭き取ります。
耳の奥の汚れは取り除かず動物病院できれいにしてもらいましょう。
ビーグルがなりやすい病気⑨涙やけ
ビーグルは「涙やけ」になりやすい犬種です。
涙やけは何らかの原因により涙が目から溢れてしまうことにより引き起こされます。
原因として涙量の増加しているケースと涙の管に何らかの原因があるケースがあります。
涙やけは放置すると被毛が変色してしまうため早めに対処してあげましょう。
対処法
涙やけの対処法は「涙を拭き取ること」や「マッサージ」などです。
涙が出ている時には清潔なコットンで優しく拭き取り清潔な状態になるようにします。
さらに目周りを優しくマッサージすることもおすすめです。
涙やけは目に原因がある場合眼科疾患を引き起こす可能性もあるため目に異常が見られる場合は早めに動物病院を受診しましょう。
対策
涙やけの対策としては「問題を解決する」ことです。
涙やけの原因は何か突き止め治療を受けます。
涙やけはドッグフードが原因となるケースもあるため、食事を変更してみることもおすすめです。
ビーグルにおすすめの保険は?
ここではビーグルに合ったおすすめのペット保険、比較・選び方について解説します。
全てのペット保険で補償の対象外である去勢の費用等の項目は除き、あくまで保険会社・プランで差別化になるポイントに絞って解説します。
他サイトのようなランキング形式ではなく、あくまでビーグル目線で解説していきます。
【ビーグルのペット保険加入の選び方のポイント】
・椎間板ヘルニア
・涙やけ
・てんかん
・膝蓋骨脱臼(パテラ)②加入後に発症した先天性、遺伝性疾患が補償されるか
③通院・手術・入院を補償するフルカバー型のペット保険の中でも手術は他社と比較しても手厚いか
④更新の際に「来年度からの傷病や部位補償の対象外」とする可能性がないか
①ビーグルのなりやすい病気が補償されるか確認
ペット保険は保険会社によって補償する病気や、補償の対象外となる項目が異なります。
中にはビーグルがなりやすい高額治療が必要なパテラを補償の対象外としているペット保険も存在します。例えば「プリズムコール」や「日本ペット少額短期保険:いぬとねこの保険」ではパテラもてんかんも補償の対象外です。
特に下記の傷病・疾患は保険会社によって補償されるかが異なりますので、必ず保険約款や重要事項説明書を確認することをおすすめします。
また公式HPでも「保険金のお支払いできない事例」の中に記載されていることがほとんどですので必ず確認しましょう。
【ビーグルがなりやすい病気で補償の対象外か確認すべき病気】
・涙やけ
・てんかん
・膝蓋骨脱臼(パテラ)
②加入後に発症した先天性、遺伝性疾患が補償されるか
ビーグルがなりやすい、「椎間板ヘルニア」「白内障」「てんかん」は先天性、遺伝性の要素も大きい疾患です。
全てのペット保険で加入前に発症している先天性、遺伝性疾患は基本的には補償の対象外となってしまいますが、加入後に発症した先天性、遺伝性疾患を補償するかどうかは保険会社によって異なります。
こちらも併せて公式HP内の「保険金をお支払いできない事例」や保険約款・重要事項説明書を確認しましょう。
せっかく保険に加入するのであれば、ビーグルのためにも万全な備えができるようにしましょう。
③通院・手術・入院を補償するフルカバー型のペット保険の中でも手術補償の手厚さを重視するのがおすすめ
ビーグルがなりやすい病気である「糖尿病」「てんかん」は長期もしくは複数回の治療が必要になる疾患です。また「膝蓋骨脱臼(パテラ)」や「椎間板ヘルニア」は外科手術を伴う高額治療が必要になる傷病です。
そのため、○○には「通院・手術・入院を補償するフルカバー型のペット保険」に加入することがおすすめです。
また、膝蓋骨脱臼(パテラ)は平均手術費用が約22万円、椎間板ヘルニア、白内障であれば40万円程度かかることもあることから、ビーグルにはフルカバー型の中でも手術補償が他社より手厚いペット保険に加入することをおすすめします。
特に
④更新の際に「来年度からの傷病や部位補償の対象外」とする可能性がないか
ほとんどのペット保険が一年契約となっており、契約を毎年更新していくことで終身の補償となっています。
つまり、ペット保険に加入すると毎年契約更新の審査があります。
中には「前年度にかかった傷病や慢性疾患」等の、特に治る見込みが少ない、再発の可能性が高い慢性疾患を、更新の際に「来年度から補償の対象外とします。」と条件を付け加えてくる保険会社があります。
もちろん中には「更新の際に条件を付け加えることはありません」といった記載をしているペット保険もあります。
ビーグルがなりやすい「糖尿病」や「てんかん」は長期的な治療が必要になります。
そのため、上記のようなペット保険だと更新時の際に「来年度から泌尿器疾患は補償の対象外とします」といった条件を付けられる可能性があります。
そのため、加入を検討しているペット保険会社の「更新時の対応」についても必ず確認することをおすすめします。
また、ペット保険比較アドバイザーではそういった情報も一つの記事内でまとめていますのでぜひ一度ご確認ください。
ビーグルにおすすめのペット保険をご紹介!
最後に、今回ペット保険比較アドバイザーではビーグルにおすすめのペット保険を2社ご紹介します。
おすすめの理由としては上記で説明したビーグルのペット保険の選び方、ポイントや条件をすべて満たしているからです。
一部PS保険は手術の補償金額が1回あたり最大10万円だったり不安な点はありますが、先天性疾患や更新時の対応が他社より優れています。
ただし、細かい補償内容や金額についてはもちろん違いがありますので必ず重要事項説明書や保険約款、パンフレットや公式HPを確認してください。
あくまで参考ですが、保険料重視であればPS保険、補償内容重視であればアニコム(ふぁみりぃ)に加入することをおすすめします。
メリット | デメリット | |
![]() |
・複数回通院にも強い ・手術は一回当たり最大14万円まで補償(補償割合70%プラン) |
保険料が高い
※健康割増引制度により保険の利用状況によって割増引の適応【可】 |
![]() |
保険料が安い | ・1つの病気に対しての限度額・回数があり (更新時にリセットされない) ・手術は一回当たり最大10万円まで |
![](https://pet-4k.jp/wp-content/uploads/2022/06/アニコム ロゴ-300x225.png)
弊社の商品の保険期間は1年間ですが、ご契約には「継続契約特約」を適用して引受をさせていただいておりますので、解約等のお申し出がない限り満期後は、原則ご契約は自動的に継続となり、終身ご継続いただけます。
※ご注意
・ご契約者または弊社より別段の意思表示があった場合には、ご契約は継続となりません。
・自動的にご契約が継続とならない場合や、商品改定により保険料、補償内容などが変更となる場合があります。
引用:重要事項説明書
![PS保険のロゴ](https://pet-4k.jp/wp-content/uploads/2021/11/ps_logo-1-300x225.webp)
罹患した病気やケガにより保険の更新をお断りしたり、更新時の補償対象外にしたり、保険料を増額にすることはございません。(※保険料の改定などがあった場合、保険料は変わります。)
ケガ、病気の原因が生じた時が保険期間内であれば、皮膚病や外耳炎等の軽度の病気から、ガンや心臓病等の重大な病気まで補償の対象となります。
補償内容やそれぞれのデメリット等がより気になる場合は下記の記事を参考にしてください。
補足:先天性疾患が発症する前に!遅くとも7.8歳までには加入しよう
ペット保険は、加入する前に発症している先天性疾患や既に発症している病気や疾患は補償の対象外となります。
そのため、病気になってから保険に加入しようとしても、肝心のその病気の治療費は補償の対象外になってしまいます。
また、加入後に発見できた病気であっても先天性疾患を補償の対象外としているペット保険や、慢性疾患にかかると更新できない保険もあります。
また一般的にペット保険では8~12歳で新規加入年齢を設定していることがほとんどです。早いところでは7歳で新規加入を締め切るペット保険もあります。
「健康なうちに加入しないと意味がない」「また年齢制限に引っかからないから保険の選択肢が広がる」という意味で遅くとも7~8歳までにはペット保険の加入、少なくとも検討をすることをおすすめします。
補足ですが、アニコムやプリズムコールではシニア向けのペット保険商品もあります。
高齢・シニア向けのペット保険については下記の記事でも解説していますのでぜひ参考にしてください。
よくある質問
ビーグルはどんな性格?
ビーグルの平均寿命は?
ペット保険は必要?
ペットには公的な保険制度がありません。そのため治療費の自己負担額は100%です。
もしもの時に、お金を気にせずペットの治療に専念できるよう健康なうちにペット保険に入ることをおススメします。
また、病気になった後では加入を断られる可能性があります。
ペット保険比較表や記事を活用するのがおすすめ!
ペット保険比較アドバイザーでは、ペットに合った保険の選び方やペットの健康に関するお役立ち記事を公開しております。
記事と合わせて比較表も活用することで、ペットと飼い主様に合った保険を選ぶことができます。
また、保険会社のデメリット等も理解できるので、後悔しないペット保険選びができます。
ペット保険への加入を検討されている方はぜひご活用ください。
【ビーグルについて知ろう!なりやすい病気・ケガ】まとめ
今回、ペット保険比較アドバイザーでは
・ビーグルのなりやすい病気の治療法について
・ビーグルのなりやすい病気の対策