ビーグルの平均寿命は12~15歳と中型犬の中で比較的長生きの犬種でギネス記録では28歳です。ビーグルは垂れ耳のため外耳炎等にもなりやすく、椎間板ヘルニア等にもなりやすいです。
この記事では
・ビーグルの平均寿命
・ビーグルのかかりやすい病気
・ビーグルを長生きさせる秘訣
ビーグルの平均寿命は12~15歳と中型犬の中で比較的長生きの犬種でギネス記録では28歳です。ビーグルは垂れ耳のため外耳炎等にもなりやすく、椎間板ヘルニア等にもなりやすいです。
この記事では
ビーグルの歴史は紀元前までさかのぼります。祖先は古代ギリシアでウサギ狩りに使われていたハウンド種だとされています。
その後ヨーロッパに渡り品種改良が行われ、現在のビーグルになりました。
ビーグルは狩猟犬だったこともあり、筋肉が引き締まったがっしりとした体格です。理想体高は33~40㎝とされています。
ビーグルの被毛は短く光沢感があります。被毛にはさまざまな毛色の種類がありますが、特徴的なものに以下のものがあります。
ビーグルは優れた嗅覚があり狩猟犬として使われていますが、現在では麻薬などの検疫探知犬としても活躍してます。
人懐こくて甘えん坊、人見知りをせずに好奇心が高い性格のビーグルは、家族以外の他人や他の犬とも仲良くできます。ただし、おとなしくするのが苦手な一面もあります。
狩猟犬の本能から噛み癖や吠え癖があり、さみしがりやでいたずら好きです。そのため長時間の留守番は不得意な子が多いです。
頭の賢い犬種ではあるのですが、しつけは根気よく教えるようにしましょう。
ビーグルの平均寿命は12~15歳です。ビーグルは先天的な病気にかかりにくいことから比較的長生きしやすい中型犬だとされています。
ただしペットの寿命は生活環境によって大きく異なります。長生きしてもらうためには、犬の生活環境を整えてあげることがとても重要です。
ビーグルの平均寿命が12~15歳考えると、人間の年齢に換算した場合68~80歳程度だと考えられます。
ビーグルの最高齢は28歳です。これは人間の年齢に換算すると148歳まで生きたことになります。
ちなみにギネス記録だと、オーストラリアン・キャトル・ドッグという犬種の29歳5ヶ月です。約20年間牧羊犬として働き続けました。
この29歳5か月という記録は、90年以上たった今でも塗り替えられていません。
ビーグルは先天的な病気になりにくい犬種ですが、それでもかかりやすい病気は存在します。
少しでも普段と違う感じがしたら、すぐに病院に連れて行ってあげましょう。
背骨の骨と骨の間にあるクッションの役目をするゼリー状のものが椎間板です。この椎間板が何らかの原因ではみだしてしまうのが椎間板ヘルニアと言います。
椎間板ヘルニアには以下のような症状が現れます。
軽症のときはあまり動かないくらいなのでなかなか気づきにくいかもしれません。
病状が進むと四肢に麻痺が出てくるため、立ち上がることが難しくなります。
治療方法は軽症の場合は投薬で様子を見ますが、重症の場合は手術で飛び出た椎間板を取り除きます。
椎間板ヘルニアで手術をする場合、7泊程度の入院と検査費も含めて15~25万円程度が必要となります。
グレードの低い椎間板ヘルニアの場合は、ステロイド投与やレーザー治療などの内科治療が行われ、費用は5~10万円程度が相場です。
加齢や激しい運動、肥満などで椎間板ヘルニアになりやすくなるので、普段の生活を十分気を付けるようにしましょう。
甲状腺から分泌されるサイロキシンとトリヨードサイロニンの分泌が少なくなる病気です。
甲状腺から分泌されるホルモンは全身の代謝に関わる役目を負っているため、甲状腺機能低下症になると以下のような症状が見られます。
甲状腺機能低下症は自己免疫不全によって発症します。治療は主に投薬で、すぐに改善することもあれば何年も治療が必要になることもあります。
特に予防法のある病気ではないので、普段の様子をしっかり確認しておきましょう。
ビーグルのように大きなたれ耳を持つ犬は耳の通気性が悪くなるため、外耳炎になりやすいです。
外耳とは音を集める耳介(垂れている耳)から鼓膜までの間を指し、その間に炎症が起こることを外耳炎と言います。
犬が外耳炎になる理由は以下のようにさまざまなものがあります。
犬が外耳炎になると以下のような症状が見られます。
治療法は耳道の洗浄や点耳薬などの投薬治療です。軽度であれば1週間程度で治ってきますが、悪化していると長期にわたって治療が必要になることもあります。
外耳炎を防ぐために、定期的に耳を掃除したり点検したりするようにしましょう。
間違った掃除方法をしないように、事前に獣医さんに相談しておくことをおすすめします。
腎臓のそばにある副腎からはコルチゾールというホルモンが分泌してます。クッシング症候群とはこのコルチゾールは大量に分泌されている病気です。
クッシング症候群になると以下のような症状が現れます。
クッシング症候群は脳下垂体の腫瘍により発症することがほとんどです。治療は腫瘍が小さければ投薬で、腫瘍が大きければ外科手術になります。
しかし、クッシング症候群は完治できる病気ではないので生涯投薬が続きます。また、外科手術はとても難しいため、受けられる病院は限られます。
白内障は目の中にありレンズの役割を果たしている水晶体が白く混濁してしまう病気です。一度白くなってしまうと元には戻らず、最終的には失明してしまいます。
白内障は以下のような症状がみられます。
ただし、白内障の初期症状時は夜など暗いところのみに視覚症状がでます。住み慣れた家では視覚に異常があることが気づきにくいかもしれません。
白内障は加齢により発症することが多いです。治療法は投薬により症状を遅らせるか外科手術をする方法の2つがありますが、リスクが高いため投薬で様子を見ることが一般的です。
てんかんは特に原因が特定できない特発性てんかんであることが多いです。てんかんは脳の障害ではありますが、脳の構造自体は正常で、一部の機能に異常が起きて発症します。
てんかんには以下のような症状が見られます。
糖尿病は膵臓から分泌されるインスリンというホルモンが何らか理由で機能しなくなり、血糖値が上昇する病気です。
糖尿病はⅠ型とⅡ型の2種類があるのですが、犬の糖尿病はⅠ型であることが多いです。これは人間の糖尿病とよく似ているものになります。
犬が糖尿病になると、以下のような症状が見られます。
糖尿病になる原因はクッシング症候群やホルモンバランスの異常などの合併症として発症したり、肥満によって発症することがあります。
症状が進み末期になると、糖尿病性ケトアシドーシスという状態になり、最悪死に至る死に至ることもあるので、糖尿病は早期に治療を開始することが重要です。
糖尿病の治療方法はインスリン注射を打つことで体内のインスリン量を増やします。糖尿病の治療は生涯にわたって必要です。
自宅で投薬することが必要なので、飼い主さんが安全に打てるように獣医さんとよく相談するようにしてください。
ビーグルにより元気に長生きしてもらうために、以下のことに気を付けるようにしてください。
日々の生活に気を配ることはとても大切です。
ビーグルは食べることが大好きでとても食欲旺盛な犬種です。そのため欲しがるだけあげてしまうとすぐに肥満になってしまいます。
肥満は犬の病気やケガの原因になってしまうので、毎日の食事管理をしっかり行うようにしましょう。
ドッグフードの裏面には体重に沿った適正量が必ず記載されています。毎日の食事はその適正量を必ず守ってください。
一度にご飯を全て食べてしまうようであれば、2~3回に分けて1日の量を上げるとよいでしょう。
また、ビーグルは嗅覚が優れているので拾い食いや盗み食いをしやすい犬種です。誤飲や誤食をしやすいので、食べ物の管理にも気を付けるようにしましょう。
ビーグルは元々狩猟犬として活躍していました。そのため体は小さいですがスタミナが多く、ある程度の運動量が必要な犬種です。
1日2回、30分以上散歩をしてあげましょう。また、週に1度程度はドッグランなどで思いっきり走らせてあげてください。それによってストレス発散でき好奇心を満たすことができます。
また、日々の散歩にも違う道を歩いたり、たまにジョギングするなど小さな変化を入れてあげるとよいでしょう。
ビーグルだけでなく、犬は日々のケアをしてあげることがとても重要です。ケアは飼い主とビーグルの大切なコミュニケーションの1つでもあります。
歯磨きなどのオーラルケアやブラッシングなどは毎日行うようにしましょう。ブラッシングはラバーブラシや銃も負うブラシを使って下さい。シャンプーは月に1度程度がよいでしょう。
日々のケアをきちんと行うことで歯周病や皮膚病、またそれ以外の病気を防ぐことや、日々と違う様子がないかどうかを確認できます。
また、ビーグルのたれ耳は耳の病気にかかりやすいので、週に1回は耳の掃除をしてあげましょう。
ビーグルは暑さにも寒さにも強い犬種です。それでも室内はエアコンなどを使い適切な温度を保ってあげてください。
また、シニア期になると体温調節が苦手になり、特に寒さに弱くなります。冬場の散歩時には暖かい服を着せてあげるようにしてください。
ビーグルの日々の健康状態を確認することはとても大事ですが、表面になかなか出てこない病気は数多くあります。
これらの病気を早期に発見するために、定期的に健康診断を受けるようにしましょう。動物病院にはワンドッグといったものも用意されているので、かかりつけの獣医に相談してみましょう。
特にシニア期と呼ばれる7歳以降は体力や免疫力が落ちてさまざまな病気にかかりやすくなります。早期に発見し治療を始めることで治る病気は数多くあります。
健康診断は年に1度は受けることをおすすめします。
ここではビーグルに合ったおすすめのペット保険、比較・選び方について解説します。
全てのペット保険で補償の対象外である去勢の費用等の項目は除き、あくまで保険会社・プランで差別化になるポイントに絞って解説します。
他サイトのようなランキング形式ではなく、あくまでビーグル目線で解説していきます。
【ビーグルのペット保険加入の選び方のポイント】
①ビーグルのなりやすい病気が補償されるか確認
・椎間板ヘルニア
・涙やけ
・てんかん
・膝蓋骨脱臼(パテラ)
②加入後に発症した先天性、遺伝性疾患が補償されるか
③通院・手術・入院を補償するフルカバー型のペット保険の中でも手術は他社と比較しても手厚いか
④更新の際に「来年度からの傷病や部位補償の対象外」とする可能性がないか
ペット保険は保険会社によって補償する病気や、補償の対象外となる項目が異なります。
中にはビーグルがなりやすい高額治療が必要なパテラを補償の対象外としているペット保険も存在します。例えば「プリズムコール」や「日本ペット少額短期保険:いぬとねこの保険」ではパテラもてんかんも補償の対象外です。
特に下記の傷病・疾患は保険会社によって補償されるかが異なりますので、必ず保険約款や重要事項説明書を確認することをおすすめします。
また公式HPでも「保険金のお支払いできない事例」の中に記載されていることがほとんどですので必ず確認しましょう。
【ビーグルがなりやすい病気で補償の対象外か確認すべき病気】
ビーグルがなりやすい、「椎間板ヘルニア」「白内障」「てんかん」は先天性、遺伝性の要素も大きい疾患です。
全てのペット保険で加入前に発症している先天性、遺伝性疾患は基本的には補償の対象外となってしまいますが、加入後に発症した先天性、遺伝性疾患を補償するかどうかは保険会社によって異なります。
こちらも併せて公式HP内の「保険金をお支払いできない事例」や保険約款・重要事項説明書を確認しましょう。
せっかく保険に加入するのであれば、ビーグルのためにも万全な備えができるようにしましょう。
ビーグルがなりやすい病気である「糖尿病」「てんかん」は長期もしくは複数回の治療が必要になる疾患です。また「膝蓋骨脱臼(パテラ)」や「椎間板ヘルニア」は外科手術を伴う高額治療が必要になる傷病です。
そのため、ビーグルには「通院・手術・入院を補償するフルカバー型のペット保険」に加入することがおすすめです。
また、膝蓋骨脱臼(パテラ)は平均手術費用が約22万円、椎間板ヘルニア、白内障であれば40万円程度かかることもあることから、ビーグルにはフルカバー型の中でも手術補償が他社より手厚いペット保険に加入することをおすすめします。
特に
ほとんどのペット保険が一年契約となっており、契約を毎年更新していくことで終身の補償となっています。
つまり、ペット保険に加入すると毎年契約更新の審査があります。
中には「前年度にかかった傷病や慢性疾患」等の、特に治る見込みが少ない、再発の可能性が高い慢性疾患を、更新の際に「来年度から補償の対象外とします。」と条件を付け加えてくる保険会社があります。
もちろん中には「更新の際に条件を付け加えることはありません」といった記載をしているペット保険もあります。
ビーグルがなりやすい「糖尿病」や「てんかん」は長期的な治療が必要になります。
そのため、上記のようなペット保険だと更新時の際に「来年度から泌尿器疾患は補償の対象外とします」といった条件を付けられる可能性があります。
そのため、加入を検討しているペット保険会社の「更新時の対応」についても必ず確認することをおすすめします。
また、ペット保険比較アドバイザーではそういった情報も一つの記事内でまとめていますのでぜひ一度ご確認ください。
最後に、今回ペット保険比較アドバイザーではビーグルにおすすめのペット保険を2社ご紹介します。
おすすめの理由としては上記で説明したビーグルのペット保険の選び方、ポイントや条件をすべて満たしているからです。
アニコムに関しては窓口精算や年一回無料で受けられる腸内フローラ測定等、付帯サービスが充実しています。
また、ペットを伴わない薬の受取ができるのはアニコムだけです。
一部PS保険は手術の補償金額が1回あたり最大10万円だったり不安な点はありますが、先天性疾患や更新時の対応が他社より優れています。
ただし、細かい補償内容や金額についてはもちろん違いがありますので必ず重要事項説明書や保険約款、パンフレットや公式HPを確認してください。
あくまで参考ですが、保険料重視であればPS保険、補償内容重視であればアニコム(ふぁみりぃ)に加入することをおすすめします。
メリット | デメリット | |
・複数回通院にも強い ・「腸内フローラ測定」等の予防型サービスも付帯 ・通院補償は一日当たり14,000円×年20日まで(補償割合70%プラン) ・窓口精算可能 ・ペットを伴わない薬の受取だけの治療費も補償 |
保険料が高い
※健康割増引制度により保険の利用状況によって割増引の適応【可】 |
|
保険料が安い | ・1つの病気に対しての限度額・回数があり (更新時にリセットされない) ・手術は一回当たり最大10万円まで |
引用:重要事項説明書
罹患した病気やケガにより保険の更新をお断りしたり、更新時の補償対象外にしたり、保険料を増額にすることはございません。(※保険料の改定などがあった場合、保険料は変わります。)
ケガ、病気の原因が生じた時が保険期間内であれば、皮膚病や外耳炎等の軽度の病気から、ガンや心臓病等の重大な病気まで補償の対象となります。
補償内容やそれぞれのデメリット等がより気になる場合は下記の記事を参考にしてください。
ペット保険は、加入する前に発症している先天性疾患や既に発症している病気や疾患は補償の対象外となります。
そのため、病気になってから保険に加入しようとしても、肝心のその病気の治療費は補償の対象外になってしまいます。
また、加入後に発見できた病気であっても先天性疾患を補償の対象外としているペット保険や、慢性疾患にかかると更新できない保険もあります。
また一般的にペット保険では8~12歳で新規加入年齢を設定していることがほとんどです。早いところでは7歳で新規加入を締め切るペット保険もあります。
「健康なうちに加入しないと意味がない」「また年齢制限に引っかからないから保険の選択肢が広がる」という意味で遅くとも7~8歳までにはペット保険の加入、少なくとも検討をすることをおすすめします。
補足ですが、アニコムやプリズムコールではシニア向けのペット保険商品もあります。
高齢・シニア向けのペット保険については下記の記事でも解説していますのでぜひ参考にしてください。
ペットには公的な保険制度がありません。そのため治療費の自己負担額は100%です。
もしもの時に、お金を気にせずペットの治療に専念できるよう健康なうちにペット保険に加入することをおすすめします。
また、病気になった後では加入を断られる可能性があります。
ペット保険比較アドバイザーでは、ペットに合った保険の選び方やペットの健康に関するお役立ち記事を公開しております。
記事と合わせて比較表も活用することで、ペットと飼い主様に合った保険を選ぶことができます。
また、保険会社のデメリット等も理解できるので、後悔しないペット保険選びができます。
ペット保険への加入を検討されている方はぜひご活用ください。
今回、ペット保険比較アドバイザーでは